藍音のたわごと〜あなたのココロを揺さぶりたい〜

藍音

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120 娘の反抗期、終わりました→?

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うちの娘は昔から超甘えん坊でした。
ですが、それをうまく表現できずにいろいろあったこともあります。
その辺についてはちょっと重い話なので、注意書きを書いて別に書きたいと思っています。

その後、娘は自己肯定感を獲得することができ、自分が親に愛されていることを確信したらしく、めちゃめちゃ甘えん坊になりました。
外では優等生ヅラしてるくせに、家の中では赤ちゃんみたいです。いえ、でした。
赤ちゃんみたいな娘を毎日可愛がり、撫でくりまわし、ちゅーちゅーしながら愛でていたら、或る日突然反抗期がやってきました。
本当に、それは突然のことでした。
驚くほど。

まあ、曜日のイメージで言うと、
月曜日 甘えん坊、ちゅーあんどはぐを希望
火曜日 甘えん坊、ちゅーを希望しない。はぐのみ希望。
水曜日 甘えん坊だがちょっと距離を開ける。当然ちゅーなし、はぐなし。
木曜日 なんとなく近寄ってこない
金曜日 ツンケンし始める
土曜日 ツンケンした態度に加え、つっかかり始める。
日曜日 近寄ると「キモい」と言われる。
って感じです。

ねー、ひどくない?ひどくない?

ちょっと傷つくんだけど。
この間までわたしの影を踏むぐらいの勢いで追い回していたくせに、あれ?と思ったら「キモい」ですよ。
正直何が起こったのかわからない。
ガチで。
なんか迫られまくっていた男が、急に手のひらを返すように心変わりした彼女に呆然としているような?そんなイメージです。
本当に、何が起こったのかわからないんですよ!

ちなみにうちの兄の方は反抗期がほとんどなかったので、私に反抗期耐性もありませんでした。
兄の反抗期は、それまで一回も喧嘩したことがなかったのに、2~3回喧嘩したかな、ぐらい?
しかも私が悪かった(言いすぎた)部分もあり、反省してごめんねごめんねと謝ると、まあしょうがないなって簡単に許してくれてたんですよ。もう、惚れた弱みってやつ。
すぐに折れちゃう。
ちなみに私の息子溺愛は職場の人も息子関係のお母さんたちもみんな知ってます。
だって、いつかは他の女に取られる存在。っていうか、結婚したら奥さん側に立ってあげて欲しいんだよね。そこまでしないと私の教育は完成していないって言うか?
なので、今そばにいるうちに溺愛しておいています。

すみません、話が逸れました。

でも、です。

娘は違います。
まず目つきが違います。

ギロッと冷たい目で睨まれます。
なんで?

そして「キモい」、と一言。

学校の話を振っても、「ハア?」とイラつきながら返され、会話が成り立ちません。
イライラしながら「ねー、学校からの通知見てくれた?お金ちょーだい」っていう程度。

用が終われば、バン!と自分の部屋のドアを閉め、部屋に閉じこもっています。
もちろんテストの結果とか見せてくれません。
(そして見せてくれない期間に娘の成績に興味を失ってしまった私・・・)

「え、俺はまだ好きなんだけど・・・(呆然)」って感じ。

まあ、そうは言っても娘は家を出て行くことはできません。
毎日おとなしく家に帰ってきてご飯を一緒に食べることだけでも良しとしましょう。なんせ反抗期ですからね。
そう思っていたら、ある日事件が起きました。

小学生までの娘は私のことが大好きで、しょっちゅう折り紙とか手紙とかをプレゼントしてくれていました。
そりゃもう毎日ってほどです。
で、ありがたいけどどんどんたまるし、大切にしないと怒られるので、綺麗なくつの空き箱に入れて保管したり、壁に飾ったりしていました。
私はこっそりと「こんな可愛い日もあったんだね。大事にしておいてよかった」などと壁を眺めては傷を舐めていました。
その時、当然、娘は部屋に閉じこもっています。
(おそらくすとぷりの配信でも見ながら彼女は彼女の傷を舐めていたのでしょう)

ある日、娘が壁に貼ってあった折り紙の作品とかを全部破って捨ててしまったのです。

(あー、ここまできたか)

と、思いました。結構ショックです。反抗期あるあるとはいえ、ざっくり傷つきます。
しょんぼりとしていた私に旦那が「どうしたの?」と、聞いてきました。
壁に貼ってあった娘の作品を剥がされてしまったことを説明すると、
「それは、いくら反抗期と言っても違うんじゃないか」
「反抗期でも人の心を傷つけてもいい理由にはならない」
と言うんです。

そのとーりだよ!

私の心にいきなり火がつきました。
階段を駆け上がって娘の部屋に押し入り、

「なんでそんなひどいことしたのよ!私の娘が作った作品を勝手に破らないでよ!」

と本人に向かって激怒しました。

「なんでそんなことしたの!」

もう一度言うと、
「昔の自分がキモかった」
と言うではありませんか。
まあ、典型的な反抗期です。
でも、私も当事者で冷静な気持ちに欠いていたので娘に手をあげました。というか、軽く払おうとしたら避けた娘の顔に当たった、と言うのが正しいですが、やられた方はそうは思わないでしょう。

「あれはわたしが大切にしていたものなのに、なんでそんなことするの。人の心を傷つけるようなことをしていいと思ってるの!」

その後も激怒して怒鳴り回し、娘は泣いていました。私も泣いていました。

娘に手をあげたことは過去に2回あります。
そのうちの1回がこれです。

子供に手をあげることはあってはならない、とは思うけど、そう綺麗事ばっかじゃ子育てなんてできないって多分大勢のお母さんは思っていると思います。
親だって人間なんです。
喜んだり悲しんだり怒ったりするんですよ。
もちろん暴力は絶対にダメですけどね。

翌日、娘の唇が切れていました。
大ショックです。
払った程度と思ったら、かなりガッツリヒットしていたんです。
多分、感情的になっていたので力のコントロールがうまくできなかったんだと思います。

「本当にごめん、手をあげて悪かった」

と謝りました。
だって、言い訳できません。手をあげた私が悪いです。

娘は苦笑いしながら「ん・・・まあ、いいよ」と口の中でぼそり。そして、そっぽを向きました。
自分もやりすぎた、と思っていることが表情や態度から伺えました。

そんなことがあり、まあ、そのまま反抗期は続き、「キモい」「近づくな」などと言われながら、日々を重ね、なんとなくお互いに相手の存在を許せるようになっていった気がします。

その後、娘も私に向かって怒ってもあんまり相手にならない(そもそもいつも妄想してるか熱中してるかのどちらかなので話にならない)ことを悟り、反抗期が収まっていった気がします。そして、娘としても電脳社会では私よりもはるかに進んだ存在であることを知り自信をつけ、親は娘を尊重(+ちょっと尊敬)するし、娘もいつまでもカリカリしてても仕方ない、親はこんなもんなんだと理解し、反抗期は終了していきました。とはいえ、また再燃するかもしれませんけどね。

ちなみに、父親に対しては絶賛反抗期継続中です。
なんでも「キモい」「キモい」です。
語彙がなさすぎとは思うけど、まあ、もっと工夫されたらパパが余計に傷つくから放っておいたほうがいいんじゃないかなとも思う今日この頃です。

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