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7 レイモンド 2
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え、こんなに多くの方に読んでいただいているのかな、ほんとかな?
少しでも楽しんでいただければ、望外の喜びでございます。ぺこり
____________________
レイモンドは自分に甘い。ちなみに考えも甘い。
俺は勉強ができないってことよりもこっちの方が問題だと思う。
勉強ができないってことは周りのもっと優秀な部下がフォローできても、根本的な甘さはどうにも出来ないからな。
レイモンドに新しい相手をあてがい、婚約を破棄してもらおう。
さて、どんな相手ならいいのか‥‥‥?
まず、常識人では無理だよな。
だって俺にかなう美人なんていないし、家柄だって俺より格上なんていない。
完璧な婚約者がいたら大抵は引くだろ。
愛妾目当てならいくらでもいるだろうが、それじゃ婚約を解消してもらえない。
うーん。
これは思ったより難題だった。
叔父上や兄貴達にも相手探しに協力してもらってたんだけど、なかなかいないんだよな。国王陛下のミカエラみたいなぴったりな相手。
男よりも女の方がいいと思うんだよな。
そもそも孕み腹をもつ男なんて貴重すぎていやしない。
レイモンドおっぱい好きみたいだし。しょっちゅう侍女の胸元とかジロジロ見てるもんな。
おっぱいがでかくて、尻軽で、野心家の女。
もちろん顔は可愛い方がいいよな。うーん・・・・
仕方ないから、叔父上や兄貴の探して来た女達(実は男もいたが)をさりげなくレイモンドに会わせたりしてたんだけど、あいつ見向きもしなかったんだよ。
俺はエロガキのくせにさっさと浮気しろよな、とイライラしてたんだ。
「やっぱりルーリクが一番美しい。好きだよ」
なんて、甘い声で言われると心の底から気持ち悪かった。
なんともコメントできず、鉄壁の表情筋で微笑みを返した俺、本当にすごいと思う。
流石に手を握られそうになった時は、思わず手を引っ込めたけどな。
12歳で学院に入学してしばらくするとだいぶ風向きが変わって来た。
第一王子だからって、ちやほやする連中が出て来たんだよ。
レイモンドは、つまみ食いを覚えたみたいで、あまり俺の方に無理して触ろうとかしてこなくなり始めた。
そりゃ、手さえ触らせない婚約者よりもヤらせてくれる浮気相手の方がいいもんな。
でも、あいつはそう簡単に諦めてはくれなかった。
俺のことをみんなの前で婚約者として大切にしていたし、毎日昼食を一緒に取らされた。
俺は「完璧な婚約者」として一目置かれてたし、誰も婚約破棄に追い込んでくれないんだよ。
せめて愛妾としてお側に‥‥‥とか言われてもねえ?引き取って欲しいんだけど。ほんと、心から。
ちょっと、もう国内では無理なんじゃねーか?って諦めかけた時にとうとう隠し玉が現れたんだ!
俺ってラッキーなんだよ!!!
何たって、レイモンドの婚約者っていう大外れをもう引き当ててるんだから、残りは神様がえこひいきをしてくれたっていいと思うわけ!!!
________________________________________
さあ、いよいよ次回はヒロイン登場です。物語の前半も終盤に入ってきました。
これから、ガンガン盛り上げていきますよ!
え、こんなに多くの方に読んでいただいているのかな、ほんとかな?
少しでも楽しんでいただければ、望外の喜びでございます。ぺこり
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レイモンドは自分に甘い。ちなみに考えも甘い。
俺は勉強ができないってことよりもこっちの方が問題だと思う。
勉強ができないってことは周りのもっと優秀な部下がフォローできても、根本的な甘さはどうにも出来ないからな。
レイモンドに新しい相手をあてがい、婚約を破棄してもらおう。
さて、どんな相手ならいいのか‥‥‥?
まず、常識人では無理だよな。
だって俺にかなう美人なんていないし、家柄だって俺より格上なんていない。
完璧な婚約者がいたら大抵は引くだろ。
愛妾目当てならいくらでもいるだろうが、それじゃ婚約を解消してもらえない。
うーん。
これは思ったより難題だった。
叔父上や兄貴達にも相手探しに協力してもらってたんだけど、なかなかいないんだよな。国王陛下のミカエラみたいなぴったりな相手。
男よりも女の方がいいと思うんだよな。
そもそも孕み腹をもつ男なんて貴重すぎていやしない。
レイモンドおっぱい好きみたいだし。しょっちゅう侍女の胸元とかジロジロ見てるもんな。
おっぱいがでかくて、尻軽で、野心家の女。
もちろん顔は可愛い方がいいよな。うーん・・・・
仕方ないから、叔父上や兄貴の探して来た女達(実は男もいたが)をさりげなくレイモンドに会わせたりしてたんだけど、あいつ見向きもしなかったんだよ。
俺はエロガキのくせにさっさと浮気しろよな、とイライラしてたんだ。
「やっぱりルーリクが一番美しい。好きだよ」
なんて、甘い声で言われると心の底から気持ち悪かった。
なんともコメントできず、鉄壁の表情筋で微笑みを返した俺、本当にすごいと思う。
流石に手を握られそうになった時は、思わず手を引っ込めたけどな。
12歳で学院に入学してしばらくするとだいぶ風向きが変わって来た。
第一王子だからって、ちやほやする連中が出て来たんだよ。
レイモンドは、つまみ食いを覚えたみたいで、あまり俺の方に無理して触ろうとかしてこなくなり始めた。
そりゃ、手さえ触らせない婚約者よりもヤらせてくれる浮気相手の方がいいもんな。
でも、あいつはそう簡単に諦めてはくれなかった。
俺のことをみんなの前で婚約者として大切にしていたし、毎日昼食を一緒に取らされた。
俺は「完璧な婚約者」として一目置かれてたし、誰も婚約破棄に追い込んでくれないんだよ。
せめて愛妾としてお側に‥‥‥とか言われてもねえ?引き取って欲しいんだけど。ほんと、心から。
ちょっと、もう国内では無理なんじゃねーか?って諦めかけた時にとうとう隠し玉が現れたんだ!
俺ってラッキーなんだよ!!!
何たって、レイモンドの婚約者っていう大外れをもう引き当ててるんだから、残りは神様がえこひいきをしてくれたっていいと思うわけ!!!
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さあ、いよいよ次回はヒロイン登場です。物語の前半も終盤に入ってきました。
これから、ガンガン盛り上げていきますよ!
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