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86. 愛している *
しおりを挟む静かな部屋の中聞こえるのは2人の息と…唇が出す音。
私達は何度も唇を重ねていた。
離れてはくっつけてを繰り返し、私が息苦しく感じ口を開けた時、クリフ様の舌が私の口の中に入ってきた。
クリフ様の舌が私の上顎や歯列をなぞっていくと私の身体がゾワゾワとした感じになる。
そんな私を見てクリフ様は嬉しそうだ。
「レオナ…可愛い。私とのキスが気持ち良いんだね。色っぽい顔になっているよ」
クリフ様は私の夜着の紐をほどく…。
生まれたままの姿をクリフ様に見つめられている。
恥ずかしい…。
「綺麗だ…。真っ白な肌が恥ずかしいのかな…うっすらピンク色に染まってきている。今まで隠していた胸もピンク色の先端が私を誘っているみたいだ…」
そう言いながらクリフ様は私の胸に優しく触れた。
「柔らかい…」
そして、部屋に唾液音が聞こえ初めた。
クリフ様が私の身体の隅々まで味わうように口付けを始めたのだ。
クリフ様の舌の感触が私を更に快感の中に追い込む。
私は聞こえてくる音と身体に与えられる快感に思わず声をあげた。
「あっ…クリフ様…恥ずかしい…いや…」
クリフ様は私の声を聞くと私の唇を塞ぎにきた。
「そんな可愛い声を聞くと余計に止めてあげられないよ」
味わうように何度も深い口付けをした後、クリフ様はまた私の全身に口付けを始めた。
そして…。
「やっ、クリフ様…そんな所を嘗めないで下さい」
クリフ様が私の太股の間に顔を埋めている。
クリフ様は押し退けようとする私の手を掴んで離さない。
無言のままの止めようとしない。
「やっ…あっ…あん」
だんだんと快感が身体を支配する。
「もう良さそうだね…。レオナ1つになろうね」
クリフ様は私の身体から顔を離して慌てる様に着ていた衣服を脱いだ。
そして、すぐにクリフ様の下半身が私の太股の間に押しあてられた。
何度もクリフ様の熱を持った部分を私にこすりつける。
その度にクチュクチュという音が聞こえる。
恥ずかしさがこみあげる。
「レオナ…愛している」
そう言った後直ぐにクリフ様が私の中に入ってきた。
「ン…」
クリフ様の温度を身体全てで感じている。
「レオナの中…気持ち良いよ。1つになれて嬉しい」
クリフ様は軽く唇を重ねた後、額、鼻、顎とキスをした。
「動いても大丈夫?」
私は何も言わずにクリフ様を見つめて頷いた。
私が頷いたのを確認したクリフ様はゆっくりと腰を動かし始めた。
浅く深くを繰り返し、部屋の中に腰を打ち付ける音とパチュッという淫らな音が響いている。
気持ち良いのと恥ずかしいのが混ざってくる。
「レオナ…気持ち良い?」
腰を激しく打ち付けながら、深い口付けをすると快感の逃げ道を塞がれたかの様になり恥ずかしさが消え、気持ち良いとしか考えられなくなった。
「クリフ…良い」
私の言葉を聞いたクリフ様は更に腰を激しく打ち付け始めた。
「レオナ出る…いく…いくよ」
「クリフ…」
クリフ様は大きく何度か腰を打ち付けた後、私の中に熱い液体を放った。
その瞬間…私も目の前がキラキラと真っ白になった。
クリフ様は腰をグリグリと私に押し付けながら強く私を抱きしめた。
「愛しているレオナ。もう夢にしないで欲しい。私の側にずっといて欲しい…」
「私もクリフ様を愛しています。これからはずっと一緒です」
私達は再び深く口付けをした。
夜はまだ長い…。
クリフ様はまだ私の中にいる。
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