ある日、王子様の天使になりました。

さみ

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第1章

15話

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街はとても賑わっていた。
元の世界では村だったので街なんてものはなかった。だから街に来るのは人生で初めてだ。
色々な店がたくさんあり、美味しそうな食べ物が売っている屋台もある。昔本で読んだような街だ。

「クロードさんすてきなお店がたくさんありますよ。」

まるで子供のようにキラキラした眼で周りをキョロキョロと見ていた。

「ああ、そうだな。」

クロードはそんなテオの姿を見れる幸せを噛み締めていた。
テオのかわいさが爆発している。
くそっ......こんな街中で、たったらどうしてくれるんだ。

テオは飴細工に興味があるのか先程から飴細工の店をポカンと口を開けてじっと見つめていた。
飴細工を食べてみたいのか、ほんとうにわかりやすいな。

「あの店を見たいのか?」

「行っていいんですか!見てみたいです!!」

動物や花など色とりどりの美しい飴細工が並んでいた。

「いらっしゃい」

お店の人は40代くらいの優しそうなおばさんだ。手には作りかけの飴細工を持っておりその場で頼めばなんでも作ってくれるそうだ。

「見てください、このうさぎかわいいですね。」
 
「はは、テオみたいでかわいいな。」

「なにそれ、僕のどこがうさぎなんですか!」

テオは可愛くぷぅと頬を膨らませた。
その顔が似ているんだよ。そんな言葉は胸の中に置いておいた。

「買おう。食べたいんだろ?」

テオがうさぎの飴を舐めているところも見たいなんて下世話なことも考えてしまう。

「そんなことは....」

「すみませーん。このうさぎください。」

きっと断るだろうと思い、クロードはさっさと支払いを済ませた。
うさぎの飴細工をテオに手渡す。

「ありがとうございます。」

「どういたしまして、」

嬉しそうに飴細工を持ち、食べるかと思いきゃ、一向に食べる様子がない。自分の持っているものを見つめるばかりだ。

「食べないのか?」

「こんなかわいいうさぎさんをどうやって食べようかと思いまして.....」

勿体無くて食べられなかったらしい。
テオは食べますね...と言って恐る恐る舐め始めた。

「あま~い、すごく美味しいです!」

「よかったよ。」

少々寄り道はしてしまったが、無事にクロードの知り合いが経営している服屋に着いた。
とても落ち着きのある店で賑やかな場所とはまた一転変わって違うものだった。

「クロード様、お久しぶりですね。」

中から出てきたのは初老の男性だ。

「久しいな、エリー元気にしていたか?」

このエリーと呼ばれた初老の男性とは昔から見知っている様子だった。クロードに少しばかり威厳が出てきた気がするのは気のせいだろうか。

「ええお陰様で、ところでそちらの方は」

テオの方をチラリとみた。

「テオだ。今日はテオの服をいくつか見繕って貰おうと来たんだ。」



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