177 / 181
第177話「輝かしい未来へ①」
しおりを挟む
アイディール王国王女ベアトリスが、救世の勇者となったダンと結ばれるよう神託を受けてから……約1年が経った……
王都トライアンフから、やや離れた山間に……
アイディール王国とリョースアールヴの国イエーラの惜しみない援助により大規模な開発が行われ、ひとつの町が完成した。
そう……
ダンが隠れ住んでいた場所に、新たな町が造られたのだ。
元々、この土地はアイディール王国宰相フィリップの直轄地であった。
妹のベアトリスがダンと結婚すると共に、兄フィリップからお祝いとして贈られたのである。
そしてこの土地の北方は、リョースアールヴの国イエーラとも国境を接しており……
その付近の土地も、イエーラからダンへ譲られた。
こちらはアスピヴァーラ家令嬢ヴィリヤがダンに嫁いだのを機に、持参金代わりとして譲られたものである。
結果、小国規模の領地を得たダンは、『救世の勇者』として、アイディール王国、イエーラ両国から伯爵位も得て、新生活を始める事となった。
魔物など外敵を防ぐ為、高い魔法石壁に囲まれたこの町はシリウスと名付けられ、ダンと家族が住まう為の城館も築かれた。
そしてダンに請われた者達、慕った者達も大勢、移住したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シリウスの町が完成して、数か月後……
ここは救世の勇者ダン・シリウスと家族達の住まう城館の中庭である。
腕の良い庭師達によって、丁寧に念入りに造られた美しい庭園がある。
2匹の逞しい犬が見守る中……
一面に植えられた緑濃い芝生の上で、ひとりの美しい少女がゆっくり、ゆっくりと慎重に歩いていた。
茶色の髪を、後ろで束ねた年配の女性に、優しく手を引かれて……
少女は……ダンの妻となった王女ベアトリス。
そして、手を引く女性はベアトリス付き侍女頭だったパトリシアである。
パトリシアは、ベアトリスがダンへ嫁ぐと聞き……
自分もついて行きます! と熱望。
王宮勤めをあっさり辞し、シリウスへと移住したのである。
ちなみにふたりを見守る2匹の犬は、城館の守り手でもある、魔獣ケルベロスと同オルトロスの擬態した姿であった。
そして、離れた物置小屋の屋根には……
我関せずという趣きで、一匹の黒猫が昼寝をしていた。
妖精猫《ケット・シー》のトムである。
暫し歩いてから、ベアトリスは立ち止まり、空を見上げた。
今日は快晴。
雲ひとつない青い大空が、一面に広がっていた。
「ねぇ、パトリシア」
「はい、ベアトリス様、いかが致しました?」
「ええっとね、旦那様と皆は、今頃どうしているかしら? 私と同じ青い空を見ているのかしら? ちょっと一緒に居ないだけで……すぐ会いたくなってしまうの。早くシリウスへ帰って来て欲しいわ」
「ご安心を! ダン様達は、難儀する者達を助けたら、すぐにお戻りになりますよ」
「そうよね! 旦那様が帰るまでは、リストマッティ殿と一緒に、シリウスをしっかり守らないと」
「はい! ベアトリス様の仰る通りです」
ベアトリスの言う通り、リストマッティと配下達はこの城館に通い、ダン達と共同でシリウスの町を管理していた。
ベアトリスとリストマッティが初めて会った時……
ふたりは言葉に言い表せない、不思議な気持ちとなった。
妙に親近感を覚えるのだ……
お互い、アイディール王家の血を引いている為かもしれない。
閑話休題。
ここで……誰もが不思議に思うだろう。
創世神の巫女になるのと引き換えに……
視力と身体の自由を失ったベアトリスが、何故動け、歩く練習までしているのか?
どうして、閉ざされた筈の瞳で、青い空を見る事が出来るのかと。
実は、『奇跡』が起こったのである。
今迄は、何度発動しても、全く効かなかったのに……
再び試みたダンの『治癒魔法』により、ベアトリスの身体機能が奇跡的に回復したのだ。
これも、ダンが救世の勇者となったからだろうか……
さすがに、手品のような急激な回復こそしなかったが……
ダンが愛情を籠めた、地道な治療を何度も繰り返した末……
まずベアトリスの『視力』が完全に回復した時、シリウスの城館中には大歓声が満ちた。
ベアトリスの兄ふたり、リシャールとフィリップも朗報を聞いて大いに喜び、祝いの品を大量に送りつけたほどである。
それからも、ダンの魔法の効果は徐々に現れ、まだ誰かの補助が必要ではあるが……
今やベアトリスは、中庭を元気に歩けるほど回復したのだ。
ちなみに、パトリシアの腰痛も、ダンの魔法により常に万全以上の状態。
以前よりパワーアップしており、ベアトリスを支えたり、抱きかかえても、何のダメージもない。
当初、パトリシアはベアトリスの結婚を危惧した。
原因は、ダンの人柄ではない。
パトリシアの腰痛の件で、彼女はダンの誠実さを認識していたから。
問題は、ダンには他に3人の妻が居る事だ。
つまり、ベアトリスへの扱いがぞんざいになると、パトリシアは心配したのだ。
しかしそんな心配は杞憂だった。
ダンは不在がちだが、城館に居る時はベアトリスを慈しみ、リハビリも共に行ってくれる。
そして他の妻達も、ベアトリスに対し、実の姉妹のように優しく接してくれた。 ダン同様リハビリにも、まめに付き合ってくれるのだ。
こうして、薄幸だった最愛の主は幸せになった。
日々、著しく回復する主……
そんな主を助ける自分……
パトリシアもこれ以上ない生き甲斐を持って、張りのある人生を送る事が出来る。
こんなに幸せな事はない。
「ベアトリス様、改めまして、おめでとうございます。本当に素晴らしい方と巡り合いましたね」
パトリシアが尋ねると、ベアトリスは嬉しそうな表情で頷く。
「ええ! ダンは素敵よ! とても優しいし、可愛がってくれるし、頼もしいし……私には最高の旦那様よ」
と、その時。
「ベアトリス様ぁ! パトリシア様ぁ!」
ふたりを呼ぶ声が中庭に響いた。
改めてダンの従士となったアルバート&フィービー夫妻である。
元騎士の夫妻は、同じくダンの領地となった隣接するラーク村から、移住。
主に城館と町内の警備等を務めている。
多分、ベアトリスのリハビリを手伝いに来たのであろう。
ベアトリスとパトリシアは、顔を見合わせ、にっこりと笑ったのである。
王都トライアンフから、やや離れた山間に……
アイディール王国とリョースアールヴの国イエーラの惜しみない援助により大規模な開発が行われ、ひとつの町が完成した。
そう……
ダンが隠れ住んでいた場所に、新たな町が造られたのだ。
元々、この土地はアイディール王国宰相フィリップの直轄地であった。
妹のベアトリスがダンと結婚すると共に、兄フィリップからお祝いとして贈られたのである。
そしてこの土地の北方は、リョースアールヴの国イエーラとも国境を接しており……
その付近の土地も、イエーラからダンへ譲られた。
こちらはアスピヴァーラ家令嬢ヴィリヤがダンに嫁いだのを機に、持参金代わりとして譲られたものである。
結果、小国規模の領地を得たダンは、『救世の勇者』として、アイディール王国、イエーラ両国から伯爵位も得て、新生活を始める事となった。
魔物など外敵を防ぐ為、高い魔法石壁に囲まれたこの町はシリウスと名付けられ、ダンと家族が住まう為の城館も築かれた。
そしてダンに請われた者達、慕った者達も大勢、移住したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シリウスの町が完成して、数か月後……
ここは救世の勇者ダン・シリウスと家族達の住まう城館の中庭である。
腕の良い庭師達によって、丁寧に念入りに造られた美しい庭園がある。
2匹の逞しい犬が見守る中……
一面に植えられた緑濃い芝生の上で、ひとりの美しい少女がゆっくり、ゆっくりと慎重に歩いていた。
茶色の髪を、後ろで束ねた年配の女性に、優しく手を引かれて……
少女は……ダンの妻となった王女ベアトリス。
そして、手を引く女性はベアトリス付き侍女頭だったパトリシアである。
パトリシアは、ベアトリスがダンへ嫁ぐと聞き……
自分もついて行きます! と熱望。
王宮勤めをあっさり辞し、シリウスへと移住したのである。
ちなみにふたりを見守る2匹の犬は、城館の守り手でもある、魔獣ケルベロスと同オルトロスの擬態した姿であった。
そして、離れた物置小屋の屋根には……
我関せずという趣きで、一匹の黒猫が昼寝をしていた。
妖精猫《ケット・シー》のトムである。
暫し歩いてから、ベアトリスは立ち止まり、空を見上げた。
今日は快晴。
雲ひとつない青い大空が、一面に広がっていた。
「ねぇ、パトリシア」
「はい、ベアトリス様、いかが致しました?」
「ええっとね、旦那様と皆は、今頃どうしているかしら? 私と同じ青い空を見ているのかしら? ちょっと一緒に居ないだけで……すぐ会いたくなってしまうの。早くシリウスへ帰って来て欲しいわ」
「ご安心を! ダン様達は、難儀する者達を助けたら、すぐにお戻りになりますよ」
「そうよね! 旦那様が帰るまでは、リストマッティ殿と一緒に、シリウスをしっかり守らないと」
「はい! ベアトリス様の仰る通りです」
ベアトリスの言う通り、リストマッティと配下達はこの城館に通い、ダン達と共同でシリウスの町を管理していた。
ベアトリスとリストマッティが初めて会った時……
ふたりは言葉に言い表せない、不思議な気持ちとなった。
妙に親近感を覚えるのだ……
お互い、アイディール王家の血を引いている為かもしれない。
閑話休題。
ここで……誰もが不思議に思うだろう。
創世神の巫女になるのと引き換えに……
視力と身体の自由を失ったベアトリスが、何故動け、歩く練習までしているのか?
どうして、閉ざされた筈の瞳で、青い空を見る事が出来るのかと。
実は、『奇跡』が起こったのである。
今迄は、何度発動しても、全く効かなかったのに……
再び試みたダンの『治癒魔法』により、ベアトリスの身体機能が奇跡的に回復したのだ。
これも、ダンが救世の勇者となったからだろうか……
さすがに、手品のような急激な回復こそしなかったが……
ダンが愛情を籠めた、地道な治療を何度も繰り返した末……
まずベアトリスの『視力』が完全に回復した時、シリウスの城館中には大歓声が満ちた。
ベアトリスの兄ふたり、リシャールとフィリップも朗報を聞いて大いに喜び、祝いの品を大量に送りつけたほどである。
それからも、ダンの魔法の効果は徐々に現れ、まだ誰かの補助が必要ではあるが……
今やベアトリスは、中庭を元気に歩けるほど回復したのだ。
ちなみに、パトリシアの腰痛も、ダンの魔法により常に万全以上の状態。
以前よりパワーアップしており、ベアトリスを支えたり、抱きかかえても、何のダメージもない。
当初、パトリシアはベアトリスの結婚を危惧した。
原因は、ダンの人柄ではない。
パトリシアの腰痛の件で、彼女はダンの誠実さを認識していたから。
問題は、ダンには他に3人の妻が居る事だ。
つまり、ベアトリスへの扱いがぞんざいになると、パトリシアは心配したのだ。
しかしそんな心配は杞憂だった。
ダンは不在がちだが、城館に居る時はベアトリスを慈しみ、リハビリも共に行ってくれる。
そして他の妻達も、ベアトリスに対し、実の姉妹のように優しく接してくれた。 ダン同様リハビリにも、まめに付き合ってくれるのだ。
こうして、薄幸だった最愛の主は幸せになった。
日々、著しく回復する主……
そんな主を助ける自分……
パトリシアもこれ以上ない生き甲斐を持って、張りのある人生を送る事が出来る。
こんなに幸せな事はない。
「ベアトリス様、改めまして、おめでとうございます。本当に素晴らしい方と巡り合いましたね」
パトリシアが尋ねると、ベアトリスは嬉しそうな表情で頷く。
「ええ! ダンは素敵よ! とても優しいし、可愛がってくれるし、頼もしいし……私には最高の旦那様よ」
と、その時。
「ベアトリス様ぁ! パトリシア様ぁ!」
ふたりを呼ぶ声が中庭に響いた。
改めてダンの従士となったアルバート&フィービー夫妻である。
元騎士の夫妻は、同じくダンの領地となった隣接するラーク村から、移住。
主に城館と町内の警備等を務めている。
多分、ベアトリスのリハビリを手伝いに来たのであろう。
ベアトリスとパトリシアは、顔を見合わせ、にっこりと笑ったのである。
0
あなたにおすすめの小説
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる