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第38話「いろいろ手早く、作れたと思う」
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後片付け、明日の打ち合わせをしていたら、時間は午後4時。
本日の研修は一応終了との事。
一応というのは、バスチアンさん、セレスさんから、
こういう呼びかけがあったからだ。
「おい! 新人1号、2号、3号。てめえらもメシの支度を手伝えや!」
「ええ、新人さんたち。ごはんの支度も大事な研修課題よ。このロッジは厨房も調理用具も食器も揃ってるけど、依頼遂行中は、ろくに設備もない野外で、キャンプする事も良くあるから」
成る程。
メシの支度が、大事な研修課題かあ。
ここは手伝い、申し出た方が良いよなあ。
家事、雑用等々、やれる範囲が広いというユーティリティーさを、
アピールするのが賢明かもしれん。
と、思ったので、「あの~」と、手を挙げると、
「おう! 新人1号、どうした?」
「うふふ♡ エルヴェ君、何? 支度手伝ってくれるの?」
と尋ねられたので、
「はい、元々、俺、実家で結構、料理やってましたし」
と、言ったら、フェルナンさんから、「え?」と、驚かれ、
「君の実家、ろくに使用人も居ないの? 下には下が居るなあ……」
みたいな、憐みの目で見られた。
顔には出さなかったが、「畜生、ほっとけ」と思い、笑顔で言う。
「仮所属のクランでも調理担当でしたから。野外でも調理経験がありまっす」
それを聞いたバスチアンさんとセレスさんからは何と、何と!
「おう、そうか、新人1号。じゃあ、晩飯はてめえに任せる」
「うふふ♡ そうね。エルヴェ君のお手並み拝見と行こうかしら」
うお!
何それ?
お任せ&丸投げされてしまった。
それは、やばい!
正直あくまでも、お手伝いレベルを考えていたから、
まさか、俺へ、お任せ&丸投げされるとは思わなかった。
「こんなの、くえね~! 激マズ!」とか言われ、減点されたら、
どうしようかと思ったが、
いや~なんちゃってとか、なしにしてとか、
今更誤魔化せないし、なしには出来ない雰囲気。
これはもう覚悟を決めるしかない。
「りょ、了解です、やります! それでメニューはどうします? 何か、ご希望とかありますか?」
と、尋ねたら、
「新人1号。てめえの得意な料理を作ってみろや」
「うん♡ 楽しみにしてる!」
と、バスチアンさん、セレスさんから、またもお任せ&丸投げされてしまった。
まあ、良いか。
開き直って、「自分が好きで、得意なものを作れば良いや」と決めた。
というか、開き直った。
段取りに関し、バスチアンさん、セレスさんに聞けば、
食材は、ロッジの予備棟に蓄えられているもの、
厨房も予備棟のものを使えということだった。
「じゃあ、やるか」と俺が立ち上がると、
シャルロットさんが、「はい!」と手を挙げ、
「私もそこそこ料理やるので、エル君を手伝いま~す♡」
と、ラブラブ光線発射で、協力を申し出てくれた。
おお、ありがたい。
そこそこ料理をやっているのなら、
ひとりより、ふたりでやった方が、手早く済むからね。
と、思ったら、それを聞いたフェルナんさんも、やばいと思ったのか、
「俺、全く料理が出来ませんが、お手伝いします!」
と、慌てて言い、
……結局、食事の支度を俺たち新人3人で行う事となったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
という事で、俺たち新人3人は、予備棟へ移動。
「面白そうじゃね~か」
「エルヴェ君、どんな料理を作るのかなあ?」
と、バスチアンさん、セレスさんもついて来る事に。
ロッジの倉庫で俺はまず食材チェック、調味料もチェック。
続いて、厨房へ行き、調理器具、食器のチェック。
肉、魚、野菜はたっぷり魔導冷蔵庫へ保存されていた。
クランの方で事前に手配し、貯蔵しておいたのだろう。
調味料もたっぷりあるし、調理器具も万全。
食器こそ、シンプルで無骨だが、丈夫で実用的なものばかりだった。
使い捨ての紙製のコップ、皿もあった。
全てをひっくるめ、俺は料理のイメージを作りあげる。
シャルロットさん、フェルナンさんへお願いし、
必要な食材、調味料をメモ書きして渡し、用意して貰う。
全てを厨房に運ぶよう、お願いする。
その間、俺は厨房で調理器具を引っ張り出し、料理の準備。
魔導コンロに火を入れ、湯を沸かし、食材、調味料が来るのを待つ。
食材、調味料が来ると、俺とシャルロットさんで、
肉を切り、野菜を洗って切り、下準備。
ここからは、俺がメイン。
シャルロットさんが、かいがいしくサポートしてくれる。
彼女は相当料理好きのようだ。
俺にいろいろ教えてくれと言う。
将来、俺の為に美味しい料理を作りたいって。
ああ、嬉しい!!
素敵だ!!
感動する!!
今まで16年生きてきて、一番幸せかもしれない!
ほんと俺、青春真っ只中!
を再び、はっきりと実感する。
イチャイチャしやがって!
いい加減にしろ!
もげろ!
リア充爆発しろ!
と、確実に、一方的に、
フルボッコされそうな状態だが、構わない。
改めて思う。
愛する彼女といちゃするって、こんなに楽しかったんだと。
こうなると一層気合が入る。
軽快な包丁さばきで。
とんとんとんとん! とんとんとんとん!
大きな鍋へ、切った肉、野菜をぶち込む。
ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、
と、じっくり煮込む。
大きな鉄製フライパンも軽々と使う。
肉、野菜を炒める。
じゃじゃじゃっ! じゃじゃじゃっ!
じゅ~ううう! じゅ~ううう!
じゅわわわぁ! じゅわわわぁ!
同じフライパンで揚げ物も作る。
魔導コンロで、魚を焼く。
じゅ~ううう! じゅ~ううう!
じゅわわわぁ! じゅわわわぁ!
冷凍パンも温めた。
いろいろ手早く、作れたと思う。
出来上がったのは、豚肉の野菜炒め、鶏肉の揚げ物、焼き魚、サラダ、
そして煮込み料理のラグー。
まあ、どれも比較的シンプルなものだ。
作りながら、各料理の味見もした。
結構美味い。
問題はないだろう。
「出来上がりました」
俺の声に、シャルロットさんが反応。
「うっわあ! おいしそ~! 盛り付けしましょ!」
当然俺も盛り付けを行う。
シャルロットさんはお茶の用意もしてくれる。
ちなみに、フェルナンさんは料理進行の勝手が全く分からず、
食材と調味料を運んで以降は、バスチアンさん、セレスさんとともに、見学組に。
ただただ、料理が出来上がるのを見守っていた。
料理が皿へ盛られ、テーブルに運ばれると、
ハッとしたフェルナンさんは、予備棟だけにある椅子を5つ持って来た。
全員が着席し、食事が 始まった。
……緊張の一瞬。
「おい! うめえじゃね~か! やるな! 新人1号!」
「エルヴェ君! すっごく、美味しいわよ!」
と、バスチアンさん、セレスさんからは、お褒めの言葉。
俺は思わず安堵し、脱力してしまった。
シャルロットさんとフェルナンさんも、
「おいし~! エル君すっごい♡」
「エルヴェ君! 君はなんでも出来るんだな!」
と、称賛され、食事は楽しく進んだのである。
本日の研修は一応終了との事。
一応というのは、バスチアンさん、セレスさんから、
こういう呼びかけがあったからだ。
「おい! 新人1号、2号、3号。てめえらもメシの支度を手伝えや!」
「ええ、新人さんたち。ごはんの支度も大事な研修課題よ。このロッジは厨房も調理用具も食器も揃ってるけど、依頼遂行中は、ろくに設備もない野外で、キャンプする事も良くあるから」
成る程。
メシの支度が、大事な研修課題かあ。
ここは手伝い、申し出た方が良いよなあ。
家事、雑用等々、やれる範囲が広いというユーティリティーさを、
アピールするのが賢明かもしれん。
と、思ったので、「あの~」と、手を挙げると、
「おう! 新人1号、どうした?」
「うふふ♡ エルヴェ君、何? 支度手伝ってくれるの?」
と尋ねられたので、
「はい、元々、俺、実家で結構、料理やってましたし」
と、言ったら、フェルナンさんから、「え?」と、驚かれ、
「君の実家、ろくに使用人も居ないの? 下には下が居るなあ……」
みたいな、憐みの目で見られた。
顔には出さなかったが、「畜生、ほっとけ」と思い、笑顔で言う。
「仮所属のクランでも調理担当でしたから。野外でも調理経験がありまっす」
それを聞いたバスチアンさんとセレスさんからは何と、何と!
「おう、そうか、新人1号。じゃあ、晩飯はてめえに任せる」
「うふふ♡ そうね。エルヴェ君のお手並み拝見と行こうかしら」
うお!
何それ?
お任せ&丸投げされてしまった。
それは、やばい!
正直あくまでも、お手伝いレベルを考えていたから、
まさか、俺へ、お任せ&丸投げされるとは思わなかった。
「こんなの、くえね~! 激マズ!」とか言われ、減点されたら、
どうしようかと思ったが、
いや~なんちゃってとか、なしにしてとか、
今更誤魔化せないし、なしには出来ない雰囲気。
これはもう覚悟を決めるしかない。
「りょ、了解です、やります! それでメニューはどうします? 何か、ご希望とかありますか?」
と、尋ねたら、
「新人1号。てめえの得意な料理を作ってみろや」
「うん♡ 楽しみにしてる!」
と、バスチアンさん、セレスさんから、またもお任せ&丸投げされてしまった。
まあ、良いか。
開き直って、「自分が好きで、得意なものを作れば良いや」と決めた。
というか、開き直った。
段取りに関し、バスチアンさん、セレスさんに聞けば、
食材は、ロッジの予備棟に蓄えられているもの、
厨房も予備棟のものを使えということだった。
「じゃあ、やるか」と俺が立ち上がると、
シャルロットさんが、「はい!」と手を挙げ、
「私もそこそこ料理やるので、エル君を手伝いま~す♡」
と、ラブラブ光線発射で、協力を申し出てくれた。
おお、ありがたい。
そこそこ料理をやっているのなら、
ひとりより、ふたりでやった方が、手早く済むからね。
と、思ったら、それを聞いたフェルナんさんも、やばいと思ったのか、
「俺、全く料理が出来ませんが、お手伝いします!」
と、慌てて言い、
……結局、食事の支度を俺たち新人3人で行う事となったのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
という事で、俺たち新人3人は、予備棟へ移動。
「面白そうじゃね~か」
「エルヴェ君、どんな料理を作るのかなあ?」
と、バスチアンさん、セレスさんもついて来る事に。
ロッジの倉庫で俺はまず食材チェック、調味料もチェック。
続いて、厨房へ行き、調理器具、食器のチェック。
肉、魚、野菜はたっぷり魔導冷蔵庫へ保存されていた。
クランの方で事前に手配し、貯蔵しておいたのだろう。
調味料もたっぷりあるし、調理器具も万全。
食器こそ、シンプルで無骨だが、丈夫で実用的なものばかりだった。
使い捨ての紙製のコップ、皿もあった。
全てをひっくるめ、俺は料理のイメージを作りあげる。
シャルロットさん、フェルナンさんへお願いし、
必要な食材、調味料をメモ書きして渡し、用意して貰う。
全てを厨房に運ぶよう、お願いする。
その間、俺は厨房で調理器具を引っ張り出し、料理の準備。
魔導コンロに火を入れ、湯を沸かし、食材、調味料が来るのを待つ。
食材、調味料が来ると、俺とシャルロットさんで、
肉を切り、野菜を洗って切り、下準備。
ここからは、俺がメイン。
シャルロットさんが、かいがいしくサポートしてくれる。
彼女は相当料理好きのようだ。
俺にいろいろ教えてくれと言う。
将来、俺の為に美味しい料理を作りたいって。
ああ、嬉しい!!
素敵だ!!
感動する!!
今まで16年生きてきて、一番幸せかもしれない!
ほんと俺、青春真っ只中!
を再び、はっきりと実感する。
イチャイチャしやがって!
いい加減にしろ!
もげろ!
リア充爆発しろ!
と、確実に、一方的に、
フルボッコされそうな状態だが、構わない。
改めて思う。
愛する彼女といちゃするって、こんなに楽しかったんだと。
こうなると一層気合が入る。
軽快な包丁さばきで。
とんとんとんとん! とんとんとんとん!
大きな鍋へ、切った肉、野菜をぶち込む。
ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、ぐつぐつ、
と、じっくり煮込む。
大きな鉄製フライパンも軽々と使う。
肉、野菜を炒める。
じゃじゃじゃっ! じゃじゃじゃっ!
じゅ~ううう! じゅ~ううう!
じゅわわわぁ! じゅわわわぁ!
同じフライパンで揚げ物も作る。
魔導コンロで、魚を焼く。
じゅ~ううう! じゅ~ううう!
じゅわわわぁ! じゅわわわぁ!
冷凍パンも温めた。
いろいろ手早く、作れたと思う。
出来上がったのは、豚肉の野菜炒め、鶏肉の揚げ物、焼き魚、サラダ、
そして煮込み料理のラグー。
まあ、どれも比較的シンプルなものだ。
作りながら、各料理の味見もした。
結構美味い。
問題はないだろう。
「出来上がりました」
俺の声に、シャルロットさんが反応。
「うっわあ! おいしそ~! 盛り付けしましょ!」
当然俺も盛り付けを行う。
シャルロットさんはお茶の用意もしてくれる。
ちなみに、フェルナンさんは料理進行の勝手が全く分からず、
食材と調味料を運んで以降は、バスチアンさん、セレスさんとともに、見学組に。
ただただ、料理が出来上がるのを見守っていた。
料理が皿へ盛られ、テーブルに運ばれると、
ハッとしたフェルナンさんは、予備棟だけにある椅子を5つ持って来た。
全員が着席し、食事が 始まった。
……緊張の一瞬。
「おい! うめえじゃね~か! やるな! 新人1号!」
「エルヴェ君! すっごく、美味しいわよ!」
と、バスチアンさん、セレスさんからは、お褒めの言葉。
俺は思わず安堵し、脱力してしまった。
シャルロットさんとフェルナンさんも、
「おいし~! エル君すっごい♡」
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と、称賛され、食事は楽しく進んだのである。
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