冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

文字の大きさ
65 / 176

第65話「いきなり、どかん!と、予備動作なしの衝撃発言がさく裂する」

しおりを挟む
「えええ!!?? エ、エルヴェ君が!!?? ロ、ローラン様へ!!?? な、な、何本もおお!!??」

フェルナンさんは、やはりというか、大いに驚いてしまった。

「ええ、まぐれで、何本かって、感じですね」

「むううう……」

俺がそういうと、悔しそうに口ごもるフェルナンさん。

勘働きが、フェルナンさんの熱い心の波動を伝えて来る。

大丈夫だ、フェルナンさんの心は折れていない。

なにくそ! 
負けるものか!

伯爵令嬢彼女の為に頑張るぞ!

と、闘争心を燃やして欲しいものだ。

安堵した俺だったが、この日、誰もが驚く発表があった。

それは、ロッジ予備棟で行われた、明日の訓練打ち合わせも兼ねる、
クランメンバー全員参加の、ミーティングにおいてである。

「良いかな、皆、明日のスケジュールについてだが……」

いきなり話を切り出したのは、ローラン様。

いつもならバスチアンさんが進行役をやるのに。

そのバスチアンさん、セレスさん、クリスさんの3人は、
黙って「うんうん」と頷いていた。

どうやら話は共有されているらしい。

ローラン様は話を続ける。

「明日の訓練は基本、本日と同じ段取りだ」

ここまでは良かった。

俺とシャルロットさんは、問題全然なしという感じで頷いていたし、
微妙な表情となったのは、再びバスチアンさんと、マンツーマン指導となる、
フェルナンさんだけだ。

「しかし、一部変更がある」

ちょっち、引っかかる、おっしゃりかたをされたローラン様。

いきなり、どかん!と、予備動作なしの衝撃発言がさく裂する。

「明日から、エルヴェ君には、魔法使いになる訓練も受けて貰う」

はああ!!??

明日から、エルヴェ君には、魔法使いになる訓練も受けて貰う!!??

な、な、な、何じゃそりゃ~!!??

も、も、元騎士見習い、武道一筋の俺がああ!!??

おいおいおい!と、
ローラン様へ尋ねるのはあまりにも失礼な言い方だが、完全に想定外。

青天の霹靂せいてんのへきれきという言葉がぴったり。

「えええ!!?? おおお、俺が!!!??? ま、ま、魔法使いに……ですかあ!!??」

いやいやいや!

俺、噛み噛みで、ろくにしゃべれない。

まさに人の事は言えないと指摘されても、返す言葉もない。

さっき、慌てふためいたフェルナンさんに勝るとも劣らないくらいにびっくりだ。

「エル君が!? ま、魔法使い!?」

「ま、まさか!? そ、そんな!?」

シャルロットさんもびっくり。
フェルナンさんも再び、びっくり。

……そんなこんなしているうちに、ようやく俺も落ち着いて来た。

結局、明日の俺は、どういう予定なのか?

本日同様、明日も師事するローラン様へ、お聞きしておこう。

「あの、ローラン様」

「うむ、何だい、エルヴェ君」

「ええ、明日のスケジュール再確認ですが、本日と同じ予定で、魔法使いの訓練を一番最後に行いますか?」

「ああ、午前は全員で基礎訓練、午後は本日と同じで、私とのマンツーマン、剣技の時間を短縮し、魔法使いの訓練に充てる、以上!」

ローラン様はそう言い、にっこりと笑った。

……そんな中、今度は、バスチアンさんから夕食の指示が出て、
俺たち新人3人は食事の支度をする事に。

本日2度目の食事を摂った後、全員は男女別、各ロッジへ戻り、
就寝したのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

翌朝……
バスチアンさんから午前3時前に起こされた俺とフェルナンさん。

ローラン様、クリスさんはまだ就寝中。
女子達も起きては来ない。

昨日同様、暗闇の中、かがり火をたき、雷撃剣を用意。
準備運動、ストレッチの後、バスチアンさんを相手に、
剣技の模擬試合という名の訓練。

バスチアンさんが、俺、フェルナンさんと交互に戦う。

どうやら俺の剣技訓練が削られる分の『補習』らしい。

フェルナンさん、俺のとばっちり?でカワイソス。

しかし、伯爵令嬢彼女の為なのか、
フェルナンさんが、やる気を出して頑張っていたのにはこれまたひと安心。

ちなみに、落ち着きを取り戻したバスチアンさんは、ギアを数段階上げ、
身体能力、及び、勘働きが進化する俺とは互角以上に。

昨日みたいに、俺がバスチアンさんを圧倒するという事はなかった。

やはり歴戦の勇士でランクA。
相手にとって、不足なしというか、指導役としてありがたい。

徹底に鍛えて貰えば、俺も更に剣技を始めとした各レベルを、
存分に上げられるというもんだ。

身体能力、勘働きを存分に使いながら、
夢中になって、バスチアンさんとガンガン剣を交えていると、夜が明けて来た。

ここで模擬戦終了。

3人でロッジへ戻り、シャワーを浴び、
俺とフェルナンさんは予備棟へ向かい、朝食の準備。

本日も食事は、朝夕の2食となるようだ。

……やがて、シャルロットさんも予備棟へ来て、
新人3人で仲良く、朝食の準備をしたのである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

処理中です...