冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

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第83話「今日は挑発、威圧を徹底的に使い、3人で無双するつもりだ」

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本日の訓練が終わった。
実り多き1日だった。

挑発、威圧のスキルを習得した俺は、戦闘の幅が更にぐぐっと広がった。

ローラン様のおっしゃる通り、自身及び他者への支援用として、
相手の動きを制限し、有利な状況を作り出す事が可能なのだ。

笑顔のローラン様と一緒にロッジへ戻り、戻って来た全員でミーティング。

終了後に食事の支度。

夕食後に、現状の俺のスペックおさらい。

身体能力は、バスチアンさんのお墨付き。
走力は最高時速70㎞を超えるし、
スタミナは、持久走約100㎞を一気に走り抜き、ほふく前進1㎞をこなす。
俊敏さもパルクール訓練を楽々とクリアして自信がついた。

剣技、格闘技……バスチアンさんを上回る。

魔法……風属性は、攻撃魔法の風弾、小嵐、大嵐、竜巻。
    そして、防御魔法の風壁。

水属性は、攻撃魔法が水弾、濁流、凍結。

という複数属性魔法使用者マルチプルの魔法剣士になった。

風、水の新たな魔法習得は勿論、
土、火の属性魔法も、チャレンジ可能だから、ワクワクする。

夢はでっかく、4つの属性が行使可能な、
全属性魔法使用者オールラウンダー

回復魔法は手当、療養。

葬送魔法もOK。
不死者アンデッドと戦う際、大きなアドバンテージとなる。

スキル……勘働き⇒索敵、先読み、インスピレーション等々、なんでもござれ。

     挑発、威圧(石化効果あり)

うん!成る程!
おさらいし、研修前に比べると全然違うぞ。

「この研修に参加して良かったなあ」と心の底から思う。

密かに鍛えられていた身体能力と、勘働きのスキルに裏付けされた、
剣技、格闘技の実戦に自信がついた上、
魔法と新たなスキルを習得した俺の能力は著しくアップしているから。

これならば、本契約も行けるのではと手ごたえを感じ、心が躍る。

バスチアンさんに「参った!」と言わせ、
ローラン様達からの、俺への称賛コメントも聞いていると期待は大。

だけど、勝って兜の緒を締めよじゃないと肝に銘じ、
変に浮かれないよう自制している。

王国ナンバーワンクラン、グランシャリオ正式メンバーになる為、
超えるハードルは高すぎるから。

まあ現在の能力ならば、グランシャリオ以外、
どこのクランへ行っても、充分やっていけるとは思う。

あのシーニュへ戻るのだけは、死んでも嫌だけどね。

絶対にないとは思うが、
もしもリーダーのミランダが俺のリリースを後悔して土下座し、
「戻ってください」と頼んで来ても、

「ざまあ! 戻るわけね~だろ!」

と、アカンベェ!してきっぱりと断ってやる。

ちなみに、勘働きのスキル以外、俺の能力はクラン内でのみオープンにし、
クランメンバー間で情報を共有している。

今後、メンバー同士の連携プレー等々、いろいろあるから仕方がない。

……そんなこんなで、自分の能力を再確認した俺は大いに満足し、就寝。

ぐっすりと、気持ち良く眠ったのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

翌朝……

今回の研修も日程は残りわずか……
俺たち新人3人の訓練も、いよいよ大詰めとなった。

ここに来て、それぞれが指導役につき個別に訓練をしていたのが、総仕上げという事で3人一緒に訓練、協調性、連携プレーの強化等々をはかるという趣旨である。

俺、個人としては……
新たな魔法の習得は一旦お預けという事で残念なのだが、
それ以上に、同期3人で動くという状況は嬉しい限りだ。

互いにどれだけ成長したのか、確かめられるし。

本日の課題として、新人3人だけでクランを組み、休憩をはさみながら1日中、
訓練場を探索せよという指示が出されていた。

なので指導役のローラン様、バスチアンさん、セレスさん、クリスさんは、
少し離れた位置から、俺たちについて来る事に。
万が一何かあれば、対処するというスタンスなのだろう。

当然、新人主将を拝命している俺が先頭に立って、
シャルロットさん、フェルナンさんをけん引するという形になる。

隊列は、シーフ職兼盾役兼攻撃役兼回復役兼支援役のフル装備たる俺、
盾役兼攻撃役のフェルナンさん、
そして後方攻撃役兼支援役兼回復役のシャルロットさんの順番だ。

全員ふたつ以上の役割を兼ねており、ユーティリティさに長けている。

俺なんか、全てのポジションがこなせるから重宝されるはず。
そういう奴は器用貧乏と言われがちなのであるが。

中途半端って言われないよう、頑張るか!

という事で、俺はふたりを引き連れ進んで行く。

いつものように勘働き――索敵を最大限MAXにして行くと、
ゴブリンどもが30体出現した。

事前に作戦は、シャルロットさん、フェルナンさんと打合せ済み。

今日は挑発、威圧を徹底的に使い、3人で無双するつもりだ。

まずはスキル『挑発』を使う。

俺は、かくっと思い切り脱力し、
手を前に突き出し、人差し指を、くいっ、くいっと手前に動かした。

当然、ゴブリンどもは憤怒。

ぐああああっ!!
きえおおおっ!!
くわあああっ!!

絶叫に近い咆哮をしながら、突っ込んで来た。

うんうん!
挑発もバッチリだ。

次はスキル『威圧』だ。

俺はMAXの気合と殺気を込め、ぎんっ!!! ぎんっ!!! ぎんっ!!!と、

超が付く限界突破の目力で、ゴブリンどもをにらみつけた。

すると、

びしびしびしびしびしびしっっっっ!!!!!

きしみ、割れるような不快な音が辺りに響き……

ばんっ!ばんっ!ばんっ!ばんっ!ばんっ!

ばんっ!ばんっ!ばんっ!ばんっ!ばんっ!

俺たちへ向かって来るゴブリンども30体全てが粉々になり、

あっさりと砕け散ってしまったのである。
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