冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

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第101話「今まで一方的に言われていたが、やっと言い返せる」

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翌日は朝早くからの打合せであったが、予定通り朝8時にローラン様たちは来た。

ローラン様たちは、様々なアイディアを出してくれて、
やり取りはお昼過ぎまで続いた。

そして話はまとまった。

基本線は、俺が出したアイディアを踏襲する事となる。

ローラン様が言う。

「では改めてまとめさせて貰う。フェルナンから事情を聞いた限り、エルヴェの言う通り、時間がない。電光石火作戦で行くぞ!」

補足しよう。
まず電光石火とは、稲妻の光や石を打ったとき出る火の意から、動きが非常に素早いこと、また、非常に短い時間のたとえである。 
「電光」は稲妻の光、「石火」は火打ち石などを打つときに出る火の意味を持つ。
「あっという間」「一瞬」を強調する効果がある言葉だ。

すなわち電光石火作戦とは、素早く短い時間で粛々と行う作戦の事なのである。

「と、いうわけで、まずは君たち3人のグランシャリオ入団発表会見を大々的に行う」

うん!
そういう話だったよな。

「でだ! いつもなら冒険者ギルドのルールに沿って、入団発表会見を冒険者ギルドの大ホールで行うが、今回はこのホテルで行う事にした」

え!!??
冒険者ギルドの大ホールで行う入団発表会見を、今回はこのホテルで行う!!??

「うむ、決まりきった通例、ルールを打ち破るという事は、特例となり、とても目立つ事になる」

確かに!
ローラン様がおっしゃる通りだ。

「このホテルはな。王国貴族も良く利用する高級ホテルだ。昨夜のうちに、一番大きなスペシャルルームをグランシャリオで押さえてある。装飾も思いっきり豪華絢爛にして、ど派手に入団発表会見を行う」

ふうと息を吐き、ローラン様が話を続ける。

「当初、ランク判定試験を受けて貰う予定だったが、先の研修におけるデータを提示し、冒険者ギルドの審査部に判定して貰う。全属性魔法使用者オールラウンダーのエルヴェは文句なくランクA。複数属性魔法使用者マルチプルのシャルロットは、ランクB。フェルナンも剣技上達のお墨付きでランクC、もしくはBに認定されると思う」

うお!

俺がランクA!?
シャルロットは、ランクB!?
フェルナンさんもランクCか、あわよくばランクB!?

ランク判定試験を受けてもいないのに、そんな事を言い切れる!? 
そして、冒険者ギルドの審査部に判定して貰う事が出来る!?

ローラン様は公爵扱いの準・貴族という事は既に述べたが、
冒険者として魔王を倒した事で、冒険者ギルドにも多大な影響力があるという。

入団発表会見の会場もそうだが、ランク判定試験をそのように融通出来るなんて……

その絶大な力をまざまざと見せつけられたような気がしたのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 

ローラン様は再びふうと息を吐く。

「入団発表会見へ臨んだエルヴェ、シャルロット、そしてフェルナンの3人は、とても有望な即戦力だと私が直接言おうと思う。そして伸びしろもたっぷり。まだまだ底が見えないと言い切るつもりだ」

おお、褒め殺しパートワンって事か!

俺たちの事、大いに褒めてくださいね。

「エルヴェは、研修中に覚醒した全属性魔法使用者オールラウンダー。シャルロットも同じく研修中に覚醒した複数属性魔法使用者マルチプル。フェルナンも私ローランのお墨付きを得た剣技の達人という事を大いに強調しておくよ」

おおお!
褒め殺しパートツー!

素晴らしい!
素敵だ!

ふと、俺を追放した際の、クソ兄貴のへらへら顔を思い出した。

「じゃあな、エル。ウチの現状からわずかな金しか渡せないが、まあ頑張ってくれや。お前は身体が丈夫だし、剣も格闘もそこそこいける。ちょっち武者修行すれば、すぐに仕官先は見つかるよ。知らんけど」

ちっくしょ~!
散々、馬鹿にしやがって!

クソ兄貴の次には、クランシーニュのリーダーで銀髪の性悪冷血魔法使い、
ミランダ・ベルグニウーのドヤ顔も思い出した。

「エルヴェ・アルノー! あんたバカあ? 騎士爵家の息子だから、もう少し使えると思ったけどさ、とんだ見込み違いだわ! 今日でクビ! 代わりの新人を入れるから! どこにでも行きなさい!  あんたはね、『最底辺』『能無し』『無駄飯食い』『役立たず』『ゴミ』よ。騎士になるなんて到底無理だし、どこのクランも拾わないし、さっさと冒険者もやめたらあ?」

ふんと鼻を鳴らし、パワハラモラハラ全開で、こう吐き捨てた。

この外道2匹が、ローラン様のコメントを聞いたら、どんな反応をするのだろうか?

世間からは「才能を見る目が皆無の節穴野郎、最低のアホ女だ」と、
クソ兄貴も、ミランダも白い眼で見られ、噂されるのだろうか。

もしも、「お願いします! 戻ってください!」と言われても、
答えはNOだ。

今まで一方的に言われていたが、やっと言い返せる。

思い切り、ざまあ!と言ってやろう!

俺は来たるべき勝利を確信していたのである。
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