冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!

東導 号

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第147話「うむむ、言われてみれば、シャルロットの意見はもっともだ」

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俺とシャルロットは、アクセサリー屋で、ナンパ抑止の為?
銀製のペアリングを購入。

それぞれ、左手の薬指に装着した。

同デザインの指輪を身につけて、シャルロットと心の絆が深まった気がする。

彼女もそうみたいで、俺をじっと見つめて来る。

更に少しこの指輪に関し補足すると……
銀は邪悪なものを退ける破邪の効果があるという。

また、防御と治癒効果のある魔法が付呪エンチャントとされているという、
冒険者にとって、必須の実用性も兼ね備えている、優れものの指輪なのだ。

値段はペアで金貨100枚と結構高額だったが、全く惜しくはない。

そんなこんなで、ウインドウショッピング&買い物をしていたら、腹が減った。

魔導懐中時計を見やれば……時刻は、午前11時30分を回っていた。

既に、ランチタイムである。

シャルロットとしばし相談し、昼飯は市場の屋台飯に決めた。

屋台の周りには、フードコートと名付けられた共同の席が設けてあり、
屋台の料理を買い求め、自宅等へ持ち帰らずに、その場で食べたい者は、
使用可能となっているのだ。

という事で、俺とシャルロットは手をつなぎ市場の屋台村へ。

まだランチタイムピークではないので、屋台村は比較的、空いていた。

いろいろな料理の屋台を見て回り、試食可能なものはトライしてみる。

料理はどれも美味く、好き嫌いの少ない俺とシャルロットは迷ってしまう。
いくつかは、自分で作ってみたいと思ったくらいだ。

迷った挙句、都合4種類の料理、2種類のパン、2種類の飲み物、
そしてサラダ、フルーツを買い、フードコートの席を確保、食事を始めた。

「うふふ♡ 凄く美味しいね♡ エル君♡」

「ああ、本当に美味いな、シャルロット」

などと食事を楽しんでいたら、出ました既視感デジャヴュ
シュエット村の悪夢!?

「ねえ、お姉ちゃん、俺らと一緒に飯食おうよ」
「こんなクソガキ、ほっといてさ」

近づいて来た気配で分かってはいたが、20代前半の冒険者風ふたりのヤロー。

俺が一緒に居るのに完全スルーし、ナンパ攻撃を仕掛けて来たのである。

心配そうな目で見つめるシャルロット。

「エ、エル君」

「ああ、分かってるよ、大丈夫」

クランシーニュ、シーフ職の奴に絡まれたり、シュエット村のナンパ事件で、
対ナンパの経験値は積んでいる。

それに俺には、必殺のスキルがある。

一応、警告を発する事にした。

「あんたら、彼女は俺と食事中だ。邪魔しないでくれるか」

しかし、こういうやからは、ほぼ話し合いに応じない。

「あんだと! てめえ! ごらあ!」
「はよ、失せろや、クソガキ! ぶっとばすぞ!」

と吠えまくった。

はい、排除決定。

ぎん! ぎん!

俺のひとにらみ、威圧のスキル!

「ひいいい!」
「うわおお!」

20代前半の冒険者風ふたりは、
しっぽを巻き、キャンキャンと悲鳴を上げ、速攻で逃げ去ったのである。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

はっきり言ってシャルロットは、ストロベリーブロンド髪の超絶可愛い美少女だ。
小顔でスタイルも良く、性格も温厚。
今まで彼氏が居なかったのが、不思議なくらいである。

気になって尋ねてみたら……

これまでに告白されたのは、数知れずあったという。

しかし母一人子一人で、早く一人前の魔法使いになり、
家計を助けようと考えていたシャルロットは、その全てをきっぱり断った。

加えて、尊敬出来て、自分より強く、優しい人という高い理想を設定しており、
そういう相手に巡り合えなかった。

その設定にドンピシャだったのが、俺って事。

尊敬出来て、自分より強く、優しい人……かあ。

……俺って、そうなのか?
という疑問は消えないが。

そう言うと、シャルロットは、ふるふると首を横へ振る。

「エル君は、最高の男子だよ、尊敬出来て、強くて優しい、顔もかっこいいし」

「ええっと……そうかな?」

「そうだよ! 私、エル君が他の女子に取られないか、すっごく心配なの」

「いやいや、俺、もてないし、シャルロットひとすじだから」

「ありがと! でもね! これから言い寄る女子がわんさか来ると思うよ」

「え? これから言い寄る女子がわんさか来る?」

「うん! 尊敬出来て、強くて優しい、顔もかっこいいのに加え、エル君は、ローラン様がぞっこんで、クラングランシャリオと本契約し、地位と名誉、お金も手に入れたから」

「成る程……」

「思い出したくないだろうけど、具体例」

「具体例?」

「うん、先日ホテルのロビーで、ミランダさんが来て、彼女にしてって言ったでしょ? ああいう打算ありきの女子たちがたくさん来ると思うんだ」

うむむ、言われてみれば、シャルロットの意見はもっともだ。

尊敬出来て、強くて優しい、顔もかっこいいのは別にして、
地位と名誉、金に釣られ、寄って来る女子はいそうだ。

シャルロットは更に気になる事も言う。

「それと私、エル君の実家も気になる」

「え? 俺の実家も? アルノー家?」

「うん! エル君のお兄様たちが、絶縁を撤回して、アルノー家の郎党にするとか、どこかの貴族家の婿養子に、エル君を押し込もうとかね」

おお、ますます納得。
シャルロット、鋭い。

あの兄貴たちなら、やりかねない。

「だな! ありがとう、シャルロット。充分、注意するよ」

俺はシャルロットへ礼を言い、ふたりの食事を続けたのである。
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