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第1章 異世界転生
第4話 アキと家族
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「アキ、あなたに魔法を教えることにしました。」
リリに話があると言われ朝、開口一番にアキは驚きの言葉を耳にする。アキの隣には、ナディアが座り、先ほどからアキの手をギュと握っている。
「でもばあちゃんが昨日、ダメだって」
確かについ昨日アキはリリに魔法の使用を厳禁されたばかりである。信じられないのも無理はないとリリは思うが、さらに続ける。
「ナディアと話しました。これからのあなたには魔法はどうしても必要なものとなります。ただし、よく聞いて。確かに魔法の習得にはあなたの年齢では命の危険があります。だからよく考えてください。どうしてもイヤだったら、ちゃんと言ってくださいね。」
脅しではないとリリの真摯な表情が物語っている。アキにとっては興味本位で始めた魔法の習得であるが、どうしても昨日との違いを尋ねずにはいられなかった。
「理由を聞いてもいい?」
孫には決して怖いリリではないがいつもと違う雰囲気を今日のリリは纏っていた。
「そうね。言わないのはズルイわよね。」
リリは一呼吸つき言葉を繋げようとすると、ナディアが遮りアキに語り掛ける。
「アキ、言わにゃいといけにゃいことがあるの。」
そう呟くナディアの手はかすかに震え汗ばんでいた。
「アキ、実は……じ、実はあにゃたはわたしが生んだ赤ちゃんじゃにゃいの。」
ナディアの綺麗な青い目にはたくさんの涙がたまっており、今にもそれは決壊してしまいそうな勢いであった。アキは母親の言葉が紡ぐ想いになんとか応えようとするが上手く言葉が出てこない。ただ黙って頷き続けることしか出来なかった。
「ひょっとして知っていたのかい?」
リリが少し驚愕を含んだ言葉で問いかけるとアキはゆっくりと答える。
「だってぼく、ばあちゃんみたいに耳とんがってないし、母さんみたいに尻尾も生えてないから。」
「いっ、いつから気付いていたの?」
泣きそうな声でナディアがアキに聞いてくる。握られている手に少し痛みをアキは感じた。
《お~、愛されているね~。》
(詩、うるさい!)
脳内の野次馬に若干の苛立ちを感じつつ、アキは答えた。
「最近になって、みんなと少し違うなって。」
アキがナディアたちについた最初の嘘である。
「そう…」
小さく呟いたナディアの声は隣にいるアキにさえ届かなかったが、アキは手にかかる力が弱くなっていくのを感じた。
「でもボクには母さんが母さんだし、ばあちゃんがばあちゃんだから、だから…」
上手く自分の気持ちを伝えることができないアキの頭をそっと撫でる手があった。リリの手だ。いつもの頭を撫でてくれる温かさと同じ温度。ちょっとした衝撃を感じるとナディアが抱き着いている。肩が少し冷たいのはきっと涙と鼻水なのだろうな、とアキは抱き着き返す。
前世から数えるとすでに30歳を超えるアキであるが、自分より年下のこのネコ耳少女ととんがり耳の淑女をアキは既に母親、祖母として慕い尊敬していた。恥ずかしさなど天秤に乗せるまでもないのだ。
皆が泣き止んだところでリリはアキにこの世界について語り始める。
リリたちが暮らすラウ村には現在獣人族以外にはリリとアキしか異種族が暮らしていないという。獣人族の特徴として高い身体能力と一部の種族特性を兼ね備えているとのこと。
ナディアの場合は嗅覚と視覚が優れており、また鼻の両横に申し訳程度に付いているネコ髭による空間認識能力が飛び抜けているとのこと。
この種族特性は個人によって発現するものとしないものがおり、ナディアはかなり珍しい特性の多さらしい。
一方で獣人族は総じて魔法を使うことができず、それ故か人族から差別対象となっているとリリは悲しい顔で教える。
反対にエルフ族の身体能力は人族と大差がないものの高い魔法能力をもっており、通常の魔法とは異なり魔力感知能力を応用した精霊魔法を扱うことができる種族であるという。
以前ナディアの顔に水球を叩きつけたのもこの精霊魔法なのとリリはまんざらでもない顔で語る。片やナディアもお気に入りの枕が水浸しににゃったんですよ。と抗議しているが、完全に無視してリリは話を続けている。
エルフ族は森人族とも呼ばれ、その多くが生まれた森の村から一歩も出ずにその生涯を終える人が多いとのこと。稀に村の外に出て見聞を広めるエルフもいて、リリもその一人なの。と嬉しそうにアキに語る。
なんでもエルフは感情の起伏が緩く、例外のリリは途中で耐えられなくなり森を出奔し、偶然出会ったナディアとそのまま一緒に暮らしているらしい。
その他にも、土人族と呼ばれるドワーフ族や、分類が細かすぎる魔人族が存在していると聞いているが、リリはまだ会ったことがなく、国家として成立しているのは人族だけで勢力も人族がその多くを占めているとのこと。
しかし、人族は種族特性が薄く、群れることにその存在の重きを置いており、城壁の内側に居を構え繁栄に成功しているとリリはアキの理解を確認しながら説明を止めた。
「このラウ村の西の大森林には魔法の素となる魔素を取り込んで協力になった魔獣という生き物が生息しているの。獣人族でアキの年齢の子なら魔獣から逃げることができるだけの足が速い子もいるけど、アキには難しいと思うの。だから、私たちはできるだけ早くアキに魔法を使えるようになってもらいたいの。」
リリの説明に理解を示した表情を浮かべるアキだが、疑問に思っていたことを聞く。
「でもばあちゃんから危ないからダメって聞いたけど」
確かに昨日アキは魔法を使おうとしていた場面をリリに見つかり叱責されている。初めてリリに怒られたことで強く印象に残っており、アキにとっては解決しておかなければならない疑問であった。
「そうね。まずそれを説明しなきゃいけないね。」
リリは1つ1つ丁寧に説明する。魔法の使用による死因は1つ目に魔素と魂の癒着による魂の崩壊、2つ目に過度の魔力消費による魂の圧潰、そして最期に魔力癒着後の魔力枯渇。要は拒否反応、オーバーヒート、ガス欠の3つである。幼少時の魔法使用による死因は圧倒的に1つ目が該当するとのこと。
リリが語るには1つ目に関してはアキは問題ないと思われるが、残り2つに関してはまだ十分に危険なことであるとアキに伝える。
「これから魔法を使うにあたって私が正式にアキの師匠になろうと思うの。もちろんアキがいいと言ってくれればだけど。」
監督者により残り2つによる死亡の危険性は大幅に下がると付け加えた上でリリは締めくくるとアキに優しく提案する。
《アキ、あんたの命だから決断するのはあんただけど、アタイはいいと思うよ。》
<アキ、アトでモウイチド、セツメイして>
アキ内の無許可同居人の決議は賛成1に、無効1で可決される。アキとしても家族に恩返しが出来る選択肢が増えるのはいいことであるし、何より無力による苦汁をなめるのは前世だけで十分だった。
「ばあちゃん、ボクやってみようと思う。」
決意した顔を見て、リリは改めて誇らしさを覚える。
「そう。ならまず私の真名トスカトリリ=ラ=ガリアスを覚えなさい。この真名はエルフにとってなによりも重要なものの1つ。弟子として師匠の真名を知らないことは恥になるからね。この村で私の真名を覚える最初の人間になること!これが最初の作業ね。あと、薬屋では{ばあちゃん}呼びは禁止する。師匠と呼ぶこと!いいね?」
「はい!師匠!」
「っっっ!まっ、まだいいの。く、薬屋についてからっ。」
顔を真っ赤にしたリリはまんざらでもない様子だった。家の中を柔い空気が漂い始める。
「ばあちゃん、母さんはばあちゃんの真名を知らないの?」
アキのこの質問により、和やかだった雰囲気の色が変わる。
「み、水汲みに行ってきまっぐぇ!」
ナディアが持ち前の身体能力をフル活用してリリの横を通り過ぎようとしたものの、冗談のような速さでリリの腕がナディアの服の襟を掴む。慣性力がナディアの首を絞め女の子が出してはいけない声をだす。アキが苦笑いを浮かべる。
「真名はね家族には教えるものだから、この娘と親子の契りを交わしたときにちゃんと教えたわよ、もちろん。アキにももう少ししたら教えるつもりだったしね。ただこの子猫ちゃんは未だに私の真名を覚えてくれてないの。ふふふふ。」
村の井戸で水汲みの手伝いをしているアキが必死になってリリの真名を覚えている横で、ナディアは今日も頬の紅さを村の人に揶揄われていたそうだ。
リリに話があると言われ朝、開口一番にアキは驚きの言葉を耳にする。アキの隣には、ナディアが座り、先ほどからアキの手をギュと握っている。
「でもばあちゃんが昨日、ダメだって」
確かについ昨日アキはリリに魔法の使用を厳禁されたばかりである。信じられないのも無理はないとリリは思うが、さらに続ける。
「ナディアと話しました。これからのあなたには魔法はどうしても必要なものとなります。ただし、よく聞いて。確かに魔法の習得にはあなたの年齢では命の危険があります。だからよく考えてください。どうしてもイヤだったら、ちゃんと言ってくださいね。」
脅しではないとリリの真摯な表情が物語っている。アキにとっては興味本位で始めた魔法の習得であるが、どうしても昨日との違いを尋ねずにはいられなかった。
「理由を聞いてもいい?」
孫には決して怖いリリではないがいつもと違う雰囲気を今日のリリは纏っていた。
「そうね。言わないのはズルイわよね。」
リリは一呼吸つき言葉を繋げようとすると、ナディアが遮りアキに語り掛ける。
「アキ、言わにゃいといけにゃいことがあるの。」
そう呟くナディアの手はかすかに震え汗ばんでいた。
「アキ、実は……じ、実はあにゃたはわたしが生んだ赤ちゃんじゃにゃいの。」
ナディアの綺麗な青い目にはたくさんの涙がたまっており、今にもそれは決壊してしまいそうな勢いであった。アキは母親の言葉が紡ぐ想いになんとか応えようとするが上手く言葉が出てこない。ただ黙って頷き続けることしか出来なかった。
「ひょっとして知っていたのかい?」
リリが少し驚愕を含んだ言葉で問いかけるとアキはゆっくりと答える。
「だってぼく、ばあちゃんみたいに耳とんがってないし、母さんみたいに尻尾も生えてないから。」
「いっ、いつから気付いていたの?」
泣きそうな声でナディアがアキに聞いてくる。握られている手に少し痛みをアキは感じた。
《お~、愛されているね~。》
(詩、うるさい!)
脳内の野次馬に若干の苛立ちを感じつつ、アキは答えた。
「最近になって、みんなと少し違うなって。」
アキがナディアたちについた最初の嘘である。
「そう…」
小さく呟いたナディアの声は隣にいるアキにさえ届かなかったが、アキは手にかかる力が弱くなっていくのを感じた。
「でもボクには母さんが母さんだし、ばあちゃんがばあちゃんだから、だから…」
上手く自分の気持ちを伝えることができないアキの頭をそっと撫でる手があった。リリの手だ。いつもの頭を撫でてくれる温かさと同じ温度。ちょっとした衝撃を感じるとナディアが抱き着いている。肩が少し冷たいのはきっと涙と鼻水なのだろうな、とアキは抱き着き返す。
前世から数えるとすでに30歳を超えるアキであるが、自分より年下のこのネコ耳少女ととんがり耳の淑女をアキは既に母親、祖母として慕い尊敬していた。恥ずかしさなど天秤に乗せるまでもないのだ。
皆が泣き止んだところでリリはアキにこの世界について語り始める。
リリたちが暮らすラウ村には現在獣人族以外にはリリとアキしか異種族が暮らしていないという。獣人族の特徴として高い身体能力と一部の種族特性を兼ね備えているとのこと。
ナディアの場合は嗅覚と視覚が優れており、また鼻の両横に申し訳程度に付いているネコ髭による空間認識能力が飛び抜けているとのこと。
この種族特性は個人によって発現するものとしないものがおり、ナディアはかなり珍しい特性の多さらしい。
一方で獣人族は総じて魔法を使うことができず、それ故か人族から差別対象となっているとリリは悲しい顔で教える。
反対にエルフ族の身体能力は人族と大差がないものの高い魔法能力をもっており、通常の魔法とは異なり魔力感知能力を応用した精霊魔法を扱うことができる種族であるという。
以前ナディアの顔に水球を叩きつけたのもこの精霊魔法なのとリリはまんざらでもない顔で語る。片やナディアもお気に入りの枕が水浸しににゃったんですよ。と抗議しているが、完全に無視してリリは話を続けている。
エルフ族は森人族とも呼ばれ、その多くが生まれた森の村から一歩も出ずにその生涯を終える人が多いとのこと。稀に村の外に出て見聞を広めるエルフもいて、リリもその一人なの。と嬉しそうにアキに語る。
なんでもエルフは感情の起伏が緩く、例外のリリは途中で耐えられなくなり森を出奔し、偶然出会ったナディアとそのまま一緒に暮らしているらしい。
その他にも、土人族と呼ばれるドワーフ族や、分類が細かすぎる魔人族が存在していると聞いているが、リリはまだ会ったことがなく、国家として成立しているのは人族だけで勢力も人族がその多くを占めているとのこと。
しかし、人族は種族特性が薄く、群れることにその存在の重きを置いており、城壁の内側に居を構え繁栄に成功しているとリリはアキの理解を確認しながら説明を止めた。
「このラウ村の西の大森林には魔法の素となる魔素を取り込んで協力になった魔獣という生き物が生息しているの。獣人族でアキの年齢の子なら魔獣から逃げることができるだけの足が速い子もいるけど、アキには難しいと思うの。だから、私たちはできるだけ早くアキに魔法を使えるようになってもらいたいの。」
リリの説明に理解を示した表情を浮かべるアキだが、疑問に思っていたことを聞く。
「でもばあちゃんから危ないからダメって聞いたけど」
確かに昨日アキは魔法を使おうとしていた場面をリリに見つかり叱責されている。初めてリリに怒られたことで強く印象に残っており、アキにとっては解決しておかなければならない疑問であった。
「そうね。まずそれを説明しなきゃいけないね。」
リリは1つ1つ丁寧に説明する。魔法の使用による死因は1つ目に魔素と魂の癒着による魂の崩壊、2つ目に過度の魔力消費による魂の圧潰、そして最期に魔力癒着後の魔力枯渇。要は拒否反応、オーバーヒート、ガス欠の3つである。幼少時の魔法使用による死因は圧倒的に1つ目が該当するとのこと。
リリが語るには1つ目に関してはアキは問題ないと思われるが、残り2つに関してはまだ十分に危険なことであるとアキに伝える。
「これから魔法を使うにあたって私が正式にアキの師匠になろうと思うの。もちろんアキがいいと言ってくれればだけど。」
監督者により残り2つによる死亡の危険性は大幅に下がると付け加えた上でリリは締めくくるとアキに優しく提案する。
《アキ、あんたの命だから決断するのはあんただけど、アタイはいいと思うよ。》
<アキ、アトでモウイチド、セツメイして>
アキ内の無許可同居人の決議は賛成1に、無効1で可決される。アキとしても家族に恩返しが出来る選択肢が増えるのはいいことであるし、何より無力による苦汁をなめるのは前世だけで十分だった。
「ばあちゃん、ボクやってみようと思う。」
決意した顔を見て、リリは改めて誇らしさを覚える。
「そう。ならまず私の真名トスカトリリ=ラ=ガリアスを覚えなさい。この真名はエルフにとってなによりも重要なものの1つ。弟子として師匠の真名を知らないことは恥になるからね。この村で私の真名を覚える最初の人間になること!これが最初の作業ね。あと、薬屋では{ばあちゃん}呼びは禁止する。師匠と呼ぶこと!いいね?」
「はい!師匠!」
「っっっ!まっ、まだいいの。く、薬屋についてからっ。」
顔を真っ赤にしたリリはまんざらでもない様子だった。家の中を柔い空気が漂い始める。
「ばあちゃん、母さんはばあちゃんの真名を知らないの?」
アキのこの質問により、和やかだった雰囲気の色が変わる。
「み、水汲みに行ってきまっぐぇ!」
ナディアが持ち前の身体能力をフル活用してリリの横を通り過ぎようとしたものの、冗談のような速さでリリの腕がナディアの服の襟を掴む。慣性力がナディアの首を絞め女の子が出してはいけない声をだす。アキが苦笑いを浮かべる。
「真名はね家族には教えるものだから、この娘と親子の契りを交わしたときにちゃんと教えたわよ、もちろん。アキにももう少ししたら教えるつもりだったしね。ただこの子猫ちゃんは未だに私の真名を覚えてくれてないの。ふふふふ。」
村の井戸で水汲みの手伝いをしているアキが必死になってリリの真名を覚えている横で、ナディアは今日も頬の紅さを村の人に揶揄われていたそうだ。
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