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第2章 異世界家族
第3話 妹、弟
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夢の中でアキが詩とヴィラに向かい合う。
《珍しいな。お前の方から相談なんて》
<…というよりも初めてかも…>
2人はゲーム画面をポーズモードにしてアキと話をする。
「強くなるための方法を教えてほしいんです。」
《模擬戦なら何度もしてやってるだろ?》
<…そういうことじゃないはず…>
「はい。この間の氾濫で自分の無力を実感しました。ゴブリンはなんとか退けられましたが、次にあれ以上となるとおそらく…」
《といってもな~。アタイは多人数戦闘には詳しくなんだよな~。》
「ディラさん?」
思いつめた表情のディラ。アキはそんなディラの様子に気付く。
<…心当たりはある。ただ……>
「本当ですか!?ただ?」
<…ただ成功率は高くない。失敗したら死ぬ。かも…>
===============================================
アキは7歳になった。
村の生活は数年前のスタンピートから、苦しいままである。アキも狩りで成果を挙げられるようになっていたが、それでも村人を飢えさせないために獲物を分けていれば豊かになることはなかった。
アキは森に狩りに来ていた。もちろんナディアと一緒である。以前と違うのは、ヒュウガも狩りに同行していたことである。この3年で1mほどの大きさになったヒュウガ。
当初、肉食獣であるヒュウガをみた村の人の反応は一様だった。皆恐怖に顔を引きつらせ、腰を抜かし叫び声を上げる3兄弟もいた。
だがまだ体が小さいことに加えて、アキと共に練習した猿回しならぬパンダ回しを披露することである程度の安心感を与えることはできたようだった。
今日もいつもと同じようにパルクールを用い、森の奥へ向かう。アキの背中にはヒュウガが必死でしがみ付く。紐で結ばれてはいるものの、あくまで補助でしかない。結構な重さなのであるが、アキたちの速度に着いて来られないアキ家の末っ子への苦肉の策である。
アキの前方でナディアが止まる。何かを発見したようだ。
ヒュウガを降ろし、ナディアの横で弓を準備する。ナディアが指を向けた方角には馬鹿でかい鹿の群れがいた。前世でいうヘラジカをもう一回り大きくしたサイズ。この世界では魔(ま)鹿(じか)と呼ばれる魔物である。草食動物であるが、巨大な角で一突きされれば大抵の生物は簡単に死ねる。狩りをするのもされるのも命がけである。
アキ、ナディア共に持ち帰れるサイズの獲物を狙う。
獲物を逃さないために矢が当たるのは同時でなければならない。
ナディアが矢を放つ。
一拍置いてアキも矢を放つ。
=============================================
<…一族に伝わる禁薬……それを使えば或いは…>
「禁薬!?なんですか?それ?」
<…毒性のある薬草をいくつか混ぜ飲む……内臓が強くなりこの間みたいに倒れない…>
「でも…って続くんですよね。」
<…そう…肉体が強くないと耐えられない…こちらの薬草での効果も不確定…>
《ふ~ん。なんだか面白そうだな。》
=============================================
3年前からアキは森で狩猟する傍ら、ディラの指定する薬草の採取に努めていた。
薬の材料の内のいくつかは、リリの薬屋の保管庫に保存されていたが、全て毒扱いされていた。
全て揃えるのに半年の期間を要して、ようやく一人前の材料を集めたアキ。
村の隅でばれないように1人で調合を行い、調合自体はすんなり終わった。
出来たからといって直ぐに飲める代物ではない。
材料からして本来地球産の植物と異なる可能性も低くない。ましてやそれを何種類も混合させた薬品である。
一度、リリに命を軽視するなと烈火の如く叱られている。自分を実験体にしたとしたらどうなるか考えたくもなかった。リリのあの時の顔を思い出すだけで、嬉しさと悲しさがこみ上げてくる。
《どうするんだ?》
<…後はアキ次第…>
目を閉じるとゴブリンの群れが浮かんでくる。手に血を滲ませる母と祖母。泣きじゃくる子供たち。そして家族に迎えた守るべき小さな命。
(ごめん、ばあちゃん、母さん)
薬品を一気に飲み干す。旨みも甘味も一切ない。渋みと苦みだけが舌を刺激した。途端に胸が締め付けられる。
かはっ!
血の塊を吐き出すアキ。
<…身体強化魔法!!…>
《おいっ!しっかりしろ!》
アキは2人の声に失いそうな意識を奮い立たせ、魔法を行使する。集中できずに魔力を霧散させながらも弱々しくもなんとか強化に成功する。すると若干ではあるが、胸の締め付けが弱くなる。後は楽であった。少しずつ魔法を発動していくと、胸の苦しみは治まっていった。
結果、アキは1週間寝込んだ。
内臓の改変は思っていたよりも時間と負担が掛かってしまい、常時強化を行っていても冷や汗が止まらず、立っていられなくなったからだ。
その間ナディアは付きっ切りでアキの世話をしていたし、ヒュウガはアキの汗をペロペロ舐めてなんとか楽になるようにしてくれていた。
リリに関しては、アキが診察や投薬を拒んだこと、常時魔力を発動していることに嫌疑の目をこれでもかというほどに向けていたが、アキの決意じみた目を見て理由を問いただすことは最後までしなかった。
==========================================
2体の魔鹿の死体に近寄る3人。他の魔鹿は既に逃げ去っていた。
2本の矢はそれぞれ一撃で頭を貫通しており、即死だったと思われる。
アキは身体強化魔法を活かすことに成功していた。魔力を多大に使って動き回っても内臓にダメージがいくこともなく、寧ろ内臓にも十分に魔力を行き渡らせることで強靭な内臓になっていた。
アキの力に耐えられるようにアキの弓は新しく作り変えられており、獣人族でなければ引けないほどの強弓となっていた。ナディアと鍛冶屋のパザンの渾身の合作である。
死体を確認すると、帰宅の準備をする。
血抜きをするために縄の準備をする2人と木の下に懸命に穴を掘る一匹。
傍目には何をしているかよくわからない集団だった。
吊り下げた獲物からでた血をヒュウガの掘った穴に捨て、帰宅の途に着く。
獲物はかなりの重さであった。担ぐように持って帰るので当然ヒュウガをアキは背負うことはできないが、帰りは地上を走るのでヒュウガも何とか付いていくことができていた。
アキが村に着くと真っ先にイズモが駆け寄って来る。パァと満面の笑顔で迎えてくれる。
ニマッと笑うとちょっと尖った犬歯が可愛く顔を覗かせる。
「にいに!おかえり!」
さっきまで家の周りで土遊びでもしていたのであろう。顔も手も真っ黒だ。アキが担いでいるシカを見つけると
「わぁ!おっきなしかさん!ママもだ!」「わ~い。きょうはおにくだ~!」
嵐のように過ぎ去っていくイズモ。既に家に入り姿が見えない。
アキもナディアもまだ一言も発していない。
3歳になったイズモのパワーは凄まじいの一言である。アキがイズモの動力源は原子力ではないかと密かに疑うほどだ。
リリによると、白虎人族の彼女は種族自体が非常に珍しく、リリを含めたこの村の人は誰も会ったことが無いそうで、種族特性なども一切わからないとのこと。
ただ身体能力が高いのは共通のようで、全力で突進して甘えてくるイズモを受け止めるときは身体強化魔法を使わないと吹き飛ばされるとアキは最近身を以って学んだ。
ともあれそのまま家の裏に回り、鹿の解体を始める2人。ヒュウガも同行する。
家の中からリリの声がする。
「イズモ!!手を洗ってきなさい!」
バタバタバタと足音を立てながら、イズモがアキたちのところに来る。ナイフを持っているので流石に2人には近づかない。散々リリに怒られたことの一つだ。
「わーい!ヒュウガもおかえり!」
そういうとおとなしくテディベア座りをしてアキたちを見ていたヒュウガに飛び掛かるイズモ。ヒュウガではイズモは支えきれない。車輪の如く転がる1匹と1人。いや、二匹。
「いたたたた。しっぱいしちゃった。」
どうやら二匹とも怪我がないようで安心する。アキとナディア。
イズモは既にヒュウガの肉球を触って遊んでいる。
「お~~。プニプニ~」
為すがまま、されるがままである。ヒュウガはどうしてもこの姉に逆らえなかった。兄や他の家族に怒られるからではない。魔力とも言えない不思議な力を姉という生き物は持っているのだ。
鹿をさばき終えると肉を配るため、アキとヒュウガ、ナディアとイズモで近所にお裾分けである。本来なら3等分して、アキ、ヒュウガ、ナディアで配った方が圧倒的に早いのだが、やたらたくさん配りたがるアキ家の長女は、自身は手足が短いのでナディアに沢山もってもらいご近所さんに配るのだ。
これがまたいつも以上に近所に好評だからナディアも何も言えない。
「一体誰に似たんだろ…」
家に帰って来てそう呟いたナディアにリリのサンダルが直撃した。
今日は特別に晩御飯がある。狩りが大猟だった日のお祝いだ。
「むふふ、焼き肉…。」「じゅるり、やきにく…」
「はぁ、あなたたち、間違いなく親子ね…」
台所でお肉を焼くリリの両サイドをぴったりと固める2人。
そんな3人を見ながら、魔鹿の魔石を食べるヒュウガとアキがいた。
《珍しいな。お前の方から相談なんて》
<…というよりも初めてかも…>
2人はゲーム画面をポーズモードにしてアキと話をする。
「強くなるための方法を教えてほしいんです。」
《模擬戦なら何度もしてやってるだろ?》
<…そういうことじゃないはず…>
「はい。この間の氾濫で自分の無力を実感しました。ゴブリンはなんとか退けられましたが、次にあれ以上となるとおそらく…」
《といってもな~。アタイは多人数戦闘には詳しくなんだよな~。》
「ディラさん?」
思いつめた表情のディラ。アキはそんなディラの様子に気付く。
<…心当たりはある。ただ……>
「本当ですか!?ただ?」
<…ただ成功率は高くない。失敗したら死ぬ。かも…>
===============================================
アキは7歳になった。
村の生活は数年前のスタンピートから、苦しいままである。アキも狩りで成果を挙げられるようになっていたが、それでも村人を飢えさせないために獲物を分けていれば豊かになることはなかった。
アキは森に狩りに来ていた。もちろんナディアと一緒である。以前と違うのは、ヒュウガも狩りに同行していたことである。この3年で1mほどの大きさになったヒュウガ。
当初、肉食獣であるヒュウガをみた村の人の反応は一様だった。皆恐怖に顔を引きつらせ、腰を抜かし叫び声を上げる3兄弟もいた。
だがまだ体が小さいことに加えて、アキと共に練習した猿回しならぬパンダ回しを披露することである程度の安心感を与えることはできたようだった。
今日もいつもと同じようにパルクールを用い、森の奥へ向かう。アキの背中にはヒュウガが必死でしがみ付く。紐で結ばれてはいるものの、あくまで補助でしかない。結構な重さなのであるが、アキたちの速度に着いて来られないアキ家の末っ子への苦肉の策である。
アキの前方でナディアが止まる。何かを発見したようだ。
ヒュウガを降ろし、ナディアの横で弓を準備する。ナディアが指を向けた方角には馬鹿でかい鹿の群れがいた。前世でいうヘラジカをもう一回り大きくしたサイズ。この世界では魔(ま)鹿(じか)と呼ばれる魔物である。草食動物であるが、巨大な角で一突きされれば大抵の生物は簡単に死ねる。狩りをするのもされるのも命がけである。
アキ、ナディア共に持ち帰れるサイズの獲物を狙う。
獲物を逃さないために矢が当たるのは同時でなければならない。
ナディアが矢を放つ。
一拍置いてアキも矢を放つ。
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<…一族に伝わる禁薬……それを使えば或いは…>
「禁薬!?なんですか?それ?」
<…毒性のある薬草をいくつか混ぜ飲む……内臓が強くなりこの間みたいに倒れない…>
「でも…って続くんですよね。」
<…そう…肉体が強くないと耐えられない…こちらの薬草での効果も不確定…>
《ふ~ん。なんだか面白そうだな。》
=============================================
3年前からアキは森で狩猟する傍ら、ディラの指定する薬草の採取に努めていた。
薬の材料の内のいくつかは、リリの薬屋の保管庫に保存されていたが、全て毒扱いされていた。
全て揃えるのに半年の期間を要して、ようやく一人前の材料を集めたアキ。
村の隅でばれないように1人で調合を行い、調合自体はすんなり終わった。
出来たからといって直ぐに飲める代物ではない。
材料からして本来地球産の植物と異なる可能性も低くない。ましてやそれを何種類も混合させた薬品である。
一度、リリに命を軽視するなと烈火の如く叱られている。自分を実験体にしたとしたらどうなるか考えたくもなかった。リリのあの時の顔を思い出すだけで、嬉しさと悲しさがこみ上げてくる。
《どうするんだ?》
<…後はアキ次第…>
目を閉じるとゴブリンの群れが浮かんでくる。手に血を滲ませる母と祖母。泣きじゃくる子供たち。そして家族に迎えた守るべき小さな命。
(ごめん、ばあちゃん、母さん)
薬品を一気に飲み干す。旨みも甘味も一切ない。渋みと苦みだけが舌を刺激した。途端に胸が締め付けられる。
かはっ!
血の塊を吐き出すアキ。
<…身体強化魔法!!…>
《おいっ!しっかりしろ!》
アキは2人の声に失いそうな意識を奮い立たせ、魔法を行使する。集中できずに魔力を霧散させながらも弱々しくもなんとか強化に成功する。すると若干ではあるが、胸の締め付けが弱くなる。後は楽であった。少しずつ魔法を発動していくと、胸の苦しみは治まっていった。
結果、アキは1週間寝込んだ。
内臓の改変は思っていたよりも時間と負担が掛かってしまい、常時強化を行っていても冷や汗が止まらず、立っていられなくなったからだ。
その間ナディアは付きっ切りでアキの世話をしていたし、ヒュウガはアキの汗をペロペロ舐めてなんとか楽になるようにしてくれていた。
リリに関しては、アキが診察や投薬を拒んだこと、常時魔力を発動していることに嫌疑の目をこれでもかというほどに向けていたが、アキの決意じみた目を見て理由を問いただすことは最後までしなかった。
==========================================
2体の魔鹿の死体に近寄る3人。他の魔鹿は既に逃げ去っていた。
2本の矢はそれぞれ一撃で頭を貫通しており、即死だったと思われる。
アキは身体強化魔法を活かすことに成功していた。魔力を多大に使って動き回っても内臓にダメージがいくこともなく、寧ろ内臓にも十分に魔力を行き渡らせることで強靭な内臓になっていた。
アキの力に耐えられるようにアキの弓は新しく作り変えられており、獣人族でなければ引けないほどの強弓となっていた。ナディアと鍛冶屋のパザンの渾身の合作である。
死体を確認すると、帰宅の準備をする。
血抜きをするために縄の準備をする2人と木の下に懸命に穴を掘る一匹。
傍目には何をしているかよくわからない集団だった。
吊り下げた獲物からでた血をヒュウガの掘った穴に捨て、帰宅の途に着く。
獲物はかなりの重さであった。担ぐように持って帰るので当然ヒュウガをアキは背負うことはできないが、帰りは地上を走るのでヒュウガも何とか付いていくことができていた。
アキが村に着くと真っ先にイズモが駆け寄って来る。パァと満面の笑顔で迎えてくれる。
ニマッと笑うとちょっと尖った犬歯が可愛く顔を覗かせる。
「にいに!おかえり!」
さっきまで家の周りで土遊びでもしていたのであろう。顔も手も真っ黒だ。アキが担いでいるシカを見つけると
「わぁ!おっきなしかさん!ママもだ!」「わ~い。きょうはおにくだ~!」
嵐のように過ぎ去っていくイズモ。既に家に入り姿が見えない。
アキもナディアもまだ一言も発していない。
3歳になったイズモのパワーは凄まじいの一言である。アキがイズモの動力源は原子力ではないかと密かに疑うほどだ。
リリによると、白虎人族の彼女は種族自体が非常に珍しく、リリを含めたこの村の人は誰も会ったことが無いそうで、種族特性なども一切わからないとのこと。
ただ身体能力が高いのは共通のようで、全力で突進して甘えてくるイズモを受け止めるときは身体強化魔法を使わないと吹き飛ばされるとアキは最近身を以って学んだ。
ともあれそのまま家の裏に回り、鹿の解体を始める2人。ヒュウガも同行する。
家の中からリリの声がする。
「イズモ!!手を洗ってきなさい!」
バタバタバタと足音を立てながら、イズモがアキたちのところに来る。ナイフを持っているので流石に2人には近づかない。散々リリに怒られたことの一つだ。
「わーい!ヒュウガもおかえり!」
そういうとおとなしくテディベア座りをしてアキたちを見ていたヒュウガに飛び掛かるイズモ。ヒュウガではイズモは支えきれない。車輪の如く転がる1匹と1人。いや、二匹。
「いたたたた。しっぱいしちゃった。」
どうやら二匹とも怪我がないようで安心する。アキとナディア。
イズモは既にヒュウガの肉球を触って遊んでいる。
「お~~。プニプニ~」
為すがまま、されるがままである。ヒュウガはどうしてもこの姉に逆らえなかった。兄や他の家族に怒られるからではない。魔力とも言えない不思議な力を姉という生き物は持っているのだ。
鹿をさばき終えると肉を配るため、アキとヒュウガ、ナディアとイズモで近所にお裾分けである。本来なら3等分して、アキ、ヒュウガ、ナディアで配った方が圧倒的に早いのだが、やたらたくさん配りたがるアキ家の長女は、自身は手足が短いのでナディアに沢山もってもらいご近所さんに配るのだ。
これがまたいつも以上に近所に好評だからナディアも何も言えない。
「一体誰に似たんだろ…」
家に帰って来てそう呟いたナディアにリリのサンダルが直撃した。
今日は特別に晩御飯がある。狩りが大猟だった日のお祝いだ。
「むふふ、焼き肉…。」「じゅるり、やきにく…」
「はぁ、あなたたち、間違いなく親子ね…」
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