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第2章 異世界家族
第4話 進化
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村の周辺が紅く色付き始める頃。村は冬籠りの準備を始める。食糧の防腐加工や、薪の備蓄、やるべきことは沢山あった。
そんな中、村の中心にアキ家の姫型原子力艦は堂々と降臨していた。
「きょうはおにごっこのひです。」
村の子供たちが体育座りをして囲っている中心には右手を振り上げ、リーダーシップを取ろうとするイズモがいた。
え~と子供たちから抗議の声が上がる。
「だってイズモちゃん、おにごっこつよすぎるもん。」
「そうだ、ぜってぇかなわねえ。」
声を上げるのは豚人族の女の子オールに犬人族のロウタ。他の2人の子も黙ってこそいるものの不満そうな顔をしている。
「ぶ~」
なんだよ~といった感じで顔をしかめるイズモ。今日の会議も難航しそうであった。
「お~い、イズモ~」
子供たちの輪の遠くからイズモを呼ぶ声にイズモの虎耳がフヨフヨと可愛く揺れる。
「にいに!!」
核弾頭が発射される。
これはやばいとアキが思うも既にイズモは目の前。ダイビングの姿勢でいるイズモを避ければ怪我をさせてしまう。身体強化魔法を瞬時に発動させ、イズモを受け止める。
これのおかげかアキの魔力操作の精度はリリにも匹敵するほどの上達を遂げていた。
腹部に痛みを感じつつも兄としての威厳を残すため、絶対に笑顔は崩さないアキ。
アキの横でヒュウガが「だから姉さんの突撃が日々パワーアップしてるんだよ。」と言わんばかりだった。
アキがイズモを呼びに来たのには理由があった。
数週間前から、パザンの孫、パダイと共に廃材を利用してあるものを作っていたからだ。
パダイも数年前からパザンの鍛冶仕事を手伝うようになっていた。ゴブリンの襲撃で奮闘するアキの姿に感化されたのだ。
今では、孫バカのパザンがわざわざパダイ用に小さなハンマーを造り、それを使ってパダイも簡単な金属加工ならできるようになっていた。
アキらがイズモたちを連れて村の南側にやって来ると申し訳なさそうな顔でパダイがアキを迎えた。
「ごめん、アキ君。一生懸命、ボク止めたんだけど。」
アキはパダイの言葉を不思議がっていると、
「にゃははははははははは」
ドップラー効果で様々な音を醸し出しながら皆の目の前を通り過ぎていくナディアの姿があった。
アキとパダイが造ったのはターザンロープ。しかも獣人族verとして速度が出るように角度をより深くして強度を上げている。
終始無言の一同。イズモだけは既に目を輝かせてナディアの後ろを追いかけていた。
「ママすご~い。ねぇイズモもできる?やりたい!」
「これは洗練されたおとにゃのおんにゃのみが許される遊具にゃのよ。」
ターザンロープを上部に持って行きながら、ナディアが訳の分からないことを言っている。
しかし既にアキは手を打っていた。
「へぇ。随分と楽しそうね。」
「そうにゃんですよ。リリさん。自分で走るのとはまた違う快感があって!」
「仕事をサボっているからじゃなくて?」
「それもあり…ま………す………………リ、リリ、さ、ん?」
「はい、私ですよ。ナディア?」
「今日は…会合じゃ…」
「ヒュウガが知らせてくれたのよ。脱走者がいるって。」
「ヒュウガ!!う、裏切ったわね。あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。リリさん、み、耳はや、やめてぇ~、ち、ちぎれる~~~。」
ドナドナされるナディア。
「俺、絶対まともな大人になるんだ。」
犬人族のロウタは固く心に誓ったという。
「きゃあははっははははは」
新しく出来た遊具にイズモたち子供の楽しい声が響き渡る。
ロープの終点には、安全マット替わりに柔らかい砂を敷いている。イズモだけはロープの勢いそのままに砂場に飛び込むことまでを1セットとして遊んでいたが。
「アキ、パダイ、有難うのう。」
ジンは素直に年端もいかぬ子供に頭を下げる。
「そ、村長止めてください。」
村ではより重くなった税のため、子供たちを面倒見ることの出来る大人がいなくなっていた。
そのため、村の内部で子供たちが遊ぶしかなかったのだが、新しくできた遊具はそんな村の事情にも渡りに船であった。
村長であるジンはそんな事情を汲んでくれた子供2人に感謝するしかなかった。
季節が冬に替わると村も落ち着きを取り戻す。
アキの家を除けばだが。その日は朝からヒュウガの様子がいつもと異なっていた。
「にいに。ヒュウガ、だいじょうぶ?」
グオ、グオオとうめき声を漏らすヒュウガ。数分に一度、体全体がオレンジ色に光輝き出す。イズモも朝からアキに同じことばかりを聞いてくる。アキも大丈夫だよ。と無責任なことを言うことしか出来なかった。
リリもこんな症状には心当たりが無いらしく、手をこまねいていた。
「ヒュウガ、にゃにかいるものある?」
ナディアも心配そうに問いかけるが、ヒュウガは脇に置かれた水桶の水をたまに飲むくらいで食事にも一切手を出そうとはしない。
結局、ヒュウガのこの症状は翌日の早朝まで続いた。
翌朝になり寝ずの看病をしていたリリが大声を出して一家を叩き起こす。
アキたちが居間で横になっているヒュウガを見るとオレンジ色の発光が勢いを増していた。
「にいに。ママ。ひゅ、ヒュウガは?」
何も答えることが出来ずにただ強くイズモを抱きしめるナディア。アキもただ立ち尽くすことしか出来なかった。
発光が点滅に変わり、徐々に点滅の間隔が短くなり始める。
アキたちが呆然と眺める中、遂に光の点滅が終わり点灯する。
激しい光の爆発がアキたちの視野を埋め尽くした。
しばらく続いた光に目を瞑って耐えていたアキたち。光が収まっていくのを瞼越しに感じると恐る恐る目を開ける。
先ほどヒュウガが横たわっていた場所には、1mほどの大きさだったヒュウガが、アキらと出会った頃の大きさ20cmほどの大きさに変化してゴロゴロ転がっていた。
小さな1対の翼を携えて。
「ヒュウガ、あ、あなた…」
信じられないものを見たという感じのリリ。アキも自分の目を疑っていた。
「わあぁぁぁぁぁ。ヒュウガ、かわいいいぃぃ。」
平常運転に切り替わるイズモ。直ぐにヒュウガを抱っこしようと近寄る。今まで体に生えた翼が気持ち悪いのが床にこすりつけていたヒュウガもイズモの声を聴き、逃げ出した。
空を飛んで。
「ヒュウガ、おそらとんでる~。いいな~。まて~」
そういいながらヒュウガを追い回すイズモ。普段であれば家の中で走り回ろうものならば真っ先にお怒りになるリリもこの状況に理解が追いつかないのか、開いた口が広がったままであった。
「つかまえた~。きゃ~~ヒュウガいつもよりモコモコ~」
必死でイズモの両手から逃げ出そうとするヒュウガ。どうやら毛皮の質感にも変化があったようだ。
逃げ出すこともできず、ただクウ~ンと諦めた声を出すヒュウガがアキに助けての目線を飛ばすのだが、そっと目線を外すアキであった。
そんな中、村の中心にアキ家の姫型原子力艦は堂々と降臨していた。
「きょうはおにごっこのひです。」
村の子供たちが体育座りをして囲っている中心には右手を振り上げ、リーダーシップを取ろうとするイズモがいた。
え~と子供たちから抗議の声が上がる。
「だってイズモちゃん、おにごっこつよすぎるもん。」
「そうだ、ぜってぇかなわねえ。」
声を上げるのは豚人族の女の子オールに犬人族のロウタ。他の2人の子も黙ってこそいるものの不満そうな顔をしている。
「ぶ~」
なんだよ~といった感じで顔をしかめるイズモ。今日の会議も難航しそうであった。
「お~い、イズモ~」
子供たちの輪の遠くからイズモを呼ぶ声にイズモの虎耳がフヨフヨと可愛く揺れる。
「にいに!!」
核弾頭が発射される。
これはやばいとアキが思うも既にイズモは目の前。ダイビングの姿勢でいるイズモを避ければ怪我をさせてしまう。身体強化魔法を瞬時に発動させ、イズモを受け止める。
これのおかげかアキの魔力操作の精度はリリにも匹敵するほどの上達を遂げていた。
腹部に痛みを感じつつも兄としての威厳を残すため、絶対に笑顔は崩さないアキ。
アキの横でヒュウガが「だから姉さんの突撃が日々パワーアップしてるんだよ。」と言わんばかりだった。
アキがイズモを呼びに来たのには理由があった。
数週間前から、パザンの孫、パダイと共に廃材を利用してあるものを作っていたからだ。
パダイも数年前からパザンの鍛冶仕事を手伝うようになっていた。ゴブリンの襲撃で奮闘するアキの姿に感化されたのだ。
今では、孫バカのパザンがわざわざパダイ用に小さなハンマーを造り、それを使ってパダイも簡単な金属加工ならできるようになっていた。
アキらがイズモたちを連れて村の南側にやって来ると申し訳なさそうな顔でパダイがアキを迎えた。
「ごめん、アキ君。一生懸命、ボク止めたんだけど。」
アキはパダイの言葉を不思議がっていると、
「にゃははははははははは」
ドップラー効果で様々な音を醸し出しながら皆の目の前を通り過ぎていくナディアの姿があった。
アキとパダイが造ったのはターザンロープ。しかも獣人族verとして速度が出るように角度をより深くして強度を上げている。
終始無言の一同。イズモだけは既に目を輝かせてナディアの後ろを追いかけていた。
「ママすご~い。ねぇイズモもできる?やりたい!」
「これは洗練されたおとにゃのおんにゃのみが許される遊具にゃのよ。」
ターザンロープを上部に持って行きながら、ナディアが訳の分からないことを言っている。
しかし既にアキは手を打っていた。
「へぇ。随分と楽しそうね。」
「そうにゃんですよ。リリさん。自分で走るのとはまた違う快感があって!」
「仕事をサボっているからじゃなくて?」
「それもあり…ま………す………………リ、リリ、さ、ん?」
「はい、私ですよ。ナディア?」
「今日は…会合じゃ…」
「ヒュウガが知らせてくれたのよ。脱走者がいるって。」
「ヒュウガ!!う、裏切ったわね。あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。リリさん、み、耳はや、やめてぇ~、ち、ちぎれる~~~。」
ドナドナされるナディア。
「俺、絶対まともな大人になるんだ。」
犬人族のロウタは固く心に誓ったという。
「きゃあははっははははは」
新しく出来た遊具にイズモたち子供の楽しい声が響き渡る。
ロープの終点には、安全マット替わりに柔らかい砂を敷いている。イズモだけはロープの勢いそのままに砂場に飛び込むことまでを1セットとして遊んでいたが。
「アキ、パダイ、有難うのう。」
ジンは素直に年端もいかぬ子供に頭を下げる。
「そ、村長止めてください。」
村ではより重くなった税のため、子供たちを面倒見ることの出来る大人がいなくなっていた。
そのため、村の内部で子供たちが遊ぶしかなかったのだが、新しくできた遊具はそんな村の事情にも渡りに船であった。
村長であるジンはそんな事情を汲んでくれた子供2人に感謝するしかなかった。
季節が冬に替わると村も落ち着きを取り戻す。
アキの家を除けばだが。その日は朝からヒュウガの様子がいつもと異なっていた。
「にいに。ヒュウガ、だいじょうぶ?」
グオ、グオオとうめき声を漏らすヒュウガ。数分に一度、体全体がオレンジ色に光輝き出す。イズモも朝からアキに同じことばかりを聞いてくる。アキも大丈夫だよ。と無責任なことを言うことしか出来なかった。
リリもこんな症状には心当たりが無いらしく、手をこまねいていた。
「ヒュウガ、にゃにかいるものある?」
ナディアも心配そうに問いかけるが、ヒュウガは脇に置かれた水桶の水をたまに飲むくらいで食事にも一切手を出そうとはしない。
結局、ヒュウガのこの症状は翌日の早朝まで続いた。
翌朝になり寝ずの看病をしていたリリが大声を出して一家を叩き起こす。
アキたちが居間で横になっているヒュウガを見るとオレンジ色の発光が勢いを増していた。
「にいに。ママ。ひゅ、ヒュウガは?」
何も答えることが出来ずにただ強くイズモを抱きしめるナディア。アキもただ立ち尽くすことしか出来なかった。
発光が点滅に変わり、徐々に点滅の間隔が短くなり始める。
アキたちが呆然と眺める中、遂に光の点滅が終わり点灯する。
激しい光の爆発がアキたちの視野を埋め尽くした。
しばらく続いた光に目を瞑って耐えていたアキたち。光が収まっていくのを瞼越しに感じると恐る恐る目を開ける。
先ほどヒュウガが横たわっていた場所には、1mほどの大きさだったヒュウガが、アキらと出会った頃の大きさ20cmほどの大きさに変化してゴロゴロ転がっていた。
小さな1対の翼を携えて。
「ヒュウガ、あ、あなた…」
信じられないものを見たという感じのリリ。アキも自分の目を疑っていた。
「わあぁぁぁぁぁ。ヒュウガ、かわいいいぃぃ。」
平常運転に切り替わるイズモ。直ぐにヒュウガを抱っこしようと近寄る。今まで体に生えた翼が気持ち悪いのが床にこすりつけていたヒュウガもイズモの声を聴き、逃げ出した。
空を飛んで。
「ヒュウガ、おそらとんでる~。いいな~。まて~」
そういいながらヒュウガを追い回すイズモ。普段であれば家の中で走り回ろうものならば真っ先にお怒りになるリリもこの状況に理解が追いつかないのか、開いた口が広がったままであった。
「つかまえた~。きゃ~~ヒュウガいつもよりモコモコ~」
必死でイズモの両手から逃げ出そうとするヒュウガ。どうやら毛皮の質感にも変化があったようだ。
逃げ出すこともできず、ただクウ~ンと諦めた声を出すヒュウガがアキに助けての目線を飛ばすのだが、そっと目線を外すアキであった。
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