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笹吹く山
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大牛蟹が出て行った戸口から、大量の笹が吹き込み続ける。
鶯王は顔を両腕で庇いながら、急いで開きっぱなしになっている戸を閉めた。
(なんなんだ……これは)
どうしてこんなに大量の笹が舞っているのか、原因が分からない。まるで、大群で押し寄せるイナゴのよう。
顔を覆っていた両腕は、速さを手に入れて刃物のように切れ味のよくなった笹の葉の縁で、無数に切り傷を負っている。
鶯王は、カナに向き直った。
「私の鎧と剣はどこですか?」
「ここじゃ」
カナはカゴを手にし、鶯王の元へ運んでくる。
鶯王は急ぎ身に着け、剣を手にした。
カナは外の様子を確認すると、表情を険しくする。
「まるで嵐……笹の葉の暴雨だわ。この中を移動するのは、大変そうね」
準備はできたようね? と確認してきたカナに、鶯王は頷く。
「では、避難場所へ急ぎましょ」
「いえ、私は味方の軍に合流します」
大王の軍が攻めてきているのなら、共に戦うのが筋だ。カナと共に、こちら側の避難場所に向かうわけにはいかない。
(攻めてきている大将は、どなたであろう……)
鶯王がここに居ると知られれば、なぜ居るのかと、呆れられてしまうだろうか。
「ならぬ。私と一緒に行くのじゃ。大牛蟹との話も途中であろう」
「いえ、もう……話はよいのです。すぐに解決できるような、浅い因縁ではないことも理解しました……」
キビツも、代理戦争だと言っていた。この戦の、溝は深い。
鶯王はカナに頭を下げた。
「目が覚めるまで傍に居てくださり、ありがとうございました」
「ダメじゃ。ならぬと言っておるだろう! 大牛蟹が共にと言ったのは、まだ話し足りないからに決まっている。会話を深めれば、落としどころが見つかるやもしれぬ。諦めるな!」
煙の臭いが鼻をくすぐる。壁の隙間から、灰色の煙が入り込んできた。
カナの表情に焦りが生じる。
「ともかく、この場は離れねば。死んでしまっては意味が無い」
カナに思い切り手を引っ張られ、鶯王はしぶしぶ足を動かす。
戸を開けると、煙と共に再び笹の葉が舞い込んできた。
荒れ狂う笹の葉は、刃物と同じ。怪我をさせてはならぬと咄嗟に判断し、鶯王はカナを守るように包み込んだ。
「離すのじゃ! 動けぬではないか」
「貴女が怪我を負ってしまいます。場所を支持してください。私が抱えて走ります」
「ならぬ! 自分の身は自分で守れるから心配するな」
「聞き入れられません」
鶯王はジタバタ暴れようとするカナを横抱きにし、煙と笹が舞う戦場に飛び出す。
大人の女性であるカナが重たくないと言えば嘘になる。だが、訓練を思い返せば、なんということはない。
「っもう! ここを右に、それから真っ直ぐじゃ」
カナは観念し、鶯王に指示を出す。鶯王は言われた通りに、笹が舞い、肌を切りつける中を進んでいく。
笹の葉は切りつけるだけでなく、身の自由を奪うようにまとわりついてくる。動きにくくて仕方がない。
近くからも遠くからも、戦の音が響き続けている。
だが不思議なことに、カナの指示のおかげか、敵とも味方ともいまだに遭遇していない。
(このまま、カナ殿を安全な場所に避難されることができればよいのだが……)
鶯王は息を荒くしながら、周囲の気配を探ることにも気を使っていた。
沸き立つような煙と笹の葉で、視界は限りなく悪い。感覚を研ぎ澄ませ、全神経を集中させる。
ーー轟々
鶯王は足を止め、耳を澄ます。
「どうしたのじゃ?」
「空気の唸る音が……聞こえるのです」
「なんじゃと」
カナは鶯王の腕から降り、鶯王と同様に周囲の気配を探る。
「あっ!」
「えっ?」
なにかに気づいたカナに対し、鶯王は間抜けな反応を返してしまう。
「急ぎ、物陰へ」
カナに腕を引かれた鶯王の目に、キラリと鈍い光を宿すなにかが、いくつも向かって来るのが見えた。
(あれは……矢尻!)
今から物陰に向かっていては間に合わない。
カナを守らなければ。
鶯王はカナに引かれていた腕を引っ張り返し、カナを庇うように、守るように、その体を包み込む。
ーードスッ ーードスッ ーードスッ
「っう~っ!」
鶯王は背中からの衝撃と痛みに、喉の奥で唸った。カナが居なければ、叫んでいたであろう痛さだ。
「あっ、矢が……っ!」
「ぐ……っ、うぅ!」
二の腕に刺さっていた矢を引き抜き、矢羽根を確認すると、それは味方の物。
狙われたのか、流や矢なのか、どちらだろう。
(味方も、私がこんなところに居るとは……思いもしなかったであろうな)
喉の奥から、熱いなにかが込み上げてくる。
「カフ……ッ」
大量に血を吐き、鶯王はカナを抱えていないほうの手と両膝を地面についた。
「鶯王!」
倒れ込む鶯王をカナが抱き留める。鶯王はゼェゼェと、浅く荒い呼吸を繰り返した。
(血を吐いた……。もう、ダメか)
鎧で守られていない部分は、矢が貫通しているところもある。出血も多い。
これでは、おそらく助からないだろう。
(でも……まだ、死ねない)
死の間際まで、できうる手立てを考えろ。
鶯王は、カナにすがりつく。
「もし、私の母に会うことが叶うなら……言伝を頼みたい」
「ならぬ! 自分で伝えるのじゃ」
鶯王は、フフっと小さく笑みをこぼす。
「無茶なことを」
「無茶を承知で言っている! 生きるのじゃ!」
問答よりも、鶯王は母に伝えてほしい言葉を口にし始める。
「母に……先に逝く親不孝を詫びてほしい」
「コラ!」
「武功を立てられず、申し訳ありません……と」
「私は伝えぬからな!」
「夢を叶えてあげられなかった……ごめんなさい」
「聞いているのか!」
事切れるまでにできることが、敵を一人でも減らすことではなく母への懺悔とは、キビツが知れば情けないと罵られるかもしれない。
けれど、一番悔いを残さない選択をしたと、胸を張れる。
カナは観念したのか、あ~っ! という苛立ちの唸りと共に鶯王の両頬を挟み、顔を覗き込んだ。
その顔は、悔しさに歪んでいる。
「そなたの母は、名をなんと?」
「名は、アサギ……父である大王が、一番愛しておられる心優しき女性です」
視界が暗くなってきた。血を流しすぎたからだろうと、鶯王は頭の片隅で考える。
耳に届くのは、バラバラと幾人もの足音。敵か味方か分からない。分からないけれど、カナの身の安全は保証してもらわなければ。
ーージャキリ
無機質な金属音。取り囲まれ、剣先を向けられているのだろう。
「動くな!」
(この声は……)
鶯王は、聞き覚えのある声に、その名を口にする。
「シン……?」
反応は、得られない。
シンならば、カナのことを頼めるのにと、淡い期待が胸に宿る。
でも、返事が無い。
違ったのだろうか……と思いつつ、襲い来る眠気に抗うことができず、鶯王は静かに意識を手放した。
鶯王は顔を両腕で庇いながら、急いで開きっぱなしになっている戸を閉めた。
(なんなんだ……これは)
どうしてこんなに大量の笹が舞っているのか、原因が分からない。まるで、大群で押し寄せるイナゴのよう。
顔を覆っていた両腕は、速さを手に入れて刃物のように切れ味のよくなった笹の葉の縁で、無数に切り傷を負っている。
鶯王は、カナに向き直った。
「私の鎧と剣はどこですか?」
「ここじゃ」
カナはカゴを手にし、鶯王の元へ運んでくる。
鶯王は急ぎ身に着け、剣を手にした。
カナは外の様子を確認すると、表情を険しくする。
「まるで嵐……笹の葉の暴雨だわ。この中を移動するのは、大変そうね」
準備はできたようね? と確認してきたカナに、鶯王は頷く。
「では、避難場所へ急ぎましょ」
「いえ、私は味方の軍に合流します」
大王の軍が攻めてきているのなら、共に戦うのが筋だ。カナと共に、こちら側の避難場所に向かうわけにはいかない。
(攻めてきている大将は、どなたであろう……)
鶯王がここに居ると知られれば、なぜ居るのかと、呆れられてしまうだろうか。
「ならぬ。私と一緒に行くのじゃ。大牛蟹との話も途中であろう」
「いえ、もう……話はよいのです。すぐに解決できるような、浅い因縁ではないことも理解しました……」
キビツも、代理戦争だと言っていた。この戦の、溝は深い。
鶯王はカナに頭を下げた。
「目が覚めるまで傍に居てくださり、ありがとうございました」
「ダメじゃ。ならぬと言っておるだろう! 大牛蟹が共にと言ったのは、まだ話し足りないからに決まっている。会話を深めれば、落としどころが見つかるやもしれぬ。諦めるな!」
煙の臭いが鼻をくすぐる。壁の隙間から、灰色の煙が入り込んできた。
カナの表情に焦りが生じる。
「ともかく、この場は離れねば。死んでしまっては意味が無い」
カナに思い切り手を引っ張られ、鶯王はしぶしぶ足を動かす。
戸を開けると、煙と共に再び笹の葉が舞い込んできた。
荒れ狂う笹の葉は、刃物と同じ。怪我をさせてはならぬと咄嗟に判断し、鶯王はカナを守るように包み込んだ。
「離すのじゃ! 動けぬではないか」
「貴女が怪我を負ってしまいます。場所を支持してください。私が抱えて走ります」
「ならぬ! 自分の身は自分で守れるから心配するな」
「聞き入れられません」
鶯王はジタバタ暴れようとするカナを横抱きにし、煙と笹が舞う戦場に飛び出す。
大人の女性であるカナが重たくないと言えば嘘になる。だが、訓練を思い返せば、なんということはない。
「っもう! ここを右に、それから真っ直ぐじゃ」
カナは観念し、鶯王に指示を出す。鶯王は言われた通りに、笹が舞い、肌を切りつける中を進んでいく。
笹の葉は切りつけるだけでなく、身の自由を奪うようにまとわりついてくる。動きにくくて仕方がない。
近くからも遠くからも、戦の音が響き続けている。
だが不思議なことに、カナの指示のおかげか、敵とも味方ともいまだに遭遇していない。
(このまま、カナ殿を安全な場所に避難されることができればよいのだが……)
鶯王は息を荒くしながら、周囲の気配を探ることにも気を使っていた。
沸き立つような煙と笹の葉で、視界は限りなく悪い。感覚を研ぎ澄ませ、全神経を集中させる。
ーー轟々
鶯王は足を止め、耳を澄ます。
「どうしたのじゃ?」
「空気の唸る音が……聞こえるのです」
「なんじゃと」
カナは鶯王の腕から降り、鶯王と同様に周囲の気配を探る。
「あっ!」
「えっ?」
なにかに気づいたカナに対し、鶯王は間抜けな反応を返してしまう。
「急ぎ、物陰へ」
カナに腕を引かれた鶯王の目に、キラリと鈍い光を宿すなにかが、いくつも向かって来るのが見えた。
(あれは……矢尻!)
今から物陰に向かっていては間に合わない。
カナを守らなければ。
鶯王はカナに引かれていた腕を引っ張り返し、カナを庇うように、守るように、その体を包み込む。
ーードスッ ーードスッ ーードスッ
「っう~っ!」
鶯王は背中からの衝撃と痛みに、喉の奥で唸った。カナが居なければ、叫んでいたであろう痛さだ。
「あっ、矢が……っ!」
「ぐ……っ、うぅ!」
二の腕に刺さっていた矢を引き抜き、矢羽根を確認すると、それは味方の物。
狙われたのか、流や矢なのか、どちらだろう。
(味方も、私がこんなところに居るとは……思いもしなかったであろうな)
喉の奥から、熱いなにかが込み上げてくる。
「カフ……ッ」
大量に血を吐き、鶯王はカナを抱えていないほうの手と両膝を地面についた。
「鶯王!」
倒れ込む鶯王をカナが抱き留める。鶯王はゼェゼェと、浅く荒い呼吸を繰り返した。
(血を吐いた……。もう、ダメか)
鎧で守られていない部分は、矢が貫通しているところもある。出血も多い。
これでは、おそらく助からないだろう。
(でも……まだ、死ねない)
死の間際まで、できうる手立てを考えろ。
鶯王は、カナにすがりつく。
「もし、私の母に会うことが叶うなら……言伝を頼みたい」
「ならぬ! 自分で伝えるのじゃ」
鶯王は、フフっと小さく笑みをこぼす。
「無茶なことを」
「無茶を承知で言っている! 生きるのじゃ!」
問答よりも、鶯王は母に伝えてほしい言葉を口にし始める。
「母に……先に逝く親不孝を詫びてほしい」
「コラ!」
「武功を立てられず、申し訳ありません……と」
「私は伝えぬからな!」
「夢を叶えてあげられなかった……ごめんなさい」
「聞いているのか!」
事切れるまでにできることが、敵を一人でも減らすことではなく母への懺悔とは、キビツが知れば情けないと罵られるかもしれない。
けれど、一番悔いを残さない選択をしたと、胸を張れる。
カナは観念したのか、あ~っ! という苛立ちの唸りと共に鶯王の両頬を挟み、顔を覗き込んだ。
その顔は、悔しさに歪んでいる。
「そなたの母は、名をなんと?」
「名は、アサギ……父である大王が、一番愛しておられる心優しき女性です」
視界が暗くなってきた。血を流しすぎたからだろうと、鶯王は頭の片隅で考える。
耳に届くのは、バラバラと幾人もの足音。敵か味方か分からない。分からないけれど、カナの身の安全は保証してもらわなければ。
ーージャキリ
無機質な金属音。取り囲まれ、剣先を向けられているのだろう。
「動くな!」
(この声は……)
鶯王は、聞き覚えのある声に、その名を口にする。
「シン……?」
反応は、得られない。
シンならば、カナのことを頼めるのにと、淡い期待が胸に宿る。
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