35 / 56
第3章 混じり気のない黒は、濁りのない白と同じくらい純粋で強烈。だから、惹きつけられる。
35.疑惑と疑念から逃げられるなんて思わないで。不安に押し殺されそうになって。何を信じたらいいか分からないくらい、不安に苛まれてほしいよ。
しおりを挟む
まず、家を出ていったお父さんとの家族仲は、決して悪くないと、男の人に印象づける。
「お母さん、お父さんとの別居は解消して。
お父さんが家に戻ってきてお父さんと私達四人が一つの家に住めば、お父さんの住居費の負担がなくなるの。
私の大学進学費用と、くーちゃんのこれからを考えたら、お父さんとお母さんが別居しているより、経済的に楽になるよ。
これからの家のことは、お父さんお母さん、私とくーちゃんの四人で相談して、分担しよう。
お母さんが、こちらの男の人とデートする日の分担は、デートしない日に倍にして終わらせたらいいんだよ。
お母さんには、私とくーちゃんの進学を真剣に考えてほしいの。
お母さんがお父さん以外の男の人と仲良くすることについては。
お母さんが、家庭を犠牲にしない限り、目を瞑ることも考えているよ、私はね。
でも、中学生のくーちゃんを巻き込んで、お母さんの不倫の免罪符にしないで。
真新しい服や靴を中学生のくーちゃんに買い与えて、お母さんの不倫相手に紹介する食事会。
それから?
その後は?
お母さん、さっき、くーちゃんは帰らない、と言ったよね?
くーちゃんは、今日、家に帰らずに、誰とどこに行くことになっているの?」
私は、一息に言ってから、横にいる妹を見つめる。
真新しいワンピースに身を包んで、ウキウキとお母さんの隣を歩いていた妹は、ワンピースのスカート部分を握りしめていた。
「くーちゃん、話は聞いていたよね?
中学生のくーちゃんなら、はっきりと言わなくても、意味は分かるよね。」
疑念は、一度、植え付けられたら消えることはないの。
いつ芽吹くか、だけ。
「今日は、お母さんとお母さんのお友達と食事をする、と聞いていた。
お姉ちゃんは、来ないって聞いていたのに。
楽しみにしていたのに。
なんで、お姉ちゃんがいるの。
お姉ちゃんには秘密にしていたのに。」
と妹は、恨み言をぼそぼそ。
お母さんと妹は、今日の食事会を二人だけの秘密にしていた。
家族の二人に隠し事をされて、私は悲しかった。
前に言ったのは、お母さんと妹が二人だけで成り立たせたい会話は、私のいないときに、二人で済ませておいて、という意味であって。
私を省いて生活して、という意味じゃないの。
「くーちゃんは、お姉ちゃんが来ないことに疑問を持とうよ。
私も、お母さんの娘なの。
くーちゃんがいて、私がいないのはおかしいの。
くーちゃんとお母さんは、私の家族。
家族の中で、秘密にできることなんか、一つもないんだよ。
後、今日が、ご飯を食べるだけで済んだかどうかはわからなかったよ。
私が来なかったら、ね。
くーちゃんは、中学生になっても、お母さんに言われて、お洒落して、知らない男の人に会って、ご飯たべてって、それだけで済むと思っているの?」
不安にならないわけがないよね、くーちゃん。
「お母さん?」
と妹は、上目遣いで聞いている。
「実月、くるみちゃんにおかしな妄想を吹き込まないの!
お母さんが、くるみちゃんにそんなことをさせるわけないでしょう。」
とお母さん。
お店の中だから、一喝出来なくてやり辛いよね、お母さん。
「お母さん。」
と妹は、ほっとしている。
安心するのは、まだ早いよ?
まだまだ、手は緩めないよ。
もっともっと、疑心暗鬼になろうね、くーちゃん。
私の狙い通りに、ね?
「くーちゃん、信じたい方を信じようとする前に。
思い出して。
お母さんは、お母さんの不倫相手との顔合わせだと説明せずに、くーちゃんを連れてきたんだよ。
朝からお母さんの機嫌が良かった日で、帰りが遅かったとき。
お母さんは、こちらの男の人と楽しく過ごしていた。
前に、くーちゃんは、お母さんの一番を聞いていたよね。
お母さんの今の一番はね。
今日、お母さんのお隣に座っている。
お母さんの不倫相手の男の人だよ。」
妹は、お母さんの不倫相手の男の人や、不倫したお母さんじゃなく、私に腹を立てている。
「不倫だと分かっていて、お母さんを止めなかったの?」
と妹は、私を非難した。
「くーちゃんも見ていたよね?
私が止めても、お母さんは、私の言葉を聞いてくれないの。
お母さんは、お父さんが家に帰ってくるのは、くーちゃんのためにならないから、くーちゃんのことを考えなさい、と私に話したんだよね。
お父さんに帰って来てもらおうとしたときに。
お父さんがいるときに、くーちゃんを不倫相手に紹介したら、お父さんは、父親として怒るから、当然なんだけど。」
私とお母さんと妹で盛り上がりすぎたみたい。
「娘さんが混乱している。母と娘で話し合いをしてからの方がいい。」
と男の人は、席を立とうとしている。
「いいえ。食事会ですよね?
お母さんの不倫相手の人と対面で話す機会は、今までありませんでした。
食べながら話す機会に、私達が、仲良くお話しするのも悪くないと思うんです。」
「お母さん、お父さんとの別居は解消して。
お父さんが家に戻ってきてお父さんと私達四人が一つの家に住めば、お父さんの住居費の負担がなくなるの。
私の大学進学費用と、くーちゃんのこれからを考えたら、お父さんとお母さんが別居しているより、経済的に楽になるよ。
これからの家のことは、お父さんお母さん、私とくーちゃんの四人で相談して、分担しよう。
お母さんが、こちらの男の人とデートする日の分担は、デートしない日に倍にして終わらせたらいいんだよ。
お母さんには、私とくーちゃんの進学を真剣に考えてほしいの。
お母さんがお父さん以外の男の人と仲良くすることについては。
お母さんが、家庭を犠牲にしない限り、目を瞑ることも考えているよ、私はね。
でも、中学生のくーちゃんを巻き込んで、お母さんの不倫の免罪符にしないで。
真新しい服や靴を中学生のくーちゃんに買い与えて、お母さんの不倫相手に紹介する食事会。
それから?
その後は?
お母さん、さっき、くーちゃんは帰らない、と言ったよね?
くーちゃんは、今日、家に帰らずに、誰とどこに行くことになっているの?」
私は、一息に言ってから、横にいる妹を見つめる。
真新しいワンピースに身を包んで、ウキウキとお母さんの隣を歩いていた妹は、ワンピースのスカート部分を握りしめていた。
「くーちゃん、話は聞いていたよね?
中学生のくーちゃんなら、はっきりと言わなくても、意味は分かるよね。」
疑念は、一度、植え付けられたら消えることはないの。
いつ芽吹くか、だけ。
「今日は、お母さんとお母さんのお友達と食事をする、と聞いていた。
お姉ちゃんは、来ないって聞いていたのに。
楽しみにしていたのに。
なんで、お姉ちゃんがいるの。
お姉ちゃんには秘密にしていたのに。」
と妹は、恨み言をぼそぼそ。
お母さんと妹は、今日の食事会を二人だけの秘密にしていた。
家族の二人に隠し事をされて、私は悲しかった。
前に言ったのは、お母さんと妹が二人だけで成り立たせたい会話は、私のいないときに、二人で済ませておいて、という意味であって。
私を省いて生活して、という意味じゃないの。
「くーちゃんは、お姉ちゃんが来ないことに疑問を持とうよ。
私も、お母さんの娘なの。
くーちゃんがいて、私がいないのはおかしいの。
くーちゃんとお母さんは、私の家族。
家族の中で、秘密にできることなんか、一つもないんだよ。
後、今日が、ご飯を食べるだけで済んだかどうかはわからなかったよ。
私が来なかったら、ね。
くーちゃんは、中学生になっても、お母さんに言われて、お洒落して、知らない男の人に会って、ご飯たべてって、それだけで済むと思っているの?」
不安にならないわけがないよね、くーちゃん。
「お母さん?」
と妹は、上目遣いで聞いている。
「実月、くるみちゃんにおかしな妄想を吹き込まないの!
お母さんが、くるみちゃんにそんなことをさせるわけないでしょう。」
とお母さん。
お店の中だから、一喝出来なくてやり辛いよね、お母さん。
「お母さん。」
と妹は、ほっとしている。
安心するのは、まだ早いよ?
まだまだ、手は緩めないよ。
もっともっと、疑心暗鬼になろうね、くーちゃん。
私の狙い通りに、ね?
「くーちゃん、信じたい方を信じようとする前に。
思い出して。
お母さんは、お母さんの不倫相手との顔合わせだと説明せずに、くーちゃんを連れてきたんだよ。
朝からお母さんの機嫌が良かった日で、帰りが遅かったとき。
お母さんは、こちらの男の人と楽しく過ごしていた。
前に、くーちゃんは、お母さんの一番を聞いていたよね。
お母さんの今の一番はね。
今日、お母さんのお隣に座っている。
お母さんの不倫相手の男の人だよ。」
妹は、お母さんの不倫相手の男の人や、不倫したお母さんじゃなく、私に腹を立てている。
「不倫だと分かっていて、お母さんを止めなかったの?」
と妹は、私を非難した。
「くーちゃんも見ていたよね?
私が止めても、お母さんは、私の言葉を聞いてくれないの。
お母さんは、お父さんが家に帰ってくるのは、くーちゃんのためにならないから、くーちゃんのことを考えなさい、と私に話したんだよね。
お父さんに帰って来てもらおうとしたときに。
お父さんがいるときに、くーちゃんを不倫相手に紹介したら、お父さんは、父親として怒るから、当然なんだけど。」
私とお母さんと妹で盛り上がりすぎたみたい。
「娘さんが混乱している。母と娘で話し合いをしてからの方がいい。」
と男の人は、席を立とうとしている。
「いいえ。食事会ですよね?
お母さんの不倫相手の人と対面で話す機会は、今までありませんでした。
食べながら話す機会に、私達が、仲良くお話しするのも悪くないと思うんです。」
0
あなたにおすすめの小説
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる