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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
106.愛情って、もつれて絡まると、簡単にほどけないよね?
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「どうしてガラン子爵家の当代当主だったのでしょうか?父上、理由を聞かれたことはありますか?」
とラウル。
「先代国王陛下が、よりによってなぜダルク!と兄に問い糾した。」
『先代国王陛下は、問題が大きくなって後に引けなくなってから、やっと、兄の有り様に目がいったんだね。』と話すラウルの父は、自身の父の話をしているはずなのに、どこまでも他人のようだった。
『先代国王陛下と兄とわたしの3人で膝を突き合わせたのは、アレが初めてだった。』
父は続けた。
「兄は、先代当主が大好きだった。先代国王陛下も先代当主を待ち焦がれていたが、兄もだ。
ある時、兄は、自分が向けるのと同じだけの思いが向けられていないと思ったそうだ。
先代国王陛下のことも兄のことも、そんなに好きだと思っていないかも、と。
先代当主のうちの子自慢を聞いてたときは、ショックを受けたそうだ。」
「国王陛下は、子どものころ、親の愛情に飢えていたのかしらね。」
と姉。
「先代国王陛下は、先代当主を人前で褒めたり、思い出を自慢をすることはよくあったが、同じ熱量を兄やわたしや妹に向けたことはなかったなあ。」
兄は不満だったのだろうね。わたし自身は、うるさくなくてちょうど良かった、と父は笑った。
「兄は、先代国王陛下が先代当主を話題にするたびに、先代国王陛下にもっと関心を持ってほしくなる。
同時に、先代当主に対しても、もっと兄に関心を持ってほしいと願う気持ちが大きくなる。
先代当主の大切な我が子と仲良くなったら、両方解決すると考えたそうだ。
しかし、先代当主が関心を持っている我が子ダルクは、実際に会ってみると、先代当主以上に、兄に関心がなかった。
兄は、自分がダルクに関心を持っていないのは仕方ないことだが、ダルクが無関心なことに憤りを覚えたという。」
「ダルクのことは、初対面から気に入らなかったが、仲良くなれば、先代国王陛下にも先代当主にも褒められるから、仲良くしてやろうと目論んでいたところ、相手にされなさすぎて、アテが外れてしまった。」
「先代国王陛下は、兄とダルクの仲がよいと思い込み、事実確認もせず、兄を疑う素振りもないから、先代国王陛下の前では、仲良くしているフリをしていた。」
「しかし、兄は、現状が簡単に破綻することも理解していたんだ。」
「当時、側近達に確認したところ、
ガラン子爵家の当主は立派で好人物なのに、息子は全く良いところがないが、嫡子であるゆえに、無下にするわけにはいかない。兄は苦労しながら、面倒をみてやっているとうそぶいていたことが分かった。」
「ガラン子爵家当主のことは褒め称え、一方で、自慢だという嫡子は、期待外れだった、と漏らせば、人は食いつく。ガラン子爵家の先代当主は、世界中に知己がいる方だったから、まだ見ぬ嫡子は、話題になれば注目必至。」
「ダルクという人物を実際に知らない人が、信頼する主人である兄から、ダルクに困らされている話を聞いて、ダルクに良い感情を持つわけがない。
兄は、自分の周りがダルクに対する悪感情に溢れている状況が心地良かったそうだ。」
「先代国王陛下は、ダルクに良い感情しかない。ダルクに対する先代国王陛下の思いが、ダルクの父に起因する感情であっても、兄は苦しんでいたらしい。」
「お父様は、どうだったんですか?」
と姉。
「わたしは、先代国王陛下や兄とは体調のせいもあって、距離があるのが当たり前だったからね。
先代国王陛下と兄が、先代当主に大喜びしているのを冷めた目で見ていた子どもだったよ。
そんな冷めた目の子どもがいることに、先代当主は気付いていたが、先代国王陛下と兄は気付いてなかったね。」
とラウル。
「先代国王陛下が、よりによってなぜダルク!と兄に問い糾した。」
『先代国王陛下は、問題が大きくなって後に引けなくなってから、やっと、兄の有り様に目がいったんだね。』と話すラウルの父は、自身の父の話をしているはずなのに、どこまでも他人のようだった。
『先代国王陛下と兄とわたしの3人で膝を突き合わせたのは、アレが初めてだった。』
父は続けた。
「兄は、先代当主が大好きだった。先代国王陛下も先代当主を待ち焦がれていたが、兄もだ。
ある時、兄は、自分が向けるのと同じだけの思いが向けられていないと思ったそうだ。
先代国王陛下のことも兄のことも、そんなに好きだと思っていないかも、と。
先代当主のうちの子自慢を聞いてたときは、ショックを受けたそうだ。」
「国王陛下は、子どものころ、親の愛情に飢えていたのかしらね。」
と姉。
「先代国王陛下は、先代当主を人前で褒めたり、思い出を自慢をすることはよくあったが、同じ熱量を兄やわたしや妹に向けたことはなかったなあ。」
兄は不満だったのだろうね。わたし自身は、うるさくなくてちょうど良かった、と父は笑った。
「兄は、先代国王陛下が先代当主を話題にするたびに、先代国王陛下にもっと関心を持ってほしくなる。
同時に、先代当主に対しても、もっと兄に関心を持ってほしいと願う気持ちが大きくなる。
先代当主の大切な我が子と仲良くなったら、両方解決すると考えたそうだ。
しかし、先代当主が関心を持っている我が子ダルクは、実際に会ってみると、先代当主以上に、兄に関心がなかった。
兄は、自分がダルクに関心を持っていないのは仕方ないことだが、ダルクが無関心なことに憤りを覚えたという。」
「ダルクのことは、初対面から気に入らなかったが、仲良くなれば、先代国王陛下にも先代当主にも褒められるから、仲良くしてやろうと目論んでいたところ、相手にされなさすぎて、アテが外れてしまった。」
「先代国王陛下は、兄とダルクの仲がよいと思い込み、事実確認もせず、兄を疑う素振りもないから、先代国王陛下の前では、仲良くしているフリをしていた。」
「しかし、兄は、現状が簡単に破綻することも理解していたんだ。」
「当時、側近達に確認したところ、
ガラン子爵家の当主は立派で好人物なのに、息子は全く良いところがないが、嫡子であるゆえに、無下にするわけにはいかない。兄は苦労しながら、面倒をみてやっているとうそぶいていたことが分かった。」
「ガラン子爵家当主のことは褒め称え、一方で、自慢だという嫡子は、期待外れだった、と漏らせば、人は食いつく。ガラン子爵家の先代当主は、世界中に知己がいる方だったから、まだ見ぬ嫡子は、話題になれば注目必至。」
「ダルクという人物を実際に知らない人が、信頼する主人である兄から、ダルクに困らされている話を聞いて、ダルクに良い感情を持つわけがない。
兄は、自分の周りがダルクに対する悪感情に溢れている状況が心地良かったそうだ。」
「先代国王陛下は、ダルクに良い感情しかない。ダルクに対する先代国王陛下の思いが、ダルクの父に起因する感情であっても、兄は苦しんでいたらしい。」
「お父様は、どうだったんですか?」
と姉。
「わたしは、先代国王陛下や兄とは体調のせいもあって、距離があるのが当たり前だったからね。
先代国王陛下と兄が、先代当主に大喜びしているのを冷めた目で見ていた子どもだったよ。
そんな冷めた目の子どもがいることに、先代当主は気付いていたが、先代国王陛下と兄は気付いてなかったね。」
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