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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
192.狙われている兄弟がいる。本日、兄はぎりぎり逃げおおせたが、弟は捕まった模様。さて、何のために、誰のために、誰を守ろうか?
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「ハーマル様、確かでございますか?」
聞いてきた使用人は、ハーマル担当ではないが、王都邸で暮らすハーマルに細かく気を配ってくれる。彼は、1人で王都邸にきたハーマルが、屋敷に馴染めるとたくさん喜んでくれた。
「理由は、分からない。狙われたのは、フィリスだけじゃない。私もだ。私は、今日、王城で外交部に割り当てのあった部屋で雑用をしていた。たまたま、成人の儀の昼の部が閉会したくらいに、帰らなきゃいけない気になったから、今、ここで話している。」
チャーチャの能力は、気付いたときから、誰にも話さないとハーマルは決めている。
ただの小鳥なら、ハーマルは、チャーチャの飼い主として守れる。
でも、戦う力のないハーマルでは、特殊な能力を持つ貴重なチャーチャを守れない。
チャーチャもチャーチャ自身を守れない。
チャーチャがハーマルから離されても、同じ能力を発揮する保証はない。
誰にも知られず、小鳥と飼い主の関係で居続けることが、1人と1羽を守るのだ。
「左様でございますか。ハーマル様の身辺の探りも並行して入れましょう。」
「驚かないんだ?」
驚かれないことにビックリのハーマル。
チャーチャの説明をしなければ、ハーマルの野生の勘としか言い様がないことなのに、スルッと信じてくれる。
「ハーマル様。ハーマル様が王都邸にお越しになって、どのくらい経ちましたでしょう。私共は、日夜、ハーマル様とチャーチャ様が共に成長される様子を見守って参りました。」
彼の偽りない言葉が嬉しい。非常事態なのに。
「ありがとう。」
「心温まる光景でございましたよ。」
「良かった。」
「私共、余計なことは申しません。世の中には、つまびらかにしなくてもよいこともございます。」
「そうだね。」
「ハーマル様。フィリス様の所在不明、ハーマル様も狙われているとなりますと、優先順位が変わったことはご理解頂いてますか?」
彼の優しいけれど、もってまわった言い回しがひっかかった。
「優先順位?」
「左様でございます。」
「フィリスを探して、助ける。他に何かある?」
「ハーマル様ご自身。御身のことでございます。」
「私は、ここにいるよ。もう大丈夫。」
チャーチャも落ち着いている。と心の中で付け加える。
「大丈夫ではございません。ハーマル様の守りを固めなければ。」
「私は、逃げてこれたのに?」
「ひとまず、逃げてこれた、だけにございます。狙われなくなった、わけではございません。」
「そうだけども。」
ハーマルは反論する。
だって、そんなことを言い出すということは。
「今、ハッキリしていることを確認しましょう。
1つ、狙われたのは、ハーマル様とフィリス様。
2つ、ハーマル様は無事で、私共といること。
3つ、フィリス様は所在不明。」
「だから、早く、フィリスを見つけないと。フィリスは、きっと泣いて助けを待っている。私はここに隠れて待っているから、心配いらないよ。」
フィリスは、4つのときに、たくさん喪った。これ以上、失わなくてもいいと思う。
「いいえ、ハーマル様。よくお聞き下さい。ただ今をもって、フィリス様の捜索は打ち切ります。」
聞いてきた使用人は、ハーマル担当ではないが、王都邸で暮らすハーマルに細かく気を配ってくれる。彼は、1人で王都邸にきたハーマルが、屋敷に馴染めるとたくさん喜んでくれた。
「理由は、分からない。狙われたのは、フィリスだけじゃない。私もだ。私は、今日、王城で外交部に割り当てのあった部屋で雑用をしていた。たまたま、成人の儀の昼の部が閉会したくらいに、帰らなきゃいけない気になったから、今、ここで話している。」
チャーチャの能力は、気付いたときから、誰にも話さないとハーマルは決めている。
ただの小鳥なら、ハーマルは、チャーチャの飼い主として守れる。
でも、戦う力のないハーマルでは、特殊な能力を持つ貴重なチャーチャを守れない。
チャーチャもチャーチャ自身を守れない。
チャーチャがハーマルから離されても、同じ能力を発揮する保証はない。
誰にも知られず、小鳥と飼い主の関係で居続けることが、1人と1羽を守るのだ。
「左様でございますか。ハーマル様の身辺の探りも並行して入れましょう。」
「驚かないんだ?」
驚かれないことにビックリのハーマル。
チャーチャの説明をしなければ、ハーマルの野生の勘としか言い様がないことなのに、スルッと信じてくれる。
「ハーマル様。ハーマル様が王都邸にお越しになって、どのくらい経ちましたでしょう。私共は、日夜、ハーマル様とチャーチャ様が共に成長される様子を見守って参りました。」
彼の偽りない言葉が嬉しい。非常事態なのに。
「ありがとう。」
「心温まる光景でございましたよ。」
「良かった。」
「私共、余計なことは申しません。世の中には、つまびらかにしなくてもよいこともございます。」
「そうだね。」
「ハーマル様。フィリス様の所在不明、ハーマル様も狙われているとなりますと、優先順位が変わったことはご理解頂いてますか?」
彼の優しいけれど、もってまわった言い回しがひっかかった。
「優先順位?」
「左様でございます。」
「フィリスを探して、助ける。他に何かある?」
「ハーマル様ご自身。御身のことでございます。」
「私は、ここにいるよ。もう大丈夫。」
チャーチャも落ち着いている。と心の中で付け加える。
「大丈夫ではございません。ハーマル様の守りを固めなければ。」
「私は、逃げてこれたのに?」
「ひとまず、逃げてこれた、だけにございます。狙われなくなった、わけではございません。」
「そうだけども。」
ハーマルは反論する。
だって、そんなことを言い出すということは。
「今、ハッキリしていることを確認しましょう。
1つ、狙われたのは、ハーマル様とフィリス様。
2つ、ハーマル様は無事で、私共といること。
3つ、フィリス様は所在不明。」
「だから、早く、フィリスを見つけないと。フィリスは、きっと泣いて助けを待っている。私はここに隠れて待っているから、心配いらないよ。」
フィリスは、4つのときに、たくさん喪った。これ以上、失わなくてもいいと思う。
「いいえ、ハーマル様。よくお聞き下さい。ただ今をもって、フィリス様の捜索は打ち切ります。」
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