フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

235.11歳の妹が自身より4歳上の兄を姫君扱いしているのを見てしまった。7歳上の自分は、お兄様扱いしてもらえると信じたい。

チャーチャの安定した走りは、ハーマルをすっかり安心させた。

「チャーチャ、私達がいきなり現れたら、本邸の人は驚くかなあ?」
チャーチャは、色合いに変化はないが、掌サイズから巨鳥へ大変身している。
ハーマルがチャーチャだと言えば、分かってくれるだろうけれど。
可愛いチャーチャの成長した姿におったまげる人がたくさんいそうだ。
小さくて可愛かった小鳥が、ゴツくてデカくて、筋肉が歩いているかと見間違えるくらい成長したのだから。

「マーゴットは、きっと大丈夫。」
末っ子で紅一点のマーゴットは、15歳上の長兄デヒルの目から、大成すると見込まれたのか、びしびし教育されており、行く末が頼もしい。

将来、素晴らしい支配者になるだろう。

前途有望な妹の遊び相手は、ハーマルとフィリスと、年の近い甥や姪。

幼児のうちは、ハーマルとフィリスが面倒をみていたはずだが、フィリスが12歳で学校に行かないと決めた、その翌年あたりから、徐々に関係が逆転し、今は、完全にマーゴットが、フィリスに気付かせないように面倒を見ている。

ここ最近のフィリスは
「マーゴットは、可愛い妹で、ボクはお兄様だから。」
と世話を焼こうとして、反対に焼かれていた。
「フィリスお兄様は、可憐な姫君です。そのように。」
と使用人に指示している妹を見たときは、顎が外れそうになった。
妹の指示を不思議がるのがハーマルだけだったので、誰に何をどう話したらよいのか分からずじまい。
結局、ハーマルは、チャーチャに、
『弟は姫君だったんだよ』
と話して終わらせてしまった。

『女の子の成長は早いんですよ。』
と後で説明されたが、留学して、他の女の子と接してみた経験から考えると、妹は、人間としての器が大きいんだろうなと思う。

ハーマルは、そんな妹にとっての頼れるお兄さんでありたい。

前回、帰省したとき。
フィリスのように、姫君扱いはされていなかったと思う。

そして、ハーマルは、現状を振り返ってみる。

巨鳥のお腹の袋に入って、ただいまと帰ってくる兄を見たら、妹は、どんな反応をするだろうか?

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