フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

251.長兄デヒルは、弟妹の身の振り方とそれに対する自分達の態度を長男に話している。ハーマルとマーゴットの結婚は、意味合いが異なるようだよ。

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「父上、お聞きしたいことがございます。」
意思疎通は大事。
「言ってみろ。」

「父上と叔父上、叔母上の関係性をお聞きした私に、何をお求めになりますか?」
ズバリと聞いておく。
そんなつもりはなかった、は通用しない。

「リドリグは、リドリグに任せてよい。自分で自分の算段をつける男だ。こちらからも、向こうからも、情報はそれぞれ集めてお互い必要なときに、協力を要請し、見合う対価を用意する関係でいく。」
基本的に貸し借りはなし、と。
「はい。」

「ハーマルは、コーハ王国の王太子の側近の弟と縁組して、コーハ王国の外交部で仕事をする。
この縁組の目的は2つ。
1つは、ハーマルが王都で生活して、働く上での安全確保。
もう1つは、ハーマルが、コーハ王家とコーハ王国、ガランへの企みを暴き、正常化するための協力者を作ること。」
ハーマル叔父は、切り込み隊長なんだな。
「はい。」

「コーハ王国の王侯貴族にガランの血を入れることはない。一部分ではなく、隣で立って見る立ち位置だ。だから、ハーマルの婚姻相手は、子孫を残さない同性、かつ家を継がない次男だ。状況次第では、離縁もある。」
次男が家を継ぐ事態になったり、公爵家の権勢が衰えて、ハーマル叔父上の足を引っ張りそうなら、離縁なんだな。

「分かりました。」

「ハーマルには、結婚話が持ち上がっていると気付かせるな。王都に呼んで話す。」

「分かりました。」

「マーゴットは12歳になれば、国外へ進学する。18歳の卒業までは、ガランにいたりいなかったりだ。マーゴットに聞きたいこと、打ち合わせしたいことは、この期間に済ませろ。マーゴットの婚約発表は、何もなければ、18歳の卒業後。結婚は、さらに1年ほど先。結婚したら、マーゴットがガランへ戻ることは、ないと考えてよい。ハーマルとは違い、マーゴットの離縁はない。」
マーゴット叔母上は、完全に政略結婚か。
「分かりました。」

「フィリスは、マーゴットの婚姻の保険だ。マーゴットが結婚するまで、フィリスか結婚することはない。マーゴットに結婚出来ない事情が生じた場合、フィリスが婿入りする。」

「フィリス叔父上には、お相手が決まっているんですか?」
初耳です、父上。
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