フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

252.マーゴット叔母上の婚約について、フィリス叔父が予備として、控えているっ?兄と妹の婚約者が同じって、どういうこと?

「相手は、マーゴットと同じ。私と同い年の男だ。」

「マーゴット叔母上が結婚できなくても、ガランとの政略結婚が成り立つようにフィリス叔父を予備にしている、と?」

「そうだ。」

「凄く慎重ですね。父上と同い年ということは、マーゴット叔母上と15歳差ですが、事情がありますか?」

「私の世代で、国をあげての争奪戦が繰り広げられる男だ。候補にあがったばかりに不幸が起きた例が、いくつもある。」

「結婚が決まって、準備で気付かれるかな?ぐらいで発表することで、マーゴット叔母上の危険を減らすんですね。」

「そうだ。」

「フィリス叔父上は、予備の役だけですか?」

「いや、マーゴットが婚約者とおおっぴらに会うと、危ないからな。婚約者とフィリスがいるところに、マーゴットが加わる構図になる。」

「フィリス叔父上は、マーゴット叔母上の婚約発表まで、目眩ましをするんですね。」

「目眩ましではなく、親密な間柄だな。」

「親密、ですか?」

「貴族子女の婚姻は、両家の血を引く次代を残すため、婚姻前の純潔は死守しなくてはならない。
今まで、候補に名前があがったご令嬢の中には、自主的に辞退した者もいるが、辞退せざるをえなくなった者もいる。」

「それは、分かるものなのですか?」

「候補者選びをする方も調べるが、候補者同士も調べる。周囲に話が広まったご令嬢も中にはいた。」

「マーゴットが、学校を卒業してガラン領に戻ってきてから、婚約発表をする理由が分かるな?」

「世界を股にかけた嫁入り合戦なんですね。」

「そうだ。フィリスと婚約者が親密な関係を維持し、婚約発表まで、マーゴットの名前を隠す。」

「親密というのは、どの程度ですか?」

「フィリスに関しては、婚前交渉を認めている。」

「え?マーゴット叔母上の婚約者と、ですか?」

「そうだ。フィリスに純潔の条件を課さない代わりに、婚約者との婚前交渉は認めている。」

「兄と妹で、同じ婚約者は、ありなんですか?」

「ありも何も、最初、2人とも欲しいと言ってきた。」

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