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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
468.近衛交流会1日目。後輩3人組を探して、頼んでみよう。姫呼びを回避したいフィリスと、姫呼びのもたらす未来を見据える幹部の攻防。
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今は、ご飯の時間。
ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは、どこかしら?
ティリリ王国の人達とも、本隊の人達とも打ち解けているみたい。
楽しそうで、良かった。
これから、ボク参上だからね。
ダンシェル達を目指して食堂の中を歩く。
「あ、姫。」
「姫じゃん。」
「姫いた。」
「姫、見た。」
「姫、何か喋って。」
サブリーとユージュアルが、
「もう、名前が姫になっているじゃん。」
「4日で凄い浸透率。」
と驚嘆している。
ボクも、他の人のことだったら、驚いているけれど、自分のことなの。
「広まるまで、4日なら、消滅まで、2日を目指すの。」
「姫、どこへ行きたいんだ?」
ティリリ王国のオジサンの部下が聞いてきた。
歩くだけで、姫への呼びかけが止まらない。
案内してもらうのが1番。
「ダンシェル、ロウウェル、レイモンドのところ。」
「フィリス。」
とユージュアル。
「なあに?」
「さっき、姫、と呼ばれて、返事していた。」
とユージュアル。
「あっ。」
姫、を意識しないようにしようとしたら、返事してしまう。
「気をつけるの。」
あ、ダンシェル達をみつけた。
ボクは、ダンシェル達の名前を呼ぼうとした。
口は開きかけていたと思うの。
だけど、ボクより、ティリリ王国のオジサンの部下の方が早かった。
「姫の運命の人、姫の騎士、姫の侍従。姫がお探しだ。姫をお連れしたぞ。」
この1分以内に何回、姫って言った?
姫のなんとか、って呼び名なの?
本名より、一般的なの?
3人とも、分かった、と返事しないで。
姫って誰?
とか、
姫なんかいるか?
とか、
姫なんて、知らない。
と返事するところでしょ。
早く対策を練らなくちゃ。
「姫、寂しかった。」
とダンシェル。
「姫に会いたかった。」
とロウウェル。
「姫が来てくれて嬉しい。」
とレイモンド。
ストレートに心情を伝えてもらうと嬉しいよね?
「ボクも。寂しかったし、会いたかったから、会いに来ちゃった。」
ボクは両手を広げて、3人をまとめて抱きしめる。
可愛くて、いたずらっ子の後輩達。
でも、今日は、厳しくいくからね。
「今、時間ある?」
「今?」
「うん。後でもいいの。今日だったら。」
明日の日付に変わる前に、なんとか目途をつけたい。
「今日中なら、いい?いつでも?」
とダンシェル。
勿論。
「例えば、寝る前でも?」
いいよ。しっかり話し合ってから寝ようね。
「うん。明日のために、体をほぐしておく?ボク、寝る前にマッサージするよ?」
なんなら、マッサージしながら、お話してもいいよ。
「いいのかな?」
とダンシェル。
「ダメなの?」
特に決まりはなかったよ。
「良くない。」
とレイモンド。
「姫。男は狼なんだから。」
レイモンド、ボクも男だから、問題ないんじゃない。
それから、姫、を当たり前に使い過ぎ。
「俺も一緒だし、大丈夫。騎士は、姫に付き添うもの。」
とロウウェル。
「俺も一緒に行く。侍従だから、騎士よりもずっと一緒。」
とレイモンド。
「ええ、ズルい。どっちもやる。」
とロウウェル。
「1人で2つは無理だって。」
とレイモンド。
あれ?この子達、ひょっとして、お遊戯のつもりじゃない?
ごっこ遊びって、こんな風よ。
確認しなくちゃ。
思い込みで怒ったら、ダメだもの。
「ロウウェルが姫の騎士、レイモンドが姫の侍従。ダンシェルは?」
「姫。俺のことをお忘れになるなんて。」
ダンシェルは、ボクの手をとると、自分の胸に当てた。
「姫に忘れられた悲しみのあまり、早鐘を打つ心がわかりますか?」
ダンシェルの心臓がドクンドクンと波打っている。
「手でも分かるけど、耳で聞いていい?」
耳をくっつけたら、よく聞こえそう。
「どうぞ。この腕の中に姫をむかえられるなんて、望外の喜び。」
とダンシェルが手を広げる。
もう。大げさなんだから。
でも、分かったよ。
絶対、3人の仕組んだイタズラだもの。
ああ、焦った。
安心したら、体の緊張がなくなったの。
ボクは、ダンシェルの胸にくっつく。
「姫。」
とダンシェル。
「なあに?」
「姫。この時を待っていた。」
待たせたの?ごめんね。
「初めて、姫が自分から飛び込んできてくれた。」
とダンシェル。
「そう?そうかしら?」
初めてかもしれないけれど。
急に、どうしたの?
ダンシェルの胸から顔をあげる。
「ダン、また、色気、出してきて。
ボクがドキドキしたら、どうするの?
責任とってくれるの?」
「姫が、責任とらせてくれるなら。」
とダンシェル。
声にも色気がでているよ、ダン。
ここ、食堂だから。
「だめ。そんなこと。ダンには早すぎる。」
「俺には、まだ早いなんて。姫は、誰ならいい?」
とダンシェル。
「俺だろう。」
とラウル。
「私のとこにいらっしゃい。」
とエスター。
セドリックが笑っていて、シュクナが拍手している。
ボク、分かったよ。
大規模なごっこ遊びなのね。
皆で、ごっこ遊びしていたのね。
ボクは試合に出ていないから、寂しい思いをしないように、皆で役を割り当ててくれた。
皆、優しいんだから。
嬉しくて、少し目がうるうるしてきちゃう。
でもね、説明は欲しかったの。
任されたからには、
ボク、姫の役をやり遂げるね。
離れて見ていたセドリックとシュクナ。
「セドリック。」
とシュクナ。
「姫のチョロさは天下一品だと思います。」
「何か勘違いして、やる気を出しているな、あれは。」
とセドリック。
「姫、が、わがまま姫を駆逐する日も近い。」
ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは、どこかしら?
ティリリ王国の人達とも、本隊の人達とも打ち解けているみたい。
楽しそうで、良かった。
これから、ボク参上だからね。
ダンシェル達を目指して食堂の中を歩く。
「あ、姫。」
「姫じゃん。」
「姫いた。」
「姫、見た。」
「姫、何か喋って。」
サブリーとユージュアルが、
「もう、名前が姫になっているじゃん。」
「4日で凄い浸透率。」
と驚嘆している。
ボクも、他の人のことだったら、驚いているけれど、自分のことなの。
「広まるまで、4日なら、消滅まで、2日を目指すの。」
「姫、どこへ行きたいんだ?」
ティリリ王国のオジサンの部下が聞いてきた。
歩くだけで、姫への呼びかけが止まらない。
案内してもらうのが1番。
「ダンシェル、ロウウェル、レイモンドのところ。」
「フィリス。」
とユージュアル。
「なあに?」
「さっき、姫、と呼ばれて、返事していた。」
とユージュアル。
「あっ。」
姫、を意識しないようにしようとしたら、返事してしまう。
「気をつけるの。」
あ、ダンシェル達をみつけた。
ボクは、ダンシェル達の名前を呼ぼうとした。
口は開きかけていたと思うの。
だけど、ボクより、ティリリ王国のオジサンの部下の方が早かった。
「姫の運命の人、姫の騎士、姫の侍従。姫がお探しだ。姫をお連れしたぞ。」
この1分以内に何回、姫って言った?
姫のなんとか、って呼び名なの?
本名より、一般的なの?
3人とも、分かった、と返事しないで。
姫って誰?
とか、
姫なんかいるか?
とか、
姫なんて、知らない。
と返事するところでしょ。
早く対策を練らなくちゃ。
「姫、寂しかった。」
とダンシェル。
「姫に会いたかった。」
とロウウェル。
「姫が来てくれて嬉しい。」
とレイモンド。
ストレートに心情を伝えてもらうと嬉しいよね?
「ボクも。寂しかったし、会いたかったから、会いに来ちゃった。」
ボクは両手を広げて、3人をまとめて抱きしめる。
可愛くて、いたずらっ子の後輩達。
でも、今日は、厳しくいくからね。
「今、時間ある?」
「今?」
「うん。後でもいいの。今日だったら。」
明日の日付に変わる前に、なんとか目途をつけたい。
「今日中なら、いい?いつでも?」
とダンシェル。
勿論。
「例えば、寝る前でも?」
いいよ。しっかり話し合ってから寝ようね。
「うん。明日のために、体をほぐしておく?ボク、寝る前にマッサージするよ?」
なんなら、マッサージしながら、お話してもいいよ。
「いいのかな?」
とダンシェル。
「ダメなの?」
特に決まりはなかったよ。
「良くない。」
とレイモンド。
「姫。男は狼なんだから。」
レイモンド、ボクも男だから、問題ないんじゃない。
それから、姫、を当たり前に使い過ぎ。
「俺も一緒だし、大丈夫。騎士は、姫に付き添うもの。」
とロウウェル。
「俺も一緒に行く。侍従だから、騎士よりもずっと一緒。」
とレイモンド。
「ええ、ズルい。どっちもやる。」
とロウウェル。
「1人で2つは無理だって。」
とレイモンド。
あれ?この子達、ひょっとして、お遊戯のつもりじゃない?
ごっこ遊びって、こんな風よ。
確認しなくちゃ。
思い込みで怒ったら、ダメだもの。
「ロウウェルが姫の騎士、レイモンドが姫の侍従。ダンシェルは?」
「姫。俺のことをお忘れになるなんて。」
ダンシェルは、ボクの手をとると、自分の胸に当てた。
「姫に忘れられた悲しみのあまり、早鐘を打つ心がわかりますか?」
ダンシェルの心臓がドクンドクンと波打っている。
「手でも分かるけど、耳で聞いていい?」
耳をくっつけたら、よく聞こえそう。
「どうぞ。この腕の中に姫をむかえられるなんて、望外の喜び。」
とダンシェルが手を広げる。
もう。大げさなんだから。
でも、分かったよ。
絶対、3人の仕組んだイタズラだもの。
ああ、焦った。
安心したら、体の緊張がなくなったの。
ボクは、ダンシェルの胸にくっつく。
「姫。」
とダンシェル。
「なあに?」
「姫。この時を待っていた。」
待たせたの?ごめんね。
「初めて、姫が自分から飛び込んできてくれた。」
とダンシェル。
「そう?そうかしら?」
初めてかもしれないけれど。
急に、どうしたの?
ダンシェルの胸から顔をあげる。
「ダン、また、色気、出してきて。
ボクがドキドキしたら、どうするの?
責任とってくれるの?」
「姫が、責任とらせてくれるなら。」
とダンシェル。
声にも色気がでているよ、ダン。
ここ、食堂だから。
「だめ。そんなこと。ダンには早すぎる。」
「俺には、まだ早いなんて。姫は、誰ならいい?」
とダンシェル。
「俺だろう。」
とラウル。
「私のとこにいらっしゃい。」
とエスター。
セドリックが笑っていて、シュクナが拍手している。
ボク、分かったよ。
大規模なごっこ遊びなのね。
皆で、ごっこ遊びしていたのね。
ボクは試合に出ていないから、寂しい思いをしないように、皆で役を割り当ててくれた。
皆、優しいんだから。
嬉しくて、少し目がうるうるしてきちゃう。
でもね、説明は欲しかったの。
任されたからには、
ボク、姫の役をやり遂げるね。
離れて見ていたセドリックとシュクナ。
「セドリック。」
とシュクナ。
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