フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

524.フィリスの妹マーゴットの女帝気質、本領発揮。「ティリリ王国が悲鳴をあげるまで粘るから、そのつもりでいなさい。」

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「噂は最近?」
とユージュアル。

ティリリ王国も強国だから、戦力の動向は注視されている、とマーゴットは言う。

「ミーアーニ王女の担当する仕事のうち、目立つ仕事は、ミーアーニ王女が担当して、人目につきにくいものは、ミーアーニ王女に代わる誰かがしている。」

「ティリリ王国は、ミーアーニ王女へ仕事が集中するのを避けるようになった。」

「ミーアーニ王女と同等以上の働きをする者がいるから、できること。」

「時間が余ったミーアーニ王女は、暇を埋めるように、男を漁り、目につく恋人を別れさせ出した。時期的に一致している。」
とマーゴット。

「そんな真相?」
とユージュアル。
「知れ渡っていて、いい情報?」
とサブリー。

「ミーアーニ王女は、王侯貴族子女のネットワークに属していない。噂を抑え込む人手がない。」
とマーゴット。
「ミーアーニ王女自身の居場所が社交界にない。別れさせた恋人は、いずれも社交界の一員。ミーアーニ王女は、自国の社交界で、反感をかった。」

「内情が、だだ漏れした理由は、そこにある。」

「だだ漏れを知る人は、状況を利用したいか、関わりたくないか、憎んでいるか。」

「その結果が、ご注進にくる者はいない。止める者もいない。」

「利用できるものは、骨の髄まで、なんだなあ。」
とサブリー。

「始まりが、国に従順な子どもだから、評価基準がそこ。
成長するにつれ、従順さがなくなり、意思を持つようになると、評価が落ちる。」
とマーゴット。
「孤立していない王女なら、適当に男をあてがわれて、生きていくことを許された可能性は、ある。」


「魔法使いにも、理由が?」
とユージュアル。

「魔法使いは、上流階級にすり寄るくらいで満足していたら、長生き出来た。」
とマーゴット。
「上流階級の一員になろうとしたから、嫌われた。」

「上昇志向があったから、取り立てられるチャンスをものにできた。」

「取り立てた側は、肩を並べたいわけじゃない。働いて恩を返してもらいたい。」

「魔法使いは、越えてはならない一線を越えたことで、入りたくてたまらなかった上流階級からの拒絶反応を引き出した。」


「防御魔法があるから、どこにいても死にやしないが、殺せもしない。利用できるだけ、利用したら、後は野となれ山となれ、なん?」
とサブリー。

「茶葉は、出涸らしになるまで、というところ。」
とマーゴット。

「ミーアーニ王女と魔法使いは、フィリスお兄様が好きにしても、何の問題もないことは、理解した?」
とマーゴットに問われ、サブリーとユージュアルは頷いた。

どう転んでも、ミーアーニ王女殿下と魔法使いは、政治的な取り引き材料にならない。

マーゴットが、好きにしろ、とフィリスに提供するわけだ。

マーゴットの眼中にないから。

「わたしが重要視するのは、終わった人ではなく、新しく兵器として使われているであろう異世界人達。」
とマーゴット。

「そちらを取り引き材料にしたいからね。」

「ティリリ王国が悲鳴をあげるまで粘るから、そのつもりでいなさい。」
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