フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

523.仕事は出来ても、地位があるから相手するの面倒だなあ。地位を剥奪しちゃおうか。技を解析して、言うこと聞く若手に習得させようぜ。

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「ミーアーニ王女殿下と魔法使いは、不良債権扱い?」
とサブリー。
「主戦力と聞いていたよなあ。」
とユージュアル。

「ミーアーニ王女殿下は、外国の王族と結婚して、外国に移住したいそうだ。」
とラウル。

「話せる?無理はするなよ。」
とサブリー。

「女性としての幸せを叶えてくれそうな相手として、俺を選んだそうだ。」
とラウル。

「幼いときは、強さが誇りだったが、女の一生を考えたときに、結婚相手は自分よりランクが上の相手でないと、幸せになれない、と気付いた、と話していたぞ。」
とラウル。

「正直に喋る内容ではないよね?」
とサブリー。

「王弟子息より、王子の方がランクが上だから、王子と結婚出来たら、捨ててあげる、と迫られた。」
とラウル。

「迷惑な、お誘い。」
とサブリー。

「結婚して幸せになりそうなカップルはムカつくんだそうです。」
とエスター。
「王女は結婚して幸せになれないのに、王女の働きにタダ乗りする女が許せない、そうですよ。」

「休んでおけよ。必要なものはとってきてやるから。」
とサブリー。

ラウルとエスターは、横になって話をしている。
今はまだ、起き上がる体力がない。

「王女は、小さいときから戦闘に参加して、戦力になったので、前線に出るような兵士から信望があります。」
とエスター。
「その代わり、貴族階級の女性の中には居場所がなく、孤立していたようです。他の王女も、戦力になるほどではないので、王女同士でも、ぎくしゃくしていたそうです。」

「貴族階級の男性からは、女性として見られないのだとか。」

「王女が、外国の男性王族を狙う理由として、王女の周囲がそんな風に話していました。」
とエスター。

「王女と一緒にいたやつら?」
とサブリー。
「なんで、王女とつるんでいたんだ?」

「彼女達は、幸せな恋人が幸せな夫婦になることに憤りを覚えていた。王女の同類だよ。」
とエスター。

「戦力なんだ?」

「そう。ただ、彼女達は、王女より現実的だった。外国の王族と結婚はむりだから、遊びたいと考えたみたいだよ、最初は。」
とエスター。
「途中で、考えを改めたけれど。」

エスターが頑張って、ラウルが頑張りに応えたのか。

「でも、主戦力をクビにして、いいのか?」
とユージュアル。

「代わりを用意したから、従順ではない王女と、防御特化で融通の利かない魔法使いは、面倒になった、ということ。」
とマーゴット。

「代わり?」
とユージュアル。

「地位も権力もなく、仕事の分だけ対価を与えれば済む存在。」
とマーゴット。

「傭兵?」
とユージュアル。

「ハズレ。傭兵は、命大事。本当に危ないときは、逃げ足が速い。」
とマーゴット。

「異世界人を複数手に入れて、使えるようにした、と噂になっている。一部でね。」
とマーゴット。
「ミーアーニ王女は、王女だから、使い勝手が悪い。王女でなくなれば、ただの戦闘力のある20歳の女性。」

「王女に関しては、地位の剥奪を狙って、周囲が止めなかった可能性が、否定できない。」

「魔法使いは?」
とユージュアル。

「ユージュアルは、相対して、魔法使いの能力が向上すると思った?」
とマーゴット。

「攻撃は、したくないから習得しない。防御は、完璧だと思っていたら、鍛錬しないだろうなあ。」
とユージュアル。

「魔法使いは、今が天井。魔法使いのやり方をやる気のある若者に学ばせたら、利便性は向上する。魔法使いが、王家や国やと、あちこちに呼ばれて仕事をしていたのは、魔法使いを観察して、魔法使いの秘密を学ぶ機会を前途有望な他の者に与えるため。」
とマーゴット。
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