フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

597.玉の輿には興味がない。優秀な家族に優秀だと認められたい。頭の出来は普通。恵まれた容姿と恋人営業で、貴族子弟相手に新規開拓してみたら?

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ミドリンは、家族に認められたい願いを捨てることが出来なかった。

ミドリンの頭の出来は普通だが、容姿には恵まれていた。

ミドリンが、王侯貴族の通う学校への進学を希望して、却下されなかったのは、産みの母のように、玉の輿狙いだと、家族に思われていたからだ。

ミドリンは、玉の輿なんかに興味はなかった。

容姿が恵まれているなら、容姿を武器にして、金持ちの貴族子弟を客にすればいい。

恋人営業を決意した。

ミドリンは、頭の出来が普通の平民なので、12歳からの入学には間に合わなかった。

学校に入学できるようになるまで、何年も勉強して、やっと入学にこぎつけた。

10代半ばになると、ミドリンの容姿はミドリン自身の努力の甲斐もあり、入学するなり、ミドリンは有名人になった。

『平民のパーマー家には、美少女が隠れていた。』
と年頃の男子の関心を集めた。

ミドリンは、周りを観察した。

学生ながら金持ちで、成人してからも金払いのよさを見込める貴族子弟。

本人に余裕はなくても、紹介先が豊富な男子。

ミドリン自身に箔をつけるために、貴族社会での発言力が見込める男。

ターゲットを絞って、アプローチをかけると、彼らは、ホイホイと財布の紐をゆるめた。

ミドリンは、パーマー家との取り引きには必ず自分を通すように彼らにお願いした。

パーマー家は、裕福な平民や下級貴族相手に商売をしてきた。

そんなところに、金持ちの中流貴族子弟や、国の高位貴族子弟が、ミドリンを指名して取り引きを持ちかけた。

パーマー家には嬉しい誤算。
パーマー家の中で、いてもいなくても扱いだったミドリンは、一躍時の人になった。

残念ながら。
ミドリンの栄華は長く続かなかった。

ミドリンが恋人営業を仕掛け、顧客にした複数の貴族子弟には、貴族子女の婚約者がいた。

ミドリンの恋人営業が成功すると、彼らは、婚約者よりミドリンを重んじる言動を繰り返すようになった。

ミドリンは、婚約者の貴族子女には興味がなかった。

貴族子女は、パーマー家の客に向いていないため、ミドリンの眼中になかった。

ミドリンにあるのは、恋愛感情ではなく、営業精神。

貴族子女から、婚約者にちょっかいを出すなと言われても、全然違うのが分からないの?と馬鹿にしていた。

そして、事態は急変。

恋人営業に落ちた貴族子弟達は、婚約者との婚約破棄を宣言したのだ。
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