フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

598.恋人営業で落とした貴族子弟達が婚約破棄を連発したせいで、裕福だった平民女子は全てを失った。その平民女子は、新手の魅了持ちなのか?

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ミドリンの顧客が次々に婚約破棄したと知らされて、ミドリンは貴族子弟達に確認しにいった。

婚約者がミドリンをいじめる女だから、ミドリンを守るための婚約破棄である、と、彼らは皆、良いことをしたと言わんばかり。

婚約破棄をした己を誇りに思ってさえいた。

ミドリンには、寝耳に水である。

貴族子弟が、ミドリンのために婚約破棄なんてしたら、ミドリンが反感を買うだけではないか。

事前の相談が欲しかったとミドリンが可愛く言うと、ミドリンが心を煩わせないようにしたかった、と貴族子弟達は、声を揃えた。

ミドリンの予想通りに、貴族子弟達の浅慮な振る舞いに怒った貴族子弟と貴族子女の家が介入。
平民のミドリンは、問答無用で退学になった。

パーマー家も、掌返し。

ミドリンは、パーマー家から放逐され、無一文で街に放り出された。

放逐されたミドリンには、貴族子弟や貴族子女の家から、監視がついた。

ミドリンが復讐心を抱いたりしないように、である。

ミドリンの恋人営業に落ちて、婚約破棄を宣言した中に、現役の王子とその側近候補がいたため、野放しにするわけにはいかなかったのだ。

ある日、いつものようにミドリンを監視していた者の目の前で、ミドリンは突然姿を消した。

ミドリンを狙った何者かがいたのか、偶然の事故か。

いくら復讐防止といえど、ミドリンに四六時中の監視をつけたのは、ミドリン本人も気づいていない才能を警戒していたからた。

国が調べてみても、ミドリンに魔法を使える才能はなかった。

ただ、関係者全員が疑い続けていることがある。

ミドリンは、年頃の異性限定で、強力な魅了の能力を有していたのではないか?

魔法が使えなくても、魅了だけを意図した相手に完璧に使えるなんて、次世代の権力者を簡単に手玉にとれる。

ハニートラップもお手の物。

魅了の能力が確かなら、ぜひとも暗部に抱えたい。

ミドリンの恋人営業に落ちた貴族子弟の家族は、なんとしても、ミドリンの魅了の能力を解明したかった。

婚約破棄を宣言した貴族子弟は、未だに、ミドリンと幸せになる夢から目を覚まさない。

魅了を解除する魔法や、浄化など色々試したが、どれも効果がない。

ミドリンを忘れて生きていけるなら、婚約破棄宣言前には戻れなくても、そこそこの暮らしが出来るのに。

いつまでも、ミドリン、ミドリンと囀るなら、権力者の未亡人に婿入りするか、権力者の男性の愛人として生きるしかなくなる。

彼らが、平民のミドリンに落ちた姿の目撃情報は多く、同年代の貴族子女や、その親世代からそっぽ向かれてしまっている。

いつまでも独身のままでは、平民のミドリンに浮かれて、常識を忘れた、うだつの上がらない男のまま。

ミドリンに浮かれた頭を正常にするためには、ミドリンの能力の解析を急ぎたい。

しかし、対策できない魅了なんて、うかつに研究できない。

どうしたものか?
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