フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

683.フィリップ殿下は、王子という肩書きで、ボクを守って。今日のところは、ね。ボク、偉い人なの。でも、誰にも偉い人として扱われないの。

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ボク、ハンティア王国で1人でいたら、国をあげて誘拐されると思うの。

フィリップ殿下の抱っこでハンティア王国の王城に入ろうとしたら、身体検査のために、ボクだけ別室へ案内しますって。

「嫌なの。」
フィリップ殿下にしがみつくの。

「検査が必要なら、このまましろ。」
とフィリップ殿下。

「このまま?」
身体検査をと言い出した方々は、何を言われたか分からなかったのか、フィリップ殿下を呆けて見ている。

「私の腕の中から出すな。フィリスを脱がせるなら、私が脱がす。」
とフィリップ殿下。

フィリップ殿下に脱がされたら、脱いだまま部屋につれていかれないかしら?

背に腹は代えられないの。

ボクは、フィリップ殿下にひしっとくっついた。

何人か、担当者が、右往左往していたけれど、ボクは、身体検査なしで王城に入れたの。

セキュリティーはどうなったの?と思っていたら、魅了にかかっているフィリップ殿下に苦言を呈するのは無駄だと判断されたんだ、とクリストファーが小声で教えてくれた。

ボクも、サブリーも、ユージュアルも、魅了を使われている現場を実際に見たことがない。

ハンティア王国では、魅了の効果や威力は常識なのかしら?

所変われば品変わる。

常識は、その最たるものということなの?

お付き合いのない国は、知らないことがいっぱいね。

ボクは、お城の中に入ってから、抱っこから下りている。

フィリップ殿下に腰を抱かれながら歩いているの。

エスコート状態で、ボクが引きずり込まれたら、ボクは逃げられない。

捕まらないように、権力者のフィリップ殿下から離れない。

ボク、近衛の偉い人だから、権力はあると思いたかった。

ハンティア王国でも、現実を思い知らされている。

ボクが自分で主張しなくても、権力者だと分かってもらえるようになるには、何から始めようかしら?

今日のところは、フィリップ殿下にお任せなの。

フィリップ殿下は、王子という肩書きで、存分にボクを守ってほしいの。
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