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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
850.権力者のお気に入りの扱いには、重々注意して。鬼神が誕生するから。
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そんなこんなで、不運が重なり。
サージェ侯爵家の夜会会場に、荒ぶる王子様が降臨してしまった。
尚、フィリップ殿下に非はない。
フィリップ殿下のお気に入りへの執着を知っている一定年齢以上の層は、特に、さもありなん、の心境である。
手を出したら、アカン。
どれだけ気に入らんやつでも、彼に関しては、フィリップ殿下の気に障ることをしてはいけない。
鬼神が誕生するから。
というのも、鬼神誕生には、前例がある。
フィリップ殿下は、結婚をゴールととらえて、既成事実を狙っている方々にとっては、手を出してほしくて仕方がない殿方の1人。
興味を持ってもらえないなら、作戦で!
ヤッちゃった、バレちゃった、テヘペロ。
あのね、デキちゃったかも?
デキちゃったら、流石に嫌とは言わないよね?
責任取ってくれるよね?
この作戦でフィリップ殿下に、挑んだ貴族令嬢がいたのだ、過去に、コーハ王国で。
実際は、ヤッちゃってもいないし、デキちゃってもいない。
唇どころか、いつ手を触れたかも謎。
デキちゃったと思ったのは勘違いでした。
ヤッちゃっていないのに、ヤッちゃったと思い込んだのは、閨事に疎くて。
でも、結婚しちゃった、テヘペロ。
絶対に別れない。
これが、騒動の後に、女性本人の口から語られた計画である。
その女性は、いつ夜会に行っても、隅っこで壁の花と化していた。
地味でも派手でもない普通の貴族令嬢の1人。
社交に積極的ではないが、社交界には頻繁に顔を出しているご令嬢。
そのご令嬢を物凄く好きな人はいないが、大嫌いな人もいない。
いたらいたで、いいし、いなくても、気にならない。
そんな立ち位置にいたご令嬢が、独り、胸の内で、立てていた計画が、
〈デキていないのに、デキちゃった婚作戦〉だった。
ご令嬢が誰かに、相談していたら、絶対に止められていただろうその計画は、不幸なことに、実行されてしまった。
いてもいなくても、気にされないご令嬢は、味方はいないが、反感も買っていなかった。
だからこそ、ご令嬢から始まった、フィリップ殿下とご令嬢のヤッちゃった、デキちゃった話が、こそこそと広がっていったのだ。
目撃者がいない。
ご令嬢の主張を否定する材料もなかった。
フィリップ殿下がご令嬢に下した制裁は、苛烈だった。
主要貴族を呼んだ場に、ご令嬢を召喚する。
全員が目視可能な状態で、ご令嬢に経験がなく、妊娠もしていないことを医師により確認させたフィリップ殿下は、2つの選択肢を与えた。
ご令嬢自身と家で結論を出して、速やかに実行するように、と示された2つの選択肢は、以下の通り。
1つ目。
2度と同じ間違いを犯さぬように。ご令嬢は、女性機能を失わせた上で、家から放逐し、娼館で働くこと。
2つ目。
夜会で、ご令嬢本人が、罪を告白して謝罪すること。
ご令嬢は、後者を選んだが、ご令嬢の家は前者を推した。
前者は、ご令嬢自身で罪を償えば終わる。
家の損失は、一時的だ。
後者は、ご令嬢は引きこもれば済むが、家と家族への負担が大きすぎる。
家の存続が、危ぶまれるレベルの醜聞である。
ご令嬢は、本人の意思によらず、今も娼館にいる。
ご令嬢の娼館封じ込めになった1番の理由は、フィリップ殿下の大好きなフィリスに、2度とちょっかいをかけられないように、だ。
ヤッちゃった、デキちゃった詐欺だけなら、そこまで苛烈な処分にはならなかった。
旦那が、妻より御小姓を可愛がる結婚生活は、嫌だ、とご令嬢は考えた。
夫婦の問題になるなら、結婚前に夫婦で話し合えばいいという発想は、ご令嬢にはなかった。
御小姓がいなくなればいいじゃん?
ご令嬢は、フィリスをフィリップ殿下の御小姓だと疑わなかった。
ヤッちゃった、デキちゃったの噂を流している裏で、フィリスを排除しようと画策したのである。
ご令嬢が、実際にフィリスを排除しようとしたため、フィリップ殿下は、烈火の如く怒り、ご令嬢の手が2度とフィリスに届かぬようにしたのだ。
ウィルソンもジーンもシドニーも、知っている。
フローレン嬢は、知らなかったが、今夜、鬼神誕生の目撃者になった。
サージェ侯爵家の夜会会場に、荒ぶる王子様が降臨してしまった。
尚、フィリップ殿下に非はない。
フィリップ殿下のお気に入りへの執着を知っている一定年齢以上の層は、特に、さもありなん、の心境である。
手を出したら、アカン。
どれだけ気に入らんやつでも、彼に関しては、フィリップ殿下の気に障ることをしてはいけない。
鬼神が誕生するから。
というのも、鬼神誕生には、前例がある。
フィリップ殿下は、結婚をゴールととらえて、既成事実を狙っている方々にとっては、手を出してほしくて仕方がない殿方の1人。
興味を持ってもらえないなら、作戦で!
ヤッちゃった、バレちゃった、テヘペロ。
あのね、デキちゃったかも?
デキちゃったら、流石に嫌とは言わないよね?
責任取ってくれるよね?
この作戦でフィリップ殿下に、挑んだ貴族令嬢がいたのだ、過去に、コーハ王国で。
実際は、ヤッちゃってもいないし、デキちゃってもいない。
唇どころか、いつ手を触れたかも謎。
デキちゃったと思ったのは勘違いでした。
ヤッちゃっていないのに、ヤッちゃったと思い込んだのは、閨事に疎くて。
でも、結婚しちゃった、テヘペロ。
絶対に別れない。
これが、騒動の後に、女性本人の口から語られた計画である。
その女性は、いつ夜会に行っても、隅っこで壁の花と化していた。
地味でも派手でもない普通の貴族令嬢の1人。
社交に積極的ではないが、社交界には頻繁に顔を出しているご令嬢。
そのご令嬢を物凄く好きな人はいないが、大嫌いな人もいない。
いたらいたで、いいし、いなくても、気にならない。
そんな立ち位置にいたご令嬢が、独り、胸の内で、立てていた計画が、
〈デキていないのに、デキちゃった婚作戦〉だった。
ご令嬢が誰かに、相談していたら、絶対に止められていただろうその計画は、不幸なことに、実行されてしまった。
いてもいなくても、気にされないご令嬢は、味方はいないが、反感も買っていなかった。
だからこそ、ご令嬢から始まった、フィリップ殿下とご令嬢のヤッちゃった、デキちゃった話が、こそこそと広がっていったのだ。
目撃者がいない。
ご令嬢の主張を否定する材料もなかった。
フィリップ殿下がご令嬢に下した制裁は、苛烈だった。
主要貴族を呼んだ場に、ご令嬢を召喚する。
全員が目視可能な状態で、ご令嬢に経験がなく、妊娠もしていないことを医師により確認させたフィリップ殿下は、2つの選択肢を与えた。
ご令嬢自身と家で結論を出して、速やかに実行するように、と示された2つの選択肢は、以下の通り。
1つ目。
2度と同じ間違いを犯さぬように。ご令嬢は、女性機能を失わせた上で、家から放逐し、娼館で働くこと。
2つ目。
夜会で、ご令嬢本人が、罪を告白して謝罪すること。
ご令嬢は、後者を選んだが、ご令嬢の家は前者を推した。
前者は、ご令嬢自身で罪を償えば終わる。
家の損失は、一時的だ。
後者は、ご令嬢は引きこもれば済むが、家と家族への負担が大きすぎる。
家の存続が、危ぶまれるレベルの醜聞である。
ご令嬢は、本人の意思によらず、今も娼館にいる。
ご令嬢の娼館封じ込めになった1番の理由は、フィリップ殿下の大好きなフィリスに、2度とちょっかいをかけられないように、だ。
ヤッちゃった、デキちゃった詐欺だけなら、そこまで苛烈な処分にはならなかった。
旦那が、妻より御小姓を可愛がる結婚生活は、嫌だ、とご令嬢は考えた。
夫婦の問題になるなら、結婚前に夫婦で話し合えばいいという発想は、ご令嬢にはなかった。
御小姓がいなくなればいいじゃん?
ご令嬢は、フィリスをフィリップ殿下の御小姓だと疑わなかった。
ヤッちゃった、デキちゃったの噂を流している裏で、フィリスを排除しようと画策したのである。
ご令嬢が、実際にフィリスを排除しようとしたため、フィリップ殿下は、烈火の如く怒り、ご令嬢の手が2度とフィリスに届かぬようにしたのだ。
ウィルソンもジーンもシドニーも、知っている。
フローレン嬢は、知らなかったが、今夜、鬼神誕生の目撃者になった。
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