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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
878.フィリスの父ダルク。ガラン子爵家当主は、情報を組み立てて、真実に迫る。
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お父様は、ボクの知らないことをたくさんご存知なの。
「失ったものを焦がれるあまり、取り戻して、あるべき姿に戻りたいとする本能だよ。フェンリルの神性は、フェンリルの存在意義でもある。神性を失った自覚が元フェンリルになかったのは、フェンリルが望まなかったからだと思う。」
とお父様。
「いたましいお話でございます。」
「神が、人の意思で存在を捻じ曲げられることは、多々ある。
元フェンリルは珍しいケースだね。
人の位置まで下りてきて、人の生き方に染まり、人の欲を人のものとせず、神自身の欲として、意識せず、欲を覚えた結果かな。
フェンリルを信仰する団体を唆した女の旅人の正体は不明だけど、何らかの意図があってのことだろうね。」
とお父様。
「同じ旅人かどうか、限定は出来ませんが、女の旅人は、異変を警戒するにあたり、キーワードになるとボクは思いますの。」
「そうだね、私もそう思う。
フィリスの頑張りで、分かったことは他にもある。よくやったね。」
お父様がボクを褒めてくださる。
お父様は、いつも、ボクのことを可愛いと全て受け止めてくださる。
ボクが、成果を出すことはほとんどなかったから、可愛がっていただけても、褒めていただく機会はあまりなかったの。
幸せなの、ボク。
「嬉しゅうございます。お父様。」
お父様は、ボクの頭を優しく撫でてくださる。
「フィリスの成人の儀の後に明らかになった王家の歪みに直接関与してきたのは、ビーイット公爵家に仕えていたかつての忠臣の子孫だろうね。」
「お父様の胸の内、情報を結びつけるものが、ございましたか。」
お父様が、確信を持っていらっしゃる。
「前から、没落貴族にアタリはつけていたけれど、今まで、特定にはいたらなかったんだよ。フィリス、よく頑張った。」
また褒めてくださった。
嬉しいの。
ボクは、お父様に抱きついている腕に力をこめる。
お父様もボクの体に腕を回して、ボクを包んでくださった。
「ビーイット公爵家の存続のため、という大義名分によって、権力闘争に敗れた後も、公爵家からの救済がなかったのだとしたら。」
とお父様が、ボクに聞かせてくださる。
ボクは、大好きなお父様のお声を拝聴するの。
「忠誠を捧げてきた王家に連なる公爵家の主君から、弱り目に祟り目のところを切り捨てられたならば。」
「王家に訴え出ても、公爵家が事態を隠蔽していたら、単なる内部闘争の敗者でしかない。
王家も含めて国の中枢にいた者が、耳を傾けて引っ張り上げていたら、現状にはならなかっただろうから。」
「内部闘争の敗者として落ちぶれるままにされていれば、公爵家の連なる王家に対する忠誠なんて微塵も残らず、王家と体制に対する不満や恨みが募るよ。
不遇をかこつ子孫に、恨みつらみが引き継がれても不思議ではない。」
お父様は、少し、思案されてから、お続けになった。
「骨の髄まで恨みを蓄積させた在り方が、誰かに意図して作られ、利用された可能性が出てきたね。」
「失ったものを焦がれるあまり、取り戻して、あるべき姿に戻りたいとする本能だよ。フェンリルの神性は、フェンリルの存在意義でもある。神性を失った自覚が元フェンリルになかったのは、フェンリルが望まなかったからだと思う。」
とお父様。
「いたましいお話でございます。」
「神が、人の意思で存在を捻じ曲げられることは、多々ある。
元フェンリルは珍しいケースだね。
人の位置まで下りてきて、人の生き方に染まり、人の欲を人のものとせず、神自身の欲として、意識せず、欲を覚えた結果かな。
フェンリルを信仰する団体を唆した女の旅人の正体は不明だけど、何らかの意図があってのことだろうね。」
とお父様。
「同じ旅人かどうか、限定は出来ませんが、女の旅人は、異変を警戒するにあたり、キーワードになるとボクは思いますの。」
「そうだね、私もそう思う。
フィリスの頑張りで、分かったことは他にもある。よくやったね。」
お父様がボクを褒めてくださる。
お父様は、いつも、ボクのことを可愛いと全て受け止めてくださる。
ボクが、成果を出すことはほとんどなかったから、可愛がっていただけても、褒めていただく機会はあまりなかったの。
幸せなの、ボク。
「嬉しゅうございます。お父様。」
お父様は、ボクの頭を優しく撫でてくださる。
「フィリスの成人の儀の後に明らかになった王家の歪みに直接関与してきたのは、ビーイット公爵家に仕えていたかつての忠臣の子孫だろうね。」
「お父様の胸の内、情報を結びつけるものが、ございましたか。」
お父様が、確信を持っていらっしゃる。
「前から、没落貴族にアタリはつけていたけれど、今まで、特定にはいたらなかったんだよ。フィリス、よく頑張った。」
また褒めてくださった。
嬉しいの。
ボクは、お父様に抱きついている腕に力をこめる。
お父様もボクの体に腕を回して、ボクを包んでくださった。
「ビーイット公爵家の存続のため、という大義名分によって、権力闘争に敗れた後も、公爵家からの救済がなかったのだとしたら。」
とお父様が、ボクに聞かせてくださる。
ボクは、大好きなお父様のお声を拝聴するの。
「忠誠を捧げてきた王家に連なる公爵家の主君から、弱り目に祟り目のところを切り捨てられたならば。」
「王家に訴え出ても、公爵家が事態を隠蔽していたら、単なる内部闘争の敗者でしかない。
王家も含めて国の中枢にいた者が、耳を傾けて引っ張り上げていたら、現状にはならなかっただろうから。」
「内部闘争の敗者として落ちぶれるままにされていれば、公爵家の連なる王家に対する忠誠なんて微塵も残らず、王家と体制に対する不満や恨みが募るよ。
不遇をかこつ子孫に、恨みつらみが引き継がれても不思議ではない。」
お父様は、少し、思案されてから、お続けになった。
「骨の髄まで恨みを蓄積させた在り方が、誰かに意図して作られ、利用された可能性が出てきたね。」
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