フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

901.事件を迷宮入りなんて、させないの。確保した証人は、ガチガチに保護するの。階級社会だもの。証人の口封じ対策は万全に。

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ビーイット公爵家の当主の護衛シーリ・ポートとの話は終了。

デヒルお兄様の隣に控えていた側近が、書面での誓約を完了させた。

ボクは、サブリーとユージュアルを呼ぶ。

サブリーとユージュアルが到着したら、デヒルお兄様と側近と護衛2人とボクの全員が、シーリ・ポートの滞在している部屋へ、シーリ・ポートを送り届ける。

シーリ・ポートの部屋は、サブリーとユージュアルが見張りに立ってくれるの。

部屋の中は、シーリ・ポートが部屋に入る前に、サブリーとユージュアルの手が加えられている。
今日、シーリ・ポートの不在中に更に手を加えてあるの。
シーリ・ポートの部屋は、ボクが王城からボクの名義で借りている。
ボクの拉致の件の犯人の身内として。
事件の証人扱い。
犯人から喋らないようにと証人が脅迫されたりしないよう、証人の安全を確保して、証言を得るため。

逆もまた然り。
犯人に、証人が捜査陣に確保されたと忠告したり、捜査情報を犯人に漏洩することが出来ない造りにしてある。

シーリ・ポートの王城への滞在は公表しない。
問い合わせには、誰に対しても答えない。
犯人が、ビーイット公爵家の嫡子イリダ殿なので、権力と権威があるから、犯人の関係者が、無限に広がりかねない。
そういう事情があるため、情報は一切出さないと通達している。

ボクは、警察権を使って、証人を匿っている状態なの。

証人が証言を取りやめたり、暗殺されたりしないように、証人の安全確保も、捜査陣の仕事。
階級社会では、特に重要。
証人が、使用人の場合も少なくない。
身分差があるから、口をつぐませることも、容易い。
証人として名乗り出た使用人の暗殺事件なんて、闇から闇へ葬られる。
主人に対する裏切り行為には違いないもの。

事件の解明と、犯人逮捕のために、捜査官のボクは、手を尽くしているの。

ボクは、事件を迷宮入りなんてさせないの。

シーリ・ポートの部屋には、シーリ・ポートが勝手に外部へ連絡を取ろうとしても出来ないの。
自殺を試みようとしても、出来ないの。

そういう風に仕込んであるの。

ボクの相棒の布妖怪オリベ。
朝は、王城で姿を見たけれど、今は、もういない。

ビーイット公爵家の様子でも見に行ったかしら。

愁嘆場を見るベストポジションを探すために。

オリベが活き活きと妖怪の本分を全うしているなら、ボクは嬉しい。

ボクといて、我慢ばかり、なんて暮らしをオリベにさせたくないもの。

相棒に我慢ばかりさせていると知った日には、己の不甲斐なさに立ち直れなくなるの。

ボク達と相棒は、お互い、好きで、寄り添っているんだもの。

大切なの。
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