フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

924.待たせたな。扉を開けると?

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使用人通路を抜け出ると、公爵のお部屋についたの。

使用人通路という名の隠し通路だったの。

非常時に逃げる用の。

家を継がせる気がない、長男と次男には教えないのも道理なの。

婿入りして、息子が相手の家に取り込まれたら、簡単に攻め込まれるもの。

いざ、公爵とご対面なの。

シーリ・ポートが、静かに扉を開ける。

公爵の私室かしら。

執務室ではないの。

部屋の中には。
安楽椅子で寛いでいるの中年男性と、護衛や執事。

「戻ったか。」
中年男性は、シーリ・ポートを一瞥。

中年男性が、ビーイット公爵なのかしら?
ボクは、デヒルお兄様に確認。

「ビーイット公爵の特徴がある。フィリスの成人の頃より老けているが。」
とデヒルお兄様。

中年男性が、ビーイット公爵の影武者ではないか、本人に確認するの。

初めて見るビーイット公爵っぽい中年男性は、イリダ殿とマルビル殿と似た色合いをしていたの。
「ただいま戻りました。」
とシーリ・ポート。

「大量に客を連れてきたな。」
ビーイット公爵っぽい中年男性は、動じた様子もない。

他の使用人から報告済みだけど、騒ぎにならないように、敢えて、使用人通路を使わせたのかしら?

「ごきげんよう。キミはビーイット公爵本人かしら?ビーイット公爵家に並々ならぬ迷惑をかけられたボクが直々に来たの。」
ボクは、堂々と中年男性の前に立つ。
「ビーイット公爵本人以外と話をする気はないから、確認するの。キミは、ビーイット公爵本人かどうか、答えなさい。」

「用があるのは、私にではなく、イリダにだろう。」
と中年男性。

「素直に返事しないなら、ビーイット公爵かどうかはっきりしない中年男性は、いなくてもいいの。」
人間は、突然亡くなるもの。
「公爵っぽい中年男性が亡くなるのが、ビーイット公爵家からイリダ殿とマルビル殿がいなくなるより、先になっても、公爵家の自業自得なの。」

ボクの言葉を聞いたシーリ・ポートが慌てている。
「シーリ・ポート。心配しなくても、公爵っぽい中年男性の亡き後、今すぐに、使用人を全員、追い出すわけじゃないの。今日の寝床は、全員、昨日と同じ場所でいいの。明日以降は、これから決めるの、ボク。」

「今すぐ、と言いませんでしたか?」
とシーリ・ポート。

今すぐ、が、気になるの?

「ボクに返事しない中年男性は、今日の寝床の心配しなくても、今から、先祖代々の墓所に入れておくからいいの。
ビーイット公爵家の使用人には、今日の寝床くらい保証しようと思ったのだけど、いらないかしら?」
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