フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
937 / 1,496
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

938.ハードボイルド的クイズ。1番早く正解を答えられたら、一安心。不正解者と無回答者は、どうなるの?

しおりを挟む
「近衛?は?警察権?貴族様が?」
熊男は、ボクの頭の先から足の先まで、もう1度見た。

「近衛の要素が、どこにも見当たらんが?」
と熊男。

「ボク、偉い人だから。」

「偉い人?どちらのお家の方で?ご両親は?」
と熊男。

熊男。
ボクは、偉い人、と言ったの。
偉いお家、とは言ってないの。
ボク自身が、偉いの。

「今の失言は、聞かなかったことにするの。
ボクのお家が偉いのは、当たり前なの。
ボクのお父様とお母様は、素晴らしい方なの。」

熊男は、ボクを偉いお家の若様だと思っているのかしら。

「ボク、今、お仕事中なの。雑談は、終わってからにしなさい。」

「仕事。貴族様は、何のお仕事をなさるんで?」
熊男が、投げやりなの。

「強制捜査に来ているの、ボク。」
熊男ったら、物忘れが激しいの。

ボクは、燐光を放つビーイット公爵家の使用人達に話を聞くことにしたの。

ハードボイルドらしくキメるの。
「集められたキミ達を回答者にして、ボクからクイズを出すの。」

「は?クイズ?近衛?警察権?偉い人?と、きて。次は、クイズかよ。貴族様の思いつきは、高尚というより、突飛すぎんだろ。」
熊男は、ぶつくさ。

熊男。
キミ、もしかして、熊っぽいだけで、デスクワークの人なの?
強そうな肉体だけど、現役は引退済みだったりするのかしら。

熊男は、ボスっぽいのに、物忘れも酷いもの。

ボクの話を聞いて、打てば響く返事を返してこないなんて、理解力に、少々問題があると思うの。

胡乱な目をしたり、げんなりしたりするのは、忍耐力が足りないせいかしら?
熊男は、実は、あまり体力がないのかしら?
長丁場が辛かったりするのかしら。

ボクは、今からすることを分かりやすく説明することにしたの。

「1番早く、正解を答えたら、痛くないの。
不正解や無回答は、痛いの。」
以上は、基本ルール。

「正解が分からないとき。
キューブ傭兵団の本拠地にいるボク達以外の人間で、正解が分かる人を指名する代理回答が可能なの。」

無回答が、1番役に立たないの。
回答を引き出したいの、ボク。
強制捜査であって、逮捕じゃないの、今日のところは。
だから、
キューブ傭兵団の全員が参加できるように、ルールを追加するの。

「代理回答者が不正解や無回答だと、代理回答者と指名者の両方、痛いことになるの。」

自分より口が回る人間に代弁させて、切り抜けることはさせないの。

「代理回答者は、不正解や無回答の代わりに、同じくらい価値のある話題を提供すれば、見逃しも検討するの。」

ボクは、ボロボロになって転がってきた、ビーイット公爵家で見た顔を1人ずつ確認しておく。

「ルール説明は、終わり。クイズのお時間なの。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!

はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。 ******** 癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー! ※ちょっとイチャつきます。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

灰の底で君に出会う

鮭茶漬け
BL
両親を亡くした高校生、神崎透は叔母の家に引き取られて暮らしている。しかしその家は、家族と呼べる場所ではなかった。家事、雑用、そしてバイト。どれだけ働いても感謝されることはなく、透は「穀潰し」と呼ばれながら日々を過ごしていた。 それでも透は思っている。ここに置いてもらえるだけでありがたい、と。 これは――居場所を持たなかった少年が、初めて愛を知るまでの物語。

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

拾われた後は

なか
BL
気づいたら森の中にいました。 そして拾われました。 僕と狼の人のこと。 ※完結しました その後の番外編をアップ中です

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ※第33話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

処理中です...