フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
951 / 1,464
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

952.コワニ、コワニ。キミのお家は、どこにしよう?

しおりを挟む
「残りは、適当にかたづけてしまいますよ。」
とツーニール。

「適当?なんで、急に?やる気失い過ぎだろ?」
と熊男。

「うちの坊っちゃんが、満足されましたから。」
とツーニール。
「後は、ぐちゃぐちゃでも、気にしません。」

「既に、ぐちゃぐちゃなやつ多数だぞ。」
熊男は、ぼそり。

「熊男。人間は、骨と肉で出来ています。」
とツーニール。

「そうだな?」
と熊男。

「骨と肉より強いもので攻撃されたら、ぐちゃぐちゃにもなります。そんなものです。」
とツーニール。

熊男とツーニールの会話が弾んでいるの。
「熊男とツーニールは、仲良しなの。」

「坊っちゃんとの仲には敵いません。」
とツーニール。

「ツーニール。コワニは、2つに分かれたから、1つには戻らないの。ボクのとこ、ペット禁止なの。本邸に置いていいかしら?」
ボクが、ツーニールに聞いていると、コワニが、え?離れて暮らすの?と目玉をギョロンさせたの。

「コワニ。ボク、お勤め先の関係で。う、う。ツーニール、助けてほしいの。」

「コワニと一緒に住めなくても、コワニのところに遊びにきたら、いかがでしょう?」
とツーニール。

「どこに?」

「キューブ傭兵団、坊っちゃんのものにしてしまいましょう。本拠地に、コワニを放し飼いしておけば、最強の見張りにもなります。」
とツーニール。

「ツーニール。頼りになるの。」

「おい!今、聞き捨てならないことを聞いた気がする。まずは、うちを買収するってなんだ?」
と熊男。

「熊男。キューブ傭兵団は国の介入を受け入れるか、ボクが介入するか、なの。」

「説明を省き過ぎだろ。国の介入?どんだけヤバい橋を渡ったんだ?」
と熊男。

「国から独立した組織でいることは、今後は困難なの。ボクがいない場合は。」

「国のお抱えになるか、坊っちゃんの遊び相手になれるか。即決案件ですよ。はい、アンサー。アンサー。」

「待て待て!もう1つ、聞き捨てならないことを話していただろうが!ペット?ペットって、なんだ?」
と熊男。

「ボクのコワニ。今後、最強になる予定なの。」

「既に最強だろうが。あのな、頭と胴体が離れても平気で動き回るわ、壁を溶かすわ、首を食いちぎるわ、凶悪犯顔負けの生物兵器を他所のうちに置いていこうとするな。」
と熊男。

「熊男。コワニは、可愛いの。」

「そもそも、頭と胴体が離れても、動き回れるって、生物じゃねえ。」
と熊男。

「生物かと言われると、どうでしょうね?」
とツーニール。

「コワニは、生きているの。意思があって動くの。意思疎通できるの。」

「熊男。坊っちゃんの熱意が、コワニをコワニたらしめたということです。」
とツーニール。

「雑にまとめるな。だいたい、頭と胴体が離れて動いている姿は、可愛いとは言わん。どうにかならんのか!」
と熊男。

「くっつくのは、無理なの。2つになったの。」

「2つなら、頭と胴体じゃなく、小さいの2つにしてくれ。切断された頭と胴体が別々に動き回っていたら、恐怖しかないだろうが。」
と熊男。

「コワニ。頭と胴体じゃなく、コワニ2匹になれるかしら?」

コワニは、目玉をギョロンとすると、小さいコワニと大きいコワニになったの。

「2匹ともコワニかしら?」

どちらもコワニと返ってきたの。

「熊男。安心していいの。コワニが2倍になったの。」

「全然、安心できないんだが。攻撃されないか、と、不安になるんだが。」
と熊男。

「熊男。コワニの嫌なことをするから、コワニは攻撃するの。コワニは、コワニのしたいようにしていれば、攻撃なんてしないの。」

「コワニは、坊っちゃん以外、眼中にないですから、ちょっかいをかけなければいいんです。王様を遠くで眺めている分には、無害だということです。」
とツーニール。

「例えが、ヤバすぎて関わりたくない貴族の発想そのものなんだが。普通に会話していても不敬罪に引っかかるとか、勘弁だぞ、おい。」
と熊男。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ユキ・シオン

那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。 成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。 出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。 次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。 青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。 そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり…… ※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない

Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。 かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。 後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。 群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って…… 冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。 表紙は友人絵師kouma.作です♪

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

処理中です...