8 / 826
第1章 12歳。ニンデリー王国にあるニンデリー王立学園へ行こう。大人の思惑通りに動かないのは、少女の特権。
8.ハズレ兄のハズレ具合が、上方修正されていく。そんな時、どうする?
しおりを挟む
「このままだと、アレックスお兄様と一緒になるわ。」
とバネッサが心配している。
「何とかするから、大丈夫。」
わたし達は、異国の学校への期待を語り合った。
バネッサについてきた使用人はバネッサじゃなくて兄が主人だから、その使用人の前で、有益な情報は話さない。
他愛無い話をしているうちに国境へ。
国境では、出国手続きがある。
「バネッサ。出国に必要なものは?」
わたしが聞くと、バネッサは、1人残った使用人の顔を見た。
バネッサの側にいた使用人は、馬鹿にしたように、わたし達を笑った。
「なんですか、あたしの顔になんかついていますか?ジロジロ見てきても、何もありませんよ。」
この使用人が、アレックスの側の人間だと、よく分かるわ。
「バネッサ様が、いきなり反抗期になるから、本当に迷惑です。アレックス様が全て手配してくださるんですから、アレックス様の言う通りにしていれば良かったんですよ。」
バネッサは、れっきとした伯爵令嬢。
いくら、兄アレックスの使用人だからって、主家のご令嬢に対する態度?
バネッサの横の使用人が、顎でしゃくった方向には、バネッサのハズレ兄アレックスがいる。
「ほら、アレックス様がお待ちですよ。一生懸命、謝ってきたらどうですか?妹だから、謝れば済むんですよ。どうせ。」
使用人が、無礼な台詞を吐いている間に、アレックスが、わたし達の目の前に、大股で歩いてくる。
威嚇してる?
ハズレ兄が、バネッサを?
アレックスは、バネッサに聞いてきた。
「バネッサ、出国の手続きは、1人で出来そうか?困っていないか?兄を兄とも思っていないようなバネッサだけど、まだまだお子ちゃまだからな。許してやってもいい。」
アレックスは、バネッサの出国手続きに必要な一式を片手で、明かりにかざしたりし始めた。
バネッサは、兄に向かって、気丈に言い返した。
「出国手続きに必要な一式は、私のもので、アレックスお兄様のものではありません。私に全部渡してください。」
「どうしようっかなー。死んでくれ、と、バネッサに言われて傷ついたんだよ。言葉の暴力だよ。分かるかな?言葉の暴力ってさー。剣で切るだけが、暴力じゃないんだよ。心がさー、血を流しているんだよ。痛いんだよね。」
アレックスの瞳には、嗜虐の喜びが踊っている。
「痛いなー。心を傷つけられたなー。バネッサは、キツイ女の子だから、兄は辛いなー。」
アレックスは、わざと道化のように面白おかしく話してみせる。
ふいに。
アレックスはおどけた表情を消し、冷え冷えした視線と声をバネッサに向けてきた。
「バネッサさあ。学校、行けなくても、いいわけ?強情はってないで、謝れば?友達ともせっかく仲良くなったんだ。一緒に、仲良く謝ってもらうんだよ。」
証拠十分。
身分証明をたてにバネッサを脅したので、わたしの使用人を使って、わたしは人を呼んだ。
わたしの3番目の兄ハーマルと兄の知人が、国境へ見送りに来てくれている。
バネッサが、出国に必要な身分証明の手続きをたてに、実の兄アレックスから脅されたとわたしが話す。
バネッサの兄アレックスが、バネッサとわたし達を引率する予定だったが、バネッサの兄アレックスの目論見に気づき、バネッサと私とキャスリーヌが、引率と、目論見に加担するのを拒否したこと。
アレックスの目論見の内容。
わたしの話を聞いた3番目の兄ハーマルは、怒っているが、深窓のご令息タイプなので、全く怖くない。
わたしは、兄ハーマルの付き添いできている男に、バネッサのハズレ兄アレックスを頼んだ。
わたしの目当ては、わたしの兄ハーマルではなく、兄の付き添い。
兄ハーマルの付き添いは、兄ハーマルの直属の上司の弟なので、後継ぎではないが、公爵子息である。
公爵子息の権力を存分に使って、伯爵令嬢バネッサのハズレ兄アレックスの出国を差止めてもらう。
ニンデリー王国に圧をかけてほしいが、ハズレ兄アレックスが証拠を残していない可能性もある。
期待はすまい。
とバネッサが心配している。
「何とかするから、大丈夫。」
わたし達は、異国の学校への期待を語り合った。
バネッサについてきた使用人はバネッサじゃなくて兄が主人だから、その使用人の前で、有益な情報は話さない。
他愛無い話をしているうちに国境へ。
国境では、出国手続きがある。
「バネッサ。出国に必要なものは?」
わたしが聞くと、バネッサは、1人残った使用人の顔を見た。
バネッサの側にいた使用人は、馬鹿にしたように、わたし達を笑った。
「なんですか、あたしの顔になんかついていますか?ジロジロ見てきても、何もありませんよ。」
この使用人が、アレックスの側の人間だと、よく分かるわ。
「バネッサ様が、いきなり反抗期になるから、本当に迷惑です。アレックス様が全て手配してくださるんですから、アレックス様の言う通りにしていれば良かったんですよ。」
バネッサは、れっきとした伯爵令嬢。
いくら、兄アレックスの使用人だからって、主家のご令嬢に対する態度?
バネッサの横の使用人が、顎でしゃくった方向には、バネッサのハズレ兄アレックスがいる。
「ほら、アレックス様がお待ちですよ。一生懸命、謝ってきたらどうですか?妹だから、謝れば済むんですよ。どうせ。」
使用人が、無礼な台詞を吐いている間に、アレックスが、わたし達の目の前に、大股で歩いてくる。
威嚇してる?
ハズレ兄が、バネッサを?
アレックスは、バネッサに聞いてきた。
「バネッサ、出国の手続きは、1人で出来そうか?困っていないか?兄を兄とも思っていないようなバネッサだけど、まだまだお子ちゃまだからな。許してやってもいい。」
アレックスは、バネッサの出国手続きに必要な一式を片手で、明かりにかざしたりし始めた。
バネッサは、兄に向かって、気丈に言い返した。
「出国手続きに必要な一式は、私のもので、アレックスお兄様のものではありません。私に全部渡してください。」
「どうしようっかなー。死んでくれ、と、バネッサに言われて傷ついたんだよ。言葉の暴力だよ。分かるかな?言葉の暴力ってさー。剣で切るだけが、暴力じゃないんだよ。心がさー、血を流しているんだよ。痛いんだよね。」
アレックスの瞳には、嗜虐の喜びが踊っている。
「痛いなー。心を傷つけられたなー。バネッサは、キツイ女の子だから、兄は辛いなー。」
アレックスは、わざと道化のように面白おかしく話してみせる。
ふいに。
アレックスはおどけた表情を消し、冷え冷えした視線と声をバネッサに向けてきた。
「バネッサさあ。学校、行けなくても、いいわけ?強情はってないで、謝れば?友達ともせっかく仲良くなったんだ。一緒に、仲良く謝ってもらうんだよ。」
証拠十分。
身分証明をたてにバネッサを脅したので、わたしの使用人を使って、わたしは人を呼んだ。
わたしの3番目の兄ハーマルと兄の知人が、国境へ見送りに来てくれている。
バネッサが、出国に必要な身分証明の手続きをたてに、実の兄アレックスから脅されたとわたしが話す。
バネッサの兄アレックスが、バネッサとわたし達を引率する予定だったが、バネッサの兄アレックスの目論見に気づき、バネッサと私とキャスリーヌが、引率と、目論見に加担するのを拒否したこと。
アレックスの目論見の内容。
わたしの話を聞いた3番目の兄ハーマルは、怒っているが、深窓のご令息タイプなので、全く怖くない。
わたしは、兄ハーマルの付き添いできている男に、バネッサのハズレ兄アレックスを頼んだ。
わたしの目当ては、わたしの兄ハーマルではなく、兄の付き添い。
兄ハーマルの付き添いは、兄ハーマルの直属の上司の弟なので、後継ぎではないが、公爵子息である。
公爵子息の権力を存分に使って、伯爵令嬢バネッサのハズレ兄アレックスの出国を差止めてもらう。
ニンデリー王国に圧をかけてほしいが、ハズレ兄アレックスが証拠を残していない可能性もある。
期待はすまい。
6
あなたにおすすめの小説
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
【完結】巻き込まれたけど私が本物 ~転移したら体がモフモフ化してて、公爵家のペットになりました~
千堂みくま
ファンタジー
異世界に幼なじみと一緒に召喚された17歳の莉乃。なぜか体がペンギンの雛(?)になっており、変な鳥だと城から追い出されてしまう。しかし森の中でイケメン公爵様に拾われ、ペットとして大切に飼われる事になった。公爵家でイケメン兄弟と一緒に暮らしていたが、魔物が減ったり、瘴気が薄くなったりと不思議な事件が次々と起こる。どうやら謎のペンギンもどきには重大な秘密があるようで……? ※恋愛要素あるけど進行はゆっくり目。※ファンタジーなので冒険したりします。
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
ウルティメイド〜クビになった『元』究極メイドは、素材があれば何でも作れるクラフト系スキルで魔物の大陸を生き抜いていく〜
西館亮太
ファンタジー
「お前は今日でクビだ。」
主に突然そう宣告された究極と称されるメイドの『アミナ』。
生まれてこの方、主人の世話しかした事の無かった彼女はクビを言い渡された後、自分を陥れたメイドに魔物の巣食う島に転送されてしまう。
その大陸は、街の外に出れば魔物に襲われる危険性を伴う非常に危険な土地だった。
だがそのまま死ぬ訳にもいかず、彼女は己の必要のないスキルだと思い込んでいた、素材と知識とイメージがあればどんな物でも作れる『究極創造』を使い、『物作り屋』として冒険者や街の住人相手に商売することにした。
しかし街に到着するなり、外の世界を知らない彼女のコミュ障が露呈したり、意外と知らない事もあったりと、悩みながら自身は究極なんかでは無かったと自覚する。
そこから始まる、依頼者達とのいざこざや、素材収集の中で起こる騒動に彼女は次々と巻き込まれていく事になる。
これは、彼女が本当の究極になるまでのお話である。
※かなり冗長です。
説明口調も多いのでそれを加味した上でお楽しみ頂けたら幸いです
私を家から追い出した妹達は、これから後悔するようです
天宮有
恋愛
伯爵令嬢の私サフィラよりも、妹エイダの方が優秀だった。
それは全て私の力によるものだけど、そのことを知っているのにエイダは姉に迷惑していると言い広めていく。
婚約者のヴァン王子はエイダの発言を信じて、私は婚約破棄を言い渡されてしまう。
その後、エイダは私の力が必要ないと思い込んでいるようで、私を家から追い出す。
これから元家族やヴァンは後悔するけど、私には関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる