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第2章 学園生活開始。担任の先生は、どこの回し者ですか?

37.やられたから、やり返した。最初にやった側が、被害者面をする怪。自分がやる分には問題ないと思っているから?

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「セイラ・マンド先生は死ぬのか?」
とクラスメイト。

直接的な表現をするから、セイラ・マンド先生が顔色を失ったわ。

セイラ・マンド先生の生死にまで、わたし達は口出ししないから、なんとも。

「先生を観察してみたら、観察することで見えてくることがあるかもしれない。人によるだろうけれど。」
とキャスリーヌ。

キャスリーヌの忌憚のない意見が冴え渡る。

「セイラ・マンド先生は、貴女達に殺されるんじゃないの。」
と言ったクラスメイトは、大げさに肩を震わせて、ヤダー、怖いわーと棒読みしている。

そのクラスメイトの周囲は、同じ調子で、怖い怖いと騒いでいる。

「殺されるとしたら、セイラ・マンド先生の思い上がりと迂闊さをセイラ・マンド先生自身が気づいていなかったことが原因。」
わたしは、親切に解説してやった。

「己の不甲斐なさを他人のせいにしても、何も解決しないわよ。」
忠告も添えた。

「クラスメイトとして、助け合う気はないのか?」
とクラスメイト。

「貴方達には、どんなことをして、わたし達を助ける予定がある?
わたし達の助けになれると保証できるものと一緒にプレゼンする気はある?
プレゼンを見てから、1人ずつ、検討する。」
わたしは、1つ、提案をしてやる。

「貴族のくせに、してもらうことばかり考えていて、卑しくて図々しいな。」
とクラスメイト。

「わたし達も、貴方に同じ感想を持っている。見ず知らずの他人に要求ばかりしてくるのは、図々しくて、人間性を疑うわ。」
わたしは、ふっと笑ってやる。
「気が合うわね?」

向こうは睨みつけてきた。

「図々しいことを要求されるのは、ねえ、どんな気持ち?」
キャスリーヌが畳み掛けた。

屈辱に震えているけれど、待っていてやらない。

わたしは、一気に畳み掛けることにした。

「わたし達と違って、貴方達には、プレゼンの機会を与える慈悲深さもない。」

「セイラ・マンド先生を見習うなら、破滅の覚悟はしておきなさい。」

「学生のうちなら、人生の修正が比較的、楽よ。」

最後に、ヒントを与えるのも忘れずに。

わたしとキャスリーヌが話して聞かせているのを見ていたバネッサは、理解しがたいことだと話し出した。

「王立とうたう学園自体が、貴族とのトラブルを忌避している。
学園内だからといって、不敬罪が適用されないわけではないわよね?
私達にだけ不敬罪を適用しないダブルスタンダードを平民に仕込んだのなら、厳重に抗議しなくては。
ニンデリー王国とニンデリー王立学園。両方に。」

バネッサは、わたしを見た。

「プレゼンは、準備が整うまでできないわよね?
今日は、引き上げましょうよ。
これから、外交部に連絡して、平民クラスのクラスメイトのダブルスタンダードを対応を急がせたいわ。」
とバネッサ。
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