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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。
177.対人戦のご経験は?
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本来の目的について、話し合うことにした。
「口喧嘩ではなく、魔法や、武器、体術で、人と戦った経験は?」
とマーゴットが聞いた。
「なくは、ないかなあ。」
とスラッルス・トークン。
切った張った、してました、とは、少年少女に言わない。
「ありませんよ、そんなもの。あるわけないじゃないですか。」
と叫んだクロッグ・カーブは、スラッルス・トークンに黙らせられている。
「ない。」
と余計なことは言わないベリーベリー・イニー。
「ないわ。安全なところにずっといたから。」
と申し訳無さそうなレベッカ・ショア。
レベッカ・ショアは、バネッサの侍女の下で、侍女見習いになってから、無知で無力な己を恥じ入ることが増えた。
レベッカ・ショアの侍女は、レベッカ・ショアのしたいことだけをさせていた。
レベッカ・ショアは、転生者として、前世の意識があったため、思考や興味が前世寄りになっていた。
レベッカ・ショアの前世は、階級社会ではなく、レベッカ・ショアは、平民の中の平民だったため、貴族の令嬢として生きていくために必要なことを知らなかった。
知らないから、興味の持ちようがない。
レベッカ・ショアの侍女は、主人であるレベッカ・ショアが言い出さないから、と淑女教育を施さなかった。
貴族のご令嬢には、淑女教育が必須であることさえも伝えていなかった。
レベッカ・ショアは、貴族のご令嬢なら、2歳や3歳から始めている教育の復習をしながら。
バネッサやバネッサの侍女トゥーミラに、淑女教育を教えてもらっている。
マーゴットとキャスリーヌにも、と頼んだところ。
2人は、
『自分の家は特殊だから、違う家には教えることは出来ない』
と断った。
家に伝わる門外不出の何か、が多いのだろうか。
バネッサは、
「ガラン家とベイモン家は、歴史のあるお家だから。」
と理由を推測してくれたが。
レベッカ・ショアは、キャスリーヌの発言を聞くたびに。
キャスリーヌのお家は、怖い人に狙われていたのかな?
と、キャスリーヌの小さい頃を想像してしまう。
実際、キャスリーヌは、資産家の娘として、有象無象に狙われていた。
狙っていた中には、怖い人もいたから、あながち外れてもいない。
マーゴットの家は、3国と国境を接していて、3つのどの国とも、バチバチ睨み合っているから、危険は背中合わせだ、と、マーゴットから教えてもらった。
バネッサの家は、小競り合いが多い国境で、人の生き死には、よくある、とバネッサは話した。
マーゴット、キャスリーヌ、バネッサの3人の話を聞くと。
争いを見たことがないまま生きてきたレベッカ・ショアは。
レベッカ・ショアの願いを叶える侍女が作った箱の中にいたことを実感する。
侍女がいなくなって。
箱の外に出てきたレベッカ・ショア。
争いがある世界を知って、それでも、そこで生きていくために、一歩を踏み出した。
知らないことがたくさんあると気づいたときは、衝撃だった。
『今から身につけていけば、間に合うわ。』
と言いながら、練習を見てくれるバネッサとバネッサの侍女のトゥーミラ。
マーゴットとキャスリーヌは、練習成果を見る係として、見守ってくれている。
平民のベリーベリー・イニーは、レベッカ・ショアに
『知らないことを知りたいときに、知ることが出来るんだから、今、知る時が来たんだと思う。』
と言ってくれた。
侍女がいなくなったときは、この世界に1人っきりになった、と絶望していたのに。
この世界でちゃんと生きている自分がいる、とレベッカ・ショアは思うようになった。
夜になると、侍女が残していったレベッカ・ショアからのプレゼントの数々を見て、心の中がぐちゃぐちゃになる。
でも。
朝になったら。
バネッサとトゥーミラの顔が浮かぶようになった。
登校前に、マーゴットとキャスリーヌと落ち合うのも毎日楽しみにしている。
校舎内では、ベリーベリー・イニーと会えると嬉しい。
クロッグ・カーブとの接し方が分からないから、クロッグ・カーブには近寄らない。
でも。
クロッグ・カーブとスラッルス・トークンが2人でいるのを見ると安心する。
レベッカ・ショアは、毎日変わるもの、変わらないものが、あると知った。
侍女がいなくて寂しく思う気持ちは、健在。
でも。
最近は、他の気持ちも育ってきた。
楽しい日が続いてほしいから、出来ることを増やしたい、と、レベッカ・ショアは思う。
「クロッグ・カーブ。死にたくないなら、戦う覚悟を持って、戦い方を身につけなさい。」
とマーゴット。
「戦い?そんなん無理だって。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが、
『イエス、マム。』以外の反応をすると思っていなかったスラッルス・トークンは、クロッグ・カーブを抑え込み損ねた。
「戦えないなら、生存競争に負ける。わたし達は、捨てていくわよ。」
とマーゴット。
「口喧嘩ではなく、魔法や、武器、体術で、人と戦った経験は?」
とマーゴットが聞いた。
「なくは、ないかなあ。」
とスラッルス・トークン。
切った張った、してました、とは、少年少女に言わない。
「ありませんよ、そんなもの。あるわけないじゃないですか。」
と叫んだクロッグ・カーブは、スラッルス・トークンに黙らせられている。
「ない。」
と余計なことは言わないベリーベリー・イニー。
「ないわ。安全なところにずっといたから。」
と申し訳無さそうなレベッカ・ショア。
レベッカ・ショアは、バネッサの侍女の下で、侍女見習いになってから、無知で無力な己を恥じ入ることが増えた。
レベッカ・ショアの侍女は、レベッカ・ショアのしたいことだけをさせていた。
レベッカ・ショアは、転生者として、前世の意識があったため、思考や興味が前世寄りになっていた。
レベッカ・ショアの前世は、階級社会ではなく、レベッカ・ショアは、平民の中の平民だったため、貴族の令嬢として生きていくために必要なことを知らなかった。
知らないから、興味の持ちようがない。
レベッカ・ショアの侍女は、主人であるレベッカ・ショアが言い出さないから、と淑女教育を施さなかった。
貴族のご令嬢には、淑女教育が必須であることさえも伝えていなかった。
レベッカ・ショアは、貴族のご令嬢なら、2歳や3歳から始めている教育の復習をしながら。
バネッサやバネッサの侍女トゥーミラに、淑女教育を教えてもらっている。
マーゴットとキャスリーヌにも、と頼んだところ。
2人は、
『自分の家は特殊だから、違う家には教えることは出来ない』
と断った。
家に伝わる門外不出の何か、が多いのだろうか。
バネッサは、
「ガラン家とベイモン家は、歴史のあるお家だから。」
と理由を推測してくれたが。
レベッカ・ショアは、キャスリーヌの発言を聞くたびに。
キャスリーヌのお家は、怖い人に狙われていたのかな?
と、キャスリーヌの小さい頃を想像してしまう。
実際、キャスリーヌは、資産家の娘として、有象無象に狙われていた。
狙っていた中には、怖い人もいたから、あながち外れてもいない。
マーゴットの家は、3国と国境を接していて、3つのどの国とも、バチバチ睨み合っているから、危険は背中合わせだ、と、マーゴットから教えてもらった。
バネッサの家は、小競り合いが多い国境で、人の生き死には、よくある、とバネッサは話した。
マーゴット、キャスリーヌ、バネッサの3人の話を聞くと。
争いを見たことがないまま生きてきたレベッカ・ショアは。
レベッカ・ショアの願いを叶える侍女が作った箱の中にいたことを実感する。
侍女がいなくなって。
箱の外に出てきたレベッカ・ショア。
争いがある世界を知って、それでも、そこで生きていくために、一歩を踏み出した。
知らないことがたくさんあると気づいたときは、衝撃だった。
『今から身につけていけば、間に合うわ。』
と言いながら、練習を見てくれるバネッサとバネッサの侍女のトゥーミラ。
マーゴットとキャスリーヌは、練習成果を見る係として、見守ってくれている。
平民のベリーベリー・イニーは、レベッカ・ショアに
『知らないことを知りたいときに、知ることが出来るんだから、今、知る時が来たんだと思う。』
と言ってくれた。
侍女がいなくなったときは、この世界に1人っきりになった、と絶望していたのに。
この世界でちゃんと生きている自分がいる、とレベッカ・ショアは思うようになった。
夜になると、侍女が残していったレベッカ・ショアからのプレゼントの数々を見て、心の中がぐちゃぐちゃになる。
でも。
朝になったら。
バネッサとトゥーミラの顔が浮かぶようになった。
登校前に、マーゴットとキャスリーヌと落ち合うのも毎日楽しみにしている。
校舎内では、ベリーベリー・イニーと会えると嬉しい。
クロッグ・カーブとの接し方が分からないから、クロッグ・カーブには近寄らない。
でも。
クロッグ・カーブとスラッルス・トークンが2人でいるのを見ると安心する。
レベッカ・ショアは、毎日変わるもの、変わらないものが、あると知った。
侍女がいなくて寂しく思う気持ちは、健在。
でも。
最近は、他の気持ちも育ってきた。
楽しい日が続いてほしいから、出来ることを増やしたい、と、レベッカ・ショアは思う。
「クロッグ・カーブ。死にたくないなら、戦う覚悟を持って、戦い方を身につけなさい。」
とマーゴット。
「戦い?そんなん無理だって。」
とクロッグ・カーブ。
クロッグ・カーブが、
『イエス、マム。』以外の反応をすると思っていなかったスラッルス・トークンは、クロッグ・カーブを抑え込み損ねた。
「戦えないなら、生存競争に負ける。わたし達は、捨てていくわよ。」
とマーゴット。
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