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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。
179.ベリーベリー・イニー。クロッグ・カーブと向き合う。『クロッグ。商人は辞めたの?』
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「12歳同士。出来ることは自分で。出来ないことは、自分で誰かにお願いして、してもらったら、お礼を忘れない精神を基本にしたらいいと思う。断られても、恨むのはなしで。」
とベリーベリー・イニー。
「12歳のあたしは、12歳のあたしにしか出来ないことをやる。」
とベリーベリー・イニー。
「何を?」
とスラッルス・トークン。
「あたしは、このメンバーが過ごしやすい。
だから、大事にしたい。
集まりたいときは、集まる。
1人でいたいときは、安全に気をつけて1人でいるようにしている。」
とベリーベリー・イニー。
ベリーベリー・イニーは、クロッグ・カーブに何でもないように話しかける。
「クロッグ。
このメンバーから、離れて自分の時間を作ったら?」
「オレが邪魔だから、追いやるのか?」
気色ばむクロッグ・カーブ。
その問いには答えないベリーベリー・イニー。
「その日の分の依頼が終わったら、クロッグが過ごしやすい場所を探してもいいと思う。
仕事のノルマが終わったら、休むことも大事。
十分に休めていないから、沸点も低くなるし、頭も働かないし、気分も不安定になる。」
「クロッグ。仕事以外の時間は、違う場所にいてもいいと思う。」
「仕事?仕事だから一緒にいると思っている?」
とクロッグ・カーブは、ムッとしている。
「違った?贖罪のために、無報酬で仕事をする約束していたよね?もう、契約終了した?」
「終了はしていない。」
「その日の仕事を終わらせてから、今日の分の仕事は終わったから、他に行きます、と、断って、行ってみなよ。
仕事以外のプライベートな時間を仕事の人と過ごすのが、イライラの元かもしれない。
試してみたら?」
「ベリーベリー。オレがいなくてもいい、と思っていたんだ?」
挑発するようなクロッグ・カーブ。
「この一ヶ月。自分の不平不満を一方的に吐き出す以外のクロッグを見たことがない。
このメンバーといる前は、違ったよ。
悪い方に変わった自覚はある?」
ベリーベリー・イニーは、挑発もなんのその。
「それは。貴族と一緒だから。」
挑発をスルーされ、分析されて、言い訳をするクロッグ・カーブ。
「貴族が、原因なら、離れてみなよ。
それで、変わらなければ、クロッグ自身の問題。」
結論づけるベリーベリー・イニー。
「あたしは、今の関係が、楽だよ。
自分のことは、自分で。
出来ないところは、頼んだり頼まれたり。」
「クロッグ。
あたしは、友達だと考えている相手に、あれもこれもしてほしい、なにもかも面倒みてほしい、とは要求しないよ。
クロッグは、友達とじゃなく、誰といるの?」
「貴族に合わせているんだから。」
「今のクロッグは、人間性がだいぶ終わっている。今のクロッグとは、友達じゃない。」
ベリーベリー・イニーは、端的にまとめた。
「何だそれ。」
「自分より待遇のいい人は自分の面倒を見て当然じゃないよ。クロッグは、自分より待遇の悪い人を見ても、面倒を見たことないよね。」
「施しは、あてにして暮らしたらダメだよ。
施しは、施す人の胸先三寸。
施す相手を選ぶのは、施す人。
施されて、自分で働くのを止めたら、施す人もいなくなる。
施す価値がなくなるから。」
「施し。」
「クロッグ。商人なんだよね?商人は、自分の商いで生活するよ。商人は、辞めたの?」
とベリーベリー・イニー。
「12歳のあたしは、12歳のあたしにしか出来ないことをやる。」
とベリーベリー・イニー。
「何を?」
とスラッルス・トークン。
「あたしは、このメンバーが過ごしやすい。
だから、大事にしたい。
集まりたいときは、集まる。
1人でいたいときは、安全に気をつけて1人でいるようにしている。」
とベリーベリー・イニー。
ベリーベリー・イニーは、クロッグ・カーブに何でもないように話しかける。
「クロッグ。
このメンバーから、離れて自分の時間を作ったら?」
「オレが邪魔だから、追いやるのか?」
気色ばむクロッグ・カーブ。
その問いには答えないベリーベリー・イニー。
「その日の分の依頼が終わったら、クロッグが過ごしやすい場所を探してもいいと思う。
仕事のノルマが終わったら、休むことも大事。
十分に休めていないから、沸点も低くなるし、頭も働かないし、気分も不安定になる。」
「クロッグ。仕事以外の時間は、違う場所にいてもいいと思う。」
「仕事?仕事だから一緒にいると思っている?」
とクロッグ・カーブは、ムッとしている。
「違った?贖罪のために、無報酬で仕事をする約束していたよね?もう、契約終了した?」
「終了はしていない。」
「その日の仕事を終わらせてから、今日の分の仕事は終わったから、他に行きます、と、断って、行ってみなよ。
仕事以外のプライベートな時間を仕事の人と過ごすのが、イライラの元かもしれない。
試してみたら?」
「ベリーベリー。オレがいなくてもいい、と思っていたんだ?」
挑発するようなクロッグ・カーブ。
「この一ヶ月。自分の不平不満を一方的に吐き出す以外のクロッグを見たことがない。
このメンバーといる前は、違ったよ。
悪い方に変わった自覚はある?」
ベリーベリー・イニーは、挑発もなんのその。
「それは。貴族と一緒だから。」
挑発をスルーされ、分析されて、言い訳をするクロッグ・カーブ。
「貴族が、原因なら、離れてみなよ。
それで、変わらなければ、クロッグ自身の問題。」
結論づけるベリーベリー・イニー。
「あたしは、今の関係が、楽だよ。
自分のことは、自分で。
出来ないところは、頼んだり頼まれたり。」
「クロッグ。
あたしは、友達だと考えている相手に、あれもこれもしてほしい、なにもかも面倒みてほしい、とは要求しないよ。
クロッグは、友達とじゃなく、誰といるの?」
「貴族に合わせているんだから。」
「今のクロッグは、人間性がだいぶ終わっている。今のクロッグとは、友達じゃない。」
ベリーベリー・イニーは、端的にまとめた。
「何だそれ。」
「自分より待遇のいい人は自分の面倒を見て当然じゃないよ。クロッグは、自分より待遇の悪い人を見ても、面倒を見たことないよね。」
「施しは、あてにして暮らしたらダメだよ。
施しは、施す人の胸先三寸。
施す相手を選ぶのは、施す人。
施されて、自分で働くのを止めたら、施す人もいなくなる。
施す価値がなくなるから。」
「施し。」
「クロッグ。商人なんだよね?商人は、自分の商いで生活するよ。商人は、辞めたの?」
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