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第6章 可動式魔法遺跡、クークード遺跡の見学ツアーに参加しよう。
197.探すのは、キャスリーヌ、バネッサ、レベッカ・ショアだけ?
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スラッルス・トークンは、グロッキー体験の連続でヨレヨレしていた。
「意識してなら、どの程度、魔法が使える?」
と聞いてくるマーゴット。
「考えて、こんな魔法を使いたい、という形が決まれば。」
とスラッルス・トークン。
「わたしは、キャスリーヌと、バネッサと、レベッカ・ショアを探したい。」
とマーゴット。
「クロッグ・カーブとベリーベリー・イニーは?」
とスラッルス・トークン。
「クロッグ・カーブに、貴方の話をするのは時期尚早。」
とマーゴット。
「俺?俺の?イーハン教授の話かー。」
とスラッルス・トークン。
「入学から、半年。クロッグ・カーブを取り巻く状況の変化は?」
とマーゴット。
「本人からは、何も。周りからも、別に。」
とスラッルス・トークン。
「何も変わらないということは、クロッグ・カーブにとって、事態が悪化している。
1年の期限のうち、今日で半年経過。
クロッグ・カーブが学生でいられるのは、あと半年。」
とマーゴット。
「あいつ、なんにも。」
とスラッルス・トークンは、言いかけて口を閉じた。
クロッグ・カーブの人生に色々先回りするのは、止めたのだ。
互いのためにならないと思い知ったから。
「貴方の情報を得たクロッグ・カーブが、売り込みにいかないとは断言できない。」
とマーゴット。
「売るか?俺を。」
とスラッルス・トークン。
「クロッグ・カーブは、わたし達と行動する理由があるから、わたし達といる。」
とマーゴット。
「そーか?」
と半信半疑のスラッルス・トークン。
「一ヶ月以上、クロッグ・カーブは、チェール・モンスの報告をしない。わたし達は、報告をしてこないクロッグ・カーブに会う用事はない。」
とマーゴット。
「一ヶ月くらい、チェール・モンスの名前を聞いていないなー。話せとは言わないんかー?」
とスラッルス・トークン。
「言わない。
クロッグ・カーブは、ニンデリー王国の貴族の誰かと繋がっている。
わたし達の情報を完全に遮断するのは、良くない。」
とマーゴット。
マーゴット、キャスリーヌ、バネッサにとって、仕事を請け負った側が、催促されるまで、定期報告を継続的にしてこないのは、論外。
「スパイに掴ませたい情報をスパイの目の前に並べてやっているんかー。」
とスラッルス・トークン。
「チェール・モンス以外にも、クロッグ・カーブは、自分の話をしなくなった。話を聞いてほしくてたまらなかったクロッグ・カーブが、完全に聞き役。」
とマーゴット。
「言われてみれば。」
とスラッルス・トークン。
「聞き役だけでは、働きが足りない。働かざる者食うべからず。」
とマーゴット。
「言われた仕事をしないようじゃな。茶をしばいてないで、汗水垂らしてこい!ってなるわー。あいつ、飲み食いして、帰るだけだな、最近。」
とスラッルス・トークン。
「よって、不要。」
とマーゴット。
「クロッグは、呼ばない。了解。ベリーベリー・イニーは?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、ニンデリー王国の平民。家族も家も、ニンデリー王国が拠点。」
とマーゴット。
「権力には、逆らえない。線引は大事だなー。」
とスラッルス・トークン。
「キャスリーヌは、わたしの側近。
バネッサは、(わたしの)重要人物。
レベッカは、バネッサの侍女見習いをしながら、バネッサの指導を受けている。」
とマーゴット。
「女子は全員、安全第一。」
とスラッルス・トークン。
そりゃ、問題が起きたら、外交部が、飛んでくるよー、いいお家のお嬢様オンリー!
スラッルス・トークンは、目をむきそうになった。
俺の問題に巻き込んで、俺のしくじりで、お嬢様方になんかあったら、お嬢様方の国に消されるな、俺。
「どうやって探す?クロッグとベリーベリー・イニーに気づかれないように、イーハン教授の話をするんだろ?」
とスラッルス・トークン。
「意識してなら、どの程度、魔法が使える?」
と聞いてくるマーゴット。
「考えて、こんな魔法を使いたい、という形が決まれば。」
とスラッルス・トークン。
「わたしは、キャスリーヌと、バネッサと、レベッカ・ショアを探したい。」
とマーゴット。
「クロッグ・カーブとベリーベリー・イニーは?」
とスラッルス・トークン。
「クロッグ・カーブに、貴方の話をするのは時期尚早。」
とマーゴット。
「俺?俺の?イーハン教授の話かー。」
とスラッルス・トークン。
「入学から、半年。クロッグ・カーブを取り巻く状況の変化は?」
とマーゴット。
「本人からは、何も。周りからも、別に。」
とスラッルス・トークン。
「何も変わらないということは、クロッグ・カーブにとって、事態が悪化している。
1年の期限のうち、今日で半年経過。
クロッグ・カーブが学生でいられるのは、あと半年。」
とマーゴット。
「あいつ、なんにも。」
とスラッルス・トークンは、言いかけて口を閉じた。
クロッグ・カーブの人生に色々先回りするのは、止めたのだ。
互いのためにならないと思い知ったから。
「貴方の情報を得たクロッグ・カーブが、売り込みにいかないとは断言できない。」
とマーゴット。
「売るか?俺を。」
とスラッルス・トークン。
「クロッグ・カーブは、わたし達と行動する理由があるから、わたし達といる。」
とマーゴット。
「そーか?」
と半信半疑のスラッルス・トークン。
「一ヶ月以上、クロッグ・カーブは、チェール・モンスの報告をしない。わたし達は、報告をしてこないクロッグ・カーブに会う用事はない。」
とマーゴット。
「一ヶ月くらい、チェール・モンスの名前を聞いていないなー。話せとは言わないんかー?」
とスラッルス・トークン。
「言わない。
クロッグ・カーブは、ニンデリー王国の貴族の誰かと繋がっている。
わたし達の情報を完全に遮断するのは、良くない。」
とマーゴット。
マーゴット、キャスリーヌ、バネッサにとって、仕事を請け負った側が、催促されるまで、定期報告を継続的にしてこないのは、論外。
「スパイに掴ませたい情報をスパイの目の前に並べてやっているんかー。」
とスラッルス・トークン。
「チェール・モンス以外にも、クロッグ・カーブは、自分の話をしなくなった。話を聞いてほしくてたまらなかったクロッグ・カーブが、完全に聞き役。」
とマーゴット。
「言われてみれば。」
とスラッルス・トークン。
「聞き役だけでは、働きが足りない。働かざる者食うべからず。」
とマーゴット。
「言われた仕事をしないようじゃな。茶をしばいてないで、汗水垂らしてこい!ってなるわー。あいつ、飲み食いして、帰るだけだな、最近。」
とスラッルス・トークン。
「よって、不要。」
とマーゴット。
「クロッグは、呼ばない。了解。ベリーベリー・イニーは?」
とスラッルス・トークン。
「ベリーベリー・イニーは、ニンデリー王国の平民。家族も家も、ニンデリー王国が拠点。」
とマーゴット。
「権力には、逆らえない。線引は大事だなー。」
とスラッルス・トークン。
「キャスリーヌは、わたしの側近。
バネッサは、(わたしの)重要人物。
レベッカは、バネッサの侍女見習いをしながら、バネッサの指導を受けている。」
とマーゴット。
「女子は全員、安全第一。」
とスラッルス・トークン。
そりゃ、問題が起きたら、外交部が、飛んでくるよー、いいお家のお嬢様オンリー!
スラッルス・トークンは、目をむきそうになった。
俺の問題に巻き込んで、俺のしくじりで、お嬢様方になんかあったら、お嬢様方の国に消されるな、俺。
「どうやって探す?クロッグとベリーベリー・イニーに気づかれないように、イーハン教授の話をするんだろ?」
とスラッルス・トークン。
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