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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密
241.友達の友達だと名乗る見知らぬ人が、待ての姿勢で、じぃぃと見てくるよ!そんなときは、どうする?
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レベッカ・ショアの交友範囲は、狭い。
ベリーベリー・イニーは、知ってるけれど、そういう貴女は、どちらさん?
レベッカ・ショアの物言いたげな眼差しに、見知らぬ女子学生は、言った。
「私は、ベリーベリー・イニーの友達なんです。」
「ベリーベリー・イニーの友達。」
とレベッカ・ショア。
「はい、ベリーベリー・イニーの。」
と見知らぬ女子学生。
レベッカ・ショアは、なんと返すのが正解か?と考えていた。
脊髄反射で返事せずに、考えるようになったレベッカ・ショア。
知らない女子学生。
無難に答えてみる?
その結果。
「良かったですね。」
とレベッカ・ショア。
ベリーベリー・イニーの友達なの、凄いでしょう!
と言われているのかな?と考えてみた。
見知らぬ女子学生は、一瞬、反応が遅れた後に、笑顔になった。
「はい。」
と見知らぬ女子学生。
レベッカ・ショアと、見知らぬ女子学生は、無言で互いを見ていた。
レベッカ・ショアは、自分から話しかけることに慣れていない。
調べ物をするという目的のために、声をかけるようになったが、15分くらい逡巡した後に、ようやく、である。
ベリーベリー・イニーは、話しかけてくれるし、話しかけたら、答えてくれると分かっているから、安心して話しかけることができる。
でも。
ベリーベリー・イニーの友達という女子学生は。
無言でじぃぃと待っているだけ。
えーと?
何待ち?
レベッカ・ショアは、今までの感覚で動いたら、ダメなんだな、と学習済みだ。
しかし。
どう動くとよいか、はまだ検討課題。
脳内コーチに聞いてみよう!
『分からないときは、言質を取らせない!』
とマーゴット。
『沈黙して、待て!』
とキャスリーヌ。
『相手に喋らせろ!』
とスラッルス・トークン。
3人の熱血指導により、口を貝にしているレベッカ・ショア。
沈黙が続いた。
レベッカ・ショアは、いつまで待てばいいのかな?と思い始めた。
学園内で、見知らぬ女子学生と無言で相対し合う。
何のために?
帰っていいかな?
「帰るけど?」
仕方ないので、疑問形で聞いてみるレベッカ・ショア。
じぃぃと待っていた女子学生は。
「一緒に行きます。」
とレベッカ・ショアに並んだ。
並んだけれど、見知らぬ女子学生は、話さない。
レベッカ・ショアは、使用人帯同の貴族の女子寮に帰るのだが、その女子学生は女子寮の門が見えるとそわそわしだした。
大きい方が、我慢できないのかな?
前世なら、トイレ!と叫んで走っても大丈夫だけど。
今世の常識は、アウト、セーフ、どっち?
門の前に来ると、女子学生はさらに、落ち着きが無くなった。
さすがに、貴族の女子寮の門の前で、大きい方を漏らすのは、よくない。
レベッカ・ショアは、考えた挙げ句。
「ねえ。トイレが間に合わないなら、せめて、門から離れたところに。」
と助言した。
「違います。」
女子学生は、顔を真っ赤にして立ち去る。
違うの?
えー。
でも、顔も赤いからてっきり。
と、なんだか、不完全燃焼で寮に入るレベッカ・ショア。
使用人帯同の貴族の女子寮の職員は、レベッカ・ショアの追い出し騒動の後、違う女性になった。
一身上の都合らしい。
キャスリーヌは、公然の秘密は、秘密でなくてはいけないのに、人前で、権力者の意向を聞いていると放言したから、切られたんだよ!と言っている。
ベリーベリー・イニーは、知ってるけれど、そういう貴女は、どちらさん?
レベッカ・ショアの物言いたげな眼差しに、見知らぬ女子学生は、言った。
「私は、ベリーベリー・イニーの友達なんです。」
「ベリーベリー・イニーの友達。」
とレベッカ・ショア。
「はい、ベリーベリー・イニーの。」
と見知らぬ女子学生。
レベッカ・ショアは、なんと返すのが正解か?と考えていた。
脊髄反射で返事せずに、考えるようになったレベッカ・ショア。
知らない女子学生。
無難に答えてみる?
その結果。
「良かったですね。」
とレベッカ・ショア。
ベリーベリー・イニーの友達なの、凄いでしょう!
と言われているのかな?と考えてみた。
見知らぬ女子学生は、一瞬、反応が遅れた後に、笑顔になった。
「はい。」
と見知らぬ女子学生。
レベッカ・ショアと、見知らぬ女子学生は、無言で互いを見ていた。
レベッカ・ショアは、自分から話しかけることに慣れていない。
調べ物をするという目的のために、声をかけるようになったが、15分くらい逡巡した後に、ようやく、である。
ベリーベリー・イニーは、話しかけてくれるし、話しかけたら、答えてくれると分かっているから、安心して話しかけることができる。
でも。
ベリーベリー・イニーの友達という女子学生は。
無言でじぃぃと待っているだけ。
えーと?
何待ち?
レベッカ・ショアは、今までの感覚で動いたら、ダメなんだな、と学習済みだ。
しかし。
どう動くとよいか、はまだ検討課題。
脳内コーチに聞いてみよう!
『分からないときは、言質を取らせない!』
とマーゴット。
『沈黙して、待て!』
とキャスリーヌ。
『相手に喋らせろ!』
とスラッルス・トークン。
3人の熱血指導により、口を貝にしているレベッカ・ショア。
沈黙が続いた。
レベッカ・ショアは、いつまで待てばいいのかな?と思い始めた。
学園内で、見知らぬ女子学生と無言で相対し合う。
何のために?
帰っていいかな?
「帰るけど?」
仕方ないので、疑問形で聞いてみるレベッカ・ショア。
じぃぃと待っていた女子学生は。
「一緒に行きます。」
とレベッカ・ショアに並んだ。
並んだけれど、見知らぬ女子学生は、話さない。
レベッカ・ショアは、使用人帯同の貴族の女子寮に帰るのだが、その女子学生は女子寮の門が見えるとそわそわしだした。
大きい方が、我慢できないのかな?
前世なら、トイレ!と叫んで走っても大丈夫だけど。
今世の常識は、アウト、セーフ、どっち?
門の前に来ると、女子学生はさらに、落ち着きが無くなった。
さすがに、貴族の女子寮の門の前で、大きい方を漏らすのは、よくない。
レベッカ・ショアは、考えた挙げ句。
「ねえ。トイレが間に合わないなら、せめて、門から離れたところに。」
と助言した。
「違います。」
女子学生は、顔を真っ赤にして立ち去る。
違うの?
えー。
でも、顔も赤いからてっきり。
と、なんだか、不完全燃焼で寮に入るレベッカ・ショア。
使用人帯同の貴族の女子寮の職員は、レベッカ・ショアの追い出し騒動の後、違う女性になった。
一身上の都合らしい。
キャスリーヌは、公然の秘密は、秘密でなくてはいけないのに、人前で、権力者の意向を聞いていると放言したから、切られたんだよ!と言っている。
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