子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

271.組織の医者の狙い。

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マーゴット、キャスリーヌ、バネッサ、スラッルス・トークンは、思った。

探していない場所にいたら、探しても見つからないわけだ、と。

「女子寮のことを男性が知っている。忍んだ?」
とキャスリーヌ。

「違う。往診だ。」
と医者。

「貴族の女子寮に出入り出来る組織の医者。医者が頭。医者が貴族。」
とマーゴット。

「賢いお嬢様達で。」
と医者。

「お目当ての私達と接触できた感想を聞きたいわ。」
とバネッサ。

「お嬢様本人がやらかしてくるとは、予想しなかった。お嬢様の後ろの大人と話をしたかったんだが。いないよな?」
と医者。

「外交部が交渉するなら国。」
とマーゴット。

「OK、国をどうこうという話じゃない。」
と医者。

マーゴットは、最初の問いかけを再び、医者に投げる。
「目の上のたんこぶ、なくしたいと、考えたことは?」

医者は、半眼になった。

「うちと手を組む気か?」
と医者。

「わたしに、忠誠を誓い、従いなさい。」
とマーゴット。

「お嬢様。冗談がきつい。」
と半笑いの医者。

「わたしと対等に付き合えるとは、思い上がりも甚だしい。」
とマーゴット。

「自分のシマなのに、ナンシー・ボーンの背後にいる貴族の横暴の後始末が精一杯の組織。

現実を直視できず、寝言を吐くくらいしか、できないんだ?」
とキャスリーヌ。

「ベリーベリー・イニーの母親が無事なのは、うちがいたからだ。」
と主張する医者。

「お宅の余計な手出しのせいで、手間が増えたんだよ。」
とキャスリーヌは、イラッとした声を出す。

「貴族が、ベリーベリー・イニーの母親を連れ去っていれば、正面から、貴族に攻め込めたわ。」
とバネッサは、キャスリーヌに同調する。

「そうなれば、ベリーベリー・イニーの母親は、死んでいたぞ!」
と声を大きくする医者。

医者は、誰かに聞かせたいのか?

「遅かれ早かれ、という診断だったよ?」
とキャスリーヌは、医者に冷静に返す。

キャスリーヌは、目の前で、ベリーベリー・イニーの母親の診断書を医者が書くところを見ている。

「そもそも、貴族と貴族の喧嘩に、人命救助は、二の次。まず必要なのは、喧嘩をする正当な理由。」
とマーゴット。

「友達は、しょせん、ごっこか?」
と医者。

「ベリーベリー・イニーの母親には、既に身辺の安全対策を施している。

本人にその気があったなら、今の状態になっていない。」
とマーゴット。

「ベリーベリー・イニーと、ベリーベリー・イニーの家族は別物。

医者は、貴族でありながら、貴族の恩恵の意味を理解していない?」
とマーゴット。

「お嬢様達は、理解していると言いたいのか?」
と気色ばむ医者。

「貴族自身が理解し、貴族の周りにも理解させなければ、貴族も周りも、もろとも破滅。」
とマーゴット。

「医者は、破滅したクチ?」
とキャスリーヌ。
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