子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。

637.マーゴットの手下になったトレメイヤ王国民。門番は、ガクブルしている。『わたしの問いかけに嘘偽りなく答えなさい。』とマーゴット。

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「了解、お嬢様。」
トレメイヤ王国民は、1人がひょいひょいと屋敷の塀を乗り越えると、どっと後に続いた。

「止めるぞ。」
門扉の中にいた体格のいい男達が、魔法を発動したり武器を取り出すよりも早く。

塀を乗り越えたトレメイヤ王国民は、敷地内に散っていく。

屋敷へと直行するトレメイヤ王国民もいれば、庭に散開するトレメイヤ王国民も。

紳士ともう一人は、マーゴットとベリーベリー・イニーと一緒に、門の外に残った。

門扉の中に等間隔で並んでいる体格のいい男達は、散開するトレメイヤ王国民に魔法を使おうとした。

しかし。

門扉の中に入ったトレメイヤ王国民を追いかけようとする体格のいい男達は、魔法を放つ前に、その場で倒れていく。

マーゴットと一緒に残っていた紳士ではない方のトレメイヤ王国民が、門扉の外から体格のいい男達を魔法で攻撃し、全員倒した。

手が空いている元気な人は、門番とマーゴットとベリーベリー・イニーと紳士ともう一人のトレメイヤ王国民の5人。

5人の内訳は、1人と4人。

門番は、職務遂行できずにクビになる前に、命の危機を感じている。

少女の手下は、迷いなく攻撃してきた。

少女は、手下が攻撃して、門扉の中の男達が倒れるのを見ても悲鳴をあげない。

荒事に慣れているのか、何が起きても平気そうな少女。

門番は、思った。

今日が命日か、と。

短い一生だった。

可愛い嫁さんがほしい一生だった。

そんな風に現実逃避していた門番は、急に、現実に呼び戻された。

「門番は、わたしの問いかけに、嘘偽りなく答えなさい。」

茶色い髪と瞳の小柄な少女が、門番の前に立って、門番を見ている。

門番は、ごくり、と唾を飲んだ。

門番は、獅子に睨まれた生まれたての子鹿の気分。

いつ、獅子に食い殺されるか分からないのに、門番の仕事があるから、逃げられない子鹿。

「回答に、嘘偽りがあれば、どうします?」
と紳士が、マーゴットに確認している。

「わたしに嘘偽りを申す口はいらない。」
とマーゴット。

「口だけです、いいんですか?」
と紳士。

口だけ、とはどういう意味だろうか?

門番は、内心、ガクブルしている。

「嘘偽りを申す口をなくした後、他の部位に喋らせる。」
とマーゴット。

マーゴットの台詞を聞いた門番は、叫びたかった。

口が信用できないから、他の部位に喋らせる?

それを拷問と、人は言う。
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