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258.目撃者の適正な使い方。キノが、ツカサのファンがいるときに、ツカサに突撃するという台本にない行動をとったのは?
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「ヒントをあげる。」
とドッジボールの女リーダー。
「話せ。」
「この国は、法治国家。私刑は禁止。犯罪は、法律に基づいて裁かれる。」
とドッジボールの女リーダー。
裁かれるときたか?
「裁判の話か?」
「犯罪を裁くのは、刑事裁判。
刑事裁判までたどり着くためには、いくつかの段階をふむ。」
とドッジボールの女リーダー。
「証拠集めか?」
ドッジボールの女リーダーは、頷いた。
「事件が起きて、警察が捜査することから始まる。
捜査の過程で、関係者への聴き取りは?」
とドッジボールの女リーダー。
「キノが引き連れてきた集団は、目撃者として事件について語ることを期待されていたのか?
警察で。
刑事に。」
支援団体が、キノがツカサに突撃するときに、目撃者を用意して同行させた目的は、大衆向けの情報拡散ではない。
「ツカサの犯罪を刑事事件として成立させ、検察がツカサを不起訴に持ち込めないように、犯行現場に目撃者を配置したのか。
ツカサが裁判にかけられた後は、支援団体が用意した目撃者が検察側の証人か。」
随分手の込んだ手口だ。
そこまでして、ツカサを排除したかったのか?
ツカサのポジション以外にも、支援団体がツカサを狙った理由があるのではないか?
その理由は、何か?
ツカサのポジションを欲しがったのは、支援団体の戦略の一つ。
今まで、誰の口からも語られていない、他の理由がある。
誰も語らないうちは、それについては保留にするか。
俺は、キノの動機が判明したときに、台本との不一致が引っかかっている。
台本に、ツカサのファンの名前はなかった。
ツカサのファンには、役が振られていなかった。
結果だけ見ると。
ツカサのファンは死んでいて、ツカサは、ファンの死により殺人の罪をきせられ、正義が勝たないデスゲームの参加者になっている。
これらの事実から、推測できることは。
「ツカサのファンの役は、元々、キノがするはずだったのではないか?」
「具体的には、どんなことを想像している?」
とドッジボールの女リーダー。
「ツカサのファンは、ツカサと会い、ツカサの目の前にいた。
ツカサは、殺人の罪に問われる前に正義が勝たないデスゲームへの参加を決めている。
ツカサが正義が勝たないデスゲームに参加した理由の一つは、ツカサのファンを殺したとツカサが誤認したこと。
ツカサのファンは、ツカサの目の前で、即死ではないが、後に殺人だと判定されるような傷を負った姿になっていたのではないか?」
「概(おおむ)ね、その通り。」
とドッジボールの女リーダー。
「ツカサのファンの役。
本来、キノがするはずだったのなら。
キノは、ツカサから殺されかねない傷を負わされるという台本になっていないか?」
キノは、何も言わない。
ドッジボールの女リーダーは、口元をゆるめて、俺が続けるのを待っている。
「キノは、台本通りにならないように動いたのではないか?
キノは、キノの代わりにツカサのファンをツカサに傷つけさせようとしたのではないか?
キノの行動理由は、キノの性格に基づいている。
キノは、自身の利にならないことをすることや、目的のための我慢を避ける傾向があるのではないか?」
キノは、俺にムッとしたが、ツカサを振り返って、慌てて弁明をし始めた。
「私だけが特殊みたいに言わないで。
誰も、自分がしたくないことはしたくないでしょ。
死にそうなくらいの傷を負わされることなど、私は我慢できない。
刺されて死にかけたら。
ツカサが私と結婚しても。
私が女優に復帰できなくなる。
私は、女優に復帰することを諦めてはいなかったんだから。
正義が勝たないデスゲームに来るまでは。」
とキノ。
キノは、ドッジボールの女リーダーを睨みつける。
「キノがツカサのファンを巻き込んだのは、ツカサのファンを身代わりして、ツカサを手に入れるため。
キノらしいわ。」
とドッジボールの女リーダー。
キノは、自分が利益を得るためでも、自分に被害が出ることを嫌う。
キノとツカサが出演する台本を書いた書き手は、キノの性格を知らずに書いたのか?
キノは、自分の思惑を何よりも優先する。
「キノに渡されていた台本の内容が、キノが傷を負うことを前提に作られているのは、おかしくないか?
キノは、傷を負うことで女優に復帰できないことを嫌がって、ツカサのファンを巻き込むアドリブに出たが、キノのアドリブは、初めてではない。
キノに渡された台本通りにキノが演じることを、台本の書き手は想定していたか?
キノに台本を渡した時点で、台本通りにはいかないことを想定していたのではないか?」
「金剛ショウタも、キノの性格が分かってきた?
私と同じね。」
と嬉しそうなドッジボールの女リーダー。
ドッジボールの女リーダーは、キノの理解者が増えることを喜んでいる。
「台本の結末が、キノとツカサの結婚エンドになっていたからといって。
キノが台本通りに動いたとしても。
キノとツカサの結婚エンドにはならなかったのではないか?」
とドッジボールの女リーダー。
「話せ。」
「この国は、法治国家。私刑は禁止。犯罪は、法律に基づいて裁かれる。」
とドッジボールの女リーダー。
裁かれるときたか?
「裁判の話か?」
「犯罪を裁くのは、刑事裁判。
刑事裁判までたどり着くためには、いくつかの段階をふむ。」
とドッジボールの女リーダー。
「証拠集めか?」
ドッジボールの女リーダーは、頷いた。
「事件が起きて、警察が捜査することから始まる。
捜査の過程で、関係者への聴き取りは?」
とドッジボールの女リーダー。
「キノが引き連れてきた集団は、目撃者として事件について語ることを期待されていたのか?
警察で。
刑事に。」
支援団体が、キノがツカサに突撃するときに、目撃者を用意して同行させた目的は、大衆向けの情報拡散ではない。
「ツカサの犯罪を刑事事件として成立させ、検察がツカサを不起訴に持ち込めないように、犯行現場に目撃者を配置したのか。
ツカサが裁判にかけられた後は、支援団体が用意した目撃者が検察側の証人か。」
随分手の込んだ手口だ。
そこまでして、ツカサを排除したかったのか?
ツカサのポジション以外にも、支援団体がツカサを狙った理由があるのではないか?
その理由は、何か?
ツカサのポジションを欲しがったのは、支援団体の戦略の一つ。
今まで、誰の口からも語られていない、他の理由がある。
誰も語らないうちは、それについては保留にするか。
俺は、キノの動機が判明したときに、台本との不一致が引っかかっている。
台本に、ツカサのファンの名前はなかった。
ツカサのファンには、役が振られていなかった。
結果だけ見ると。
ツカサのファンは死んでいて、ツカサは、ファンの死により殺人の罪をきせられ、正義が勝たないデスゲームの参加者になっている。
これらの事実から、推測できることは。
「ツカサのファンの役は、元々、キノがするはずだったのではないか?」
「具体的には、どんなことを想像している?」
とドッジボールの女リーダー。
「ツカサのファンは、ツカサと会い、ツカサの目の前にいた。
ツカサは、殺人の罪に問われる前に正義が勝たないデスゲームへの参加を決めている。
ツカサが正義が勝たないデスゲームに参加した理由の一つは、ツカサのファンを殺したとツカサが誤認したこと。
ツカサのファンは、ツカサの目の前で、即死ではないが、後に殺人だと判定されるような傷を負った姿になっていたのではないか?」
「概(おおむ)ね、その通り。」
とドッジボールの女リーダー。
「ツカサのファンの役。
本来、キノがするはずだったのなら。
キノは、ツカサから殺されかねない傷を負わされるという台本になっていないか?」
キノは、何も言わない。
ドッジボールの女リーダーは、口元をゆるめて、俺が続けるのを待っている。
「キノは、台本通りにならないように動いたのではないか?
キノは、キノの代わりにツカサのファンをツカサに傷つけさせようとしたのではないか?
キノの行動理由は、キノの性格に基づいている。
キノは、自身の利にならないことをすることや、目的のための我慢を避ける傾向があるのではないか?」
キノは、俺にムッとしたが、ツカサを振り返って、慌てて弁明をし始めた。
「私だけが特殊みたいに言わないで。
誰も、自分がしたくないことはしたくないでしょ。
死にそうなくらいの傷を負わされることなど、私は我慢できない。
刺されて死にかけたら。
ツカサが私と結婚しても。
私が女優に復帰できなくなる。
私は、女優に復帰することを諦めてはいなかったんだから。
正義が勝たないデスゲームに来るまでは。」
とキノ。
キノは、ドッジボールの女リーダーを睨みつける。
「キノがツカサのファンを巻き込んだのは、ツカサのファンを身代わりして、ツカサを手に入れるため。
キノらしいわ。」
とドッジボールの女リーダー。
キノは、自分が利益を得るためでも、自分に被害が出ることを嫌う。
キノとツカサが出演する台本を書いた書き手は、キノの性格を知らずに書いたのか?
キノは、自分の思惑を何よりも優先する。
「キノに渡されていた台本の内容が、キノが傷を負うことを前提に作られているのは、おかしくないか?
キノは、傷を負うことで女優に復帰できないことを嫌がって、ツカサのファンを巻き込むアドリブに出たが、キノのアドリブは、初めてではない。
キノに渡された台本通りにキノが演じることを、台本の書き手は想定していたか?
キノに台本を渡した時点で、台本通りにはいかないことを想定していたのではないか?」
「金剛ショウタも、キノの性格が分かってきた?
私と同じね。」
と嬉しそうなドッジボールの女リーダー。
ドッジボールの女リーダーは、キノの理解者が増えることを喜んでいる。
「台本の結末が、キノとツカサの結婚エンドになっていたからといって。
キノが台本通りに動いたとしても。
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