正義が勝たないデスゲームから脱出しよう。【R15】

かざみはら まなか

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292.タケハヤプロジェクトと正義が勝たないデスゲームは、佐竹ハヤトが作っている。両者の違いから見えてくるものは、あるか?

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「合格、としておくわ。」
とカガネ。

正解、とはいかないが、合格ラインには届いたのか。

「正義が勝たないデスゲーム運営であるAIとうまくやれていたカガネを、正義が勝たないデスゲーム運営であるAIは、サバイバルゲームで死なせようとしているのは。

リストラか?」

「正義が勝たないデスゲームを運用するAIは、自学自習する。」
とカガネ。

リストラかどうか、についてのコメントは、カガネから返ってこなかった。

「正義が勝たないデスゲーム運営であるAIが学習した内容が、カガネのリストラに繋がったのか?

カガネの個人情報は、カガネが正義が勝たないデスゲームに参加するようになった以降は刷新されないのに。」

カガネ自身の過去の情報が原因とは考えにくい。

正義が勝たないデスゲーム運営であるAIは、正義が勝たないデスゲーム内でカガネを使うと決定したときに、カガネが適任とする情報を把握していないか?

なぜ、今?

正義が勝たないデスゲーム運営であるAIが、カガネを生かしておくのを止める決定をしたなら。

カガネを生かさないという決定する至る、何らかの情報を学習したのか?

「正義が勝たないデスゲームは、何のためにあると思う?」
とカガネ。

「支援団体に狙われた人が、支援団体から避難するため、か?」

「そういう目的も、確かにあるわ。」
とカガネ。

「目的も、なのか?

支援団体からの一時的な避難所というのが、正義が勝たないデスゲームの主目的ではないのか?」

カガネは、直接的な答えを言わない。

「タケハヤプロジェクトと正義が勝たないデスゲームは、佐竹ハヤトくんが作ったものだけど、大きく異なる点がある。

違いを理解すれば、おのずと見えてくるものがあるわ。」
とカガネ。

タケハヤプロジェクトと正義が勝たないデスゲームの差異。

今から、改めて考えるのか?

「思いつくのは、参加者の選定方法だ。

タケハヤプロジェクトの参加者は、タケハヤプロジェクトの説明があり、本人の同意と、参加者としての人格に問題がないかの調査の後に、参加が決まった。

正義が勝たないデスゲームの参加者は、参加者の選定にそこまで手をかけていないように感じた。

正義が勝たないデスゲームの運営であるAIに、参加者の選定基準があるのか?」

正義が勝たないデスゲームには、参加者の選定について、不可解な点がある。

警察は、潜入捜査の名目で警察官であるハコさんとラキちゃんを、正義が勝たないデスゲームへ参加させることで、支援団体から避難させている。

俺は、ハコさんとラキちゃんの扱いに疑問を抱いていた。

正義が勝たないデスゲームしか存在せず、全参加者が、正義が勝たないデスゲームの参加者しかいければ、ハコさんとラキちゃんの扱いの悪さなど、そういうものだと気にならなかったと思う。

タケハヤプロジェクトというものが、正義が勝たないデスゲームとは別に存在していた、と知ったとき。

正義が勝たないデスゲームの参加者には、救いがないように感じた。

明確な論拠となるものを示して説明するには難しい。

俺の感覚の話になってしまうからだが。

刑事だったハコさんとラキちゃんは、正義が勝たないデスゲームに参加するにあたり、二人が正義が勝たないデスゲームへ参加する目的の説明をされていない。

タケハヤプロジェクトの参加者であるメグたんは、タケハヤプロジェクトの参加前に説明を受け、契約を交わしている。

メグたんとハコさん、ラキちゃんの扱いは、大いに異なる点だと言える。

現役の刑事で、何の過失もないハコさんとラキちゃんの方が、殺人の罪を犯したとされているメグたんよりも、待遇が悪い。

タケハヤプロジェクトの参加者であるメグたんは、正義が勝たないデスゲームに参加するにあたり、契約で守られている。

メグたん、ハコさんラキちゃんの扱われ方は、逆ではないのか、という、俺の思いから出てきたもので、なぜ逆かと思ったか、というと。

正義が勝たないデスゲームに参加する前のハコさんとラキちゃんは、メグたんとは異なり、罪を犯していないからだ。

正義が勝たないデスゲームの参加者でしかないハコさんとラキちゃんは、その身一つ以外、何もないまま、正義が勝たないデスゲームに参加している。

殺人の罪を犯し、刑務所に行く代わりにタケハヤプロジェクトに参加しているメグたんの方が、支援団体からの保護を目的に正義が勝たないデスゲームに隔離されているハコさんとラキちゃんよりも、明らかに待遇が良い。

メグたんとは契約があり、正義が勝たないデスゲームの参加者となったハコさんとラキちゃんには、契約がないから、で、待遇の違いを説明できる。

他にも気にかかることがある。

正義が勝たないデスゲームは、支援団体に狙われている人を保護しているだけではない。

正反対の役割も果たしている。

支援団体の実行犯を務め、タケハヤプロジェクトの学生に実害を与えていたタツキに、警察は手が出せなかった。

追い詰めているのに、逮捕にまで持ち込めない。

高飛びの可能性がある。

タツキを正義が勝たないデスゲームに参加させているのは、法の下で裁くことが困難だったから。

新人歓迎会に参加していた加地さんと野村レオは、新人歓迎会の他の参加者の構成も含めて考えると。

タケハヤプロジェクトや正義が勝たないデスゲームを探って、利用しようとした人をまとめて、正義が勝たないデスゲームに参加させ、一網打尽にすることを、正義が勝たないデスゲーム運営であるAIは目的にしていたのではないか。

正義が勝たないデスゲームの目的は、確かに一つではない。

だが。

他にも目的があるというのか?
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