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295.正義が勝たないデスゲームのうまく回ってきた環を壊そうとしているのは。
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「金剛ショウタの認識では、正義が勝たないデスゲームが安全な仕事になる?
正義が勝たないデスゲームを運用するAIから指示されるのが、どんな仕事か、見当はついてる?」
とカガネ。
俺は、息を吐く。
「正義が勝たないデスゲームの運営であるAIの指示する仕事は、人でなければ出来ない仕事。」
「具体的には?」
とカガネ。
具体的な仕事内容を俺が理解しているか、の確認か。
「正義が勝たないデスゲームの参加者を、正義が勝たないデスゲームの会場まで連れてくる。」
「気づいた?」
とカガネ。
カガネの気づいた、という台詞の前には、やっと、が省略されている。
「正義が勝たないデスゲームの参加者として、俺を連れてきたのは、タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族。
違うか?」
「違わない。」
とカガネ。
「拉致や誘拐は、犯罪だ。
正義が勝たないデスゲームの仕事は、綺麗な仕事ではない。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族は、組織的犯罪で言うと、実行犯。
誘拐現場が見つかり、警察に通報されでもしたら、現行犯で、逮捕。」
「正義が勝たないデスゲームを運用するAIに従う仕事は、社会的にアウトな分類に入る。」
とカガネ。
「道義的にアウトの範囲でおさまるか?
違法な仕事、と言うのではないか?」
「違法の意味を知っている?」
とカガネは、軽く笑った。
違法の意味などを聞いてこられた俺は、皮肉を言われていると思った。
「俺が正義が勝たないデスゲームに参加するまでの過程は、合法か?」
俺は、少なからずムッとしていた。
「俺の気を失わせ、正義が勝たないデスゲームの会場内に気を失っている俺を運び込む。
十分、違法な行いに当てはまるのではないか?」
カガネは、声を出さずに笑っている。
「正義が勝たないデスゲームの参加者となる人を拉致してきて、正義が勝たないデスゲームに送り込むことが合法なら。
正義が勝たないデスゲームの参加者の身に起きることに、警察が動かないのも頷けるが。」
頭を固くしすぎ、とカガネは、朗らかに言う。
「正義が勝たないデスゲームに参加させるために人を連れてくるように。
という、正義が勝たないデスゲームを運用するAIから指示された仕事に従事したタケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族を逮捕するという目的で、警察は動かない。
合法か違法かは、さておき。」
とカガネ。
「さておくのか。」
「警察も正義が勝たないデスゲームを便利に利用しているから。
警察は、正義が勝たないデスゲームがなくなったら困る。」
とカガネ。
目をつむる、か。
「ハコさん、ラキちゃん、タツキの件か。」
「難しく考えることはない。
合法だの、違法だの、話題にするようなことは、何も起きていないということだから。」
とカガネ。
何も起きていない、が答えか。
何も起きていないなら、警察が事件として取り扱うことはない。
「警察は、ハコさん、ラキちゃんの件で、支援団体が二人の女刑事へ手を出せないようにするために、正義が勝たないデスゲームを利用した。
正義が勝たないデスゲームにタツキを参加させることは、タツキ本人の意思による参加のため、非合法ではない。
警察は、事件性を認めない、か。」
「警察の件は、納得した?」
とカガネ。
「タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族が、正義が勝たないデスゲームの参加者を連れてくることを事件として発覚させない体制が整っているのか。」
「合格。」
とカガネ。
合格ということは、正解ではなかったか。
「正義が勝たないデスゲームのAIは、タケハヤプロジェクトの学生とその家族へ、参加者の身柄を正義が勝たないデスゲーム内に移動させるための指示を出す。」
「今から、再確認?」
とカガネ。
「正義が勝たないデスゲームを運用するAIが出す指示は、集めた情報を元に、発覚しないタイミングを計算し尽くしてある。
犯罪が発覚しないタイミングを計算し尽くして指示を出しているのが、人ではない。
佐竹ハヤトという早世した天才が、一人で作り上げたAIは、証拠をつかめないように犯罪を実行する指示を出している。
その犯罪に従事しているタケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族を警察は逮捕しない。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族の狙いは、下剋上。
正義が勝たないデスゲームを運用するAIに従うのを止めたがっているタケハヤプロジェクトを離脱した学生は、正義が勝たないデスゲームを運用するAIに介入する立場を目指している。
俺を当てにして。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族は、正義が勝たないデスゲームのうまく回ってきた環を壊そうとしているのか。」
正義が勝たないデスゲームを運用するAIから指示されるのが、どんな仕事か、見当はついてる?」
とカガネ。
俺は、息を吐く。
「正義が勝たないデスゲームの運営であるAIの指示する仕事は、人でなければ出来ない仕事。」
「具体的には?」
とカガネ。
具体的な仕事内容を俺が理解しているか、の確認か。
「正義が勝たないデスゲームの参加者を、正義が勝たないデスゲームの会場まで連れてくる。」
「気づいた?」
とカガネ。
カガネの気づいた、という台詞の前には、やっと、が省略されている。
「正義が勝たないデスゲームの参加者として、俺を連れてきたのは、タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族。
違うか?」
「違わない。」
とカガネ。
「拉致や誘拐は、犯罪だ。
正義が勝たないデスゲームの仕事は、綺麗な仕事ではない。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族は、組織的犯罪で言うと、実行犯。
誘拐現場が見つかり、警察に通報されでもしたら、現行犯で、逮捕。」
「正義が勝たないデスゲームを運用するAIに従う仕事は、社会的にアウトな分類に入る。」
とカガネ。
「道義的にアウトの範囲でおさまるか?
違法な仕事、と言うのではないか?」
「違法の意味を知っている?」
とカガネは、軽く笑った。
違法の意味などを聞いてこられた俺は、皮肉を言われていると思った。
「俺が正義が勝たないデスゲームに参加するまでの過程は、合法か?」
俺は、少なからずムッとしていた。
「俺の気を失わせ、正義が勝たないデスゲームの会場内に気を失っている俺を運び込む。
十分、違法な行いに当てはまるのではないか?」
カガネは、声を出さずに笑っている。
「正義が勝たないデスゲームの参加者となる人を拉致してきて、正義が勝たないデスゲームに送り込むことが合法なら。
正義が勝たないデスゲームの参加者の身に起きることに、警察が動かないのも頷けるが。」
頭を固くしすぎ、とカガネは、朗らかに言う。
「正義が勝たないデスゲームに参加させるために人を連れてくるように。
という、正義が勝たないデスゲームを運用するAIから指示された仕事に従事したタケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族を逮捕するという目的で、警察は動かない。
合法か違法かは、さておき。」
とカガネ。
「さておくのか。」
「警察も正義が勝たないデスゲームを便利に利用しているから。
警察は、正義が勝たないデスゲームがなくなったら困る。」
とカガネ。
目をつむる、か。
「ハコさん、ラキちゃん、タツキの件か。」
「難しく考えることはない。
合法だの、違法だの、話題にするようなことは、何も起きていないということだから。」
とカガネ。
何も起きていない、が答えか。
何も起きていないなら、警察が事件として取り扱うことはない。
「警察は、ハコさん、ラキちゃんの件で、支援団体が二人の女刑事へ手を出せないようにするために、正義が勝たないデスゲームを利用した。
正義が勝たないデスゲームにタツキを参加させることは、タツキ本人の意思による参加のため、非合法ではない。
警察は、事件性を認めない、か。」
「警察の件は、納得した?」
とカガネ。
「タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族が、正義が勝たないデスゲームの参加者を連れてくることを事件として発覚させない体制が整っているのか。」
「合格。」
とカガネ。
合格ということは、正解ではなかったか。
「正義が勝たないデスゲームのAIは、タケハヤプロジェクトの学生とその家族へ、参加者の身柄を正義が勝たないデスゲーム内に移動させるための指示を出す。」
「今から、再確認?」
とカガネ。
「正義が勝たないデスゲームを運用するAIが出す指示は、集めた情報を元に、発覚しないタイミングを計算し尽くしてある。
犯罪が発覚しないタイミングを計算し尽くして指示を出しているのが、人ではない。
佐竹ハヤトという早世した天才が、一人で作り上げたAIは、証拠をつかめないように犯罪を実行する指示を出している。
その犯罪に従事しているタケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族を警察は逮捕しない。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族の狙いは、下剋上。
正義が勝たないデスゲームを運用するAIに従うのを止めたがっているタケハヤプロジェクトを離脱した学生は、正義が勝たないデスゲームを運用するAIに介入する立場を目指している。
俺を当てにして。
タケハヤプロジェクトを離脱した学生とその家族は、正義が勝たないデスゲームのうまく回ってきた環を壊そうとしているのか。」
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