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第4章 夫が真実の愛を捧げる相手はどこにいるのでしょうか?名乗り出てください。
51.『私達に白い結婚の取り決めはない。』と公爵が主張しています。『今日、神子様は、オレに別れろと言ってきた。』
オレは、きっぱり、はっきり、公爵に言ってやる。
「オレは、一人で寝る。オレの寝室に公爵は入れない。」
「私達は、夫婦だ。私達に白い結婚の取り決めはない。」
公爵が頑なだ。
おい、ヤりたいだけじゃないのか?
24歳の性欲なら、そんなもんか?
しかーし。
オレは、断固拒否する。
「昨日、王城で神子様とベタベタしている姿をオレに見られておきながら、強気だなー?
今日、公爵のいない日中に、神子様が押しかけてきた。
『公爵が真実の愛を捧げる相手は、神子様』
だから、
『オレに公爵と別れて、公爵を自由にしてほしい』
と神子様は、お望みだ。」
「神子様の望みは、私の望みではない。」
公爵の声はかたい。
神子様の地位が、よく分からん。
まだ、ヤグルマさんに聞けていない。
公爵は、固定観念や思い込みで、身動きがとれなくなっているのか?
公爵の頭を柔らかくしてやるか。
「この国で、神子様にノーを突きつけて、問題ない人間は、何人いる?」
「どういうつもりだ?」
公爵は、けんのある声を出した。
神子様には、逆らわない、というルールでもあるのか?
「公爵、あんたは、神子様と一緒に戦ったと、神子様がオレに言った。
神子様の言うことが本当なら、神子様を拒絶して、神子様に物申せる一人は、公爵、あんただ。
あんたは、ポジション的に、神子様と対等か、それ以上の振る舞いが出来る。
神子様が一人で、魔王討伐に成功したのか?
違うんだろう?
魔王討伐に成功したのは、公爵だ。
公爵がいたから、魔王討伐は、成功した。
そうだな?」
公爵は、はっとしたようだ。
「オレと公爵は、夫婦だ。
神子様は、公爵の何だ?
オレにとっては、神子様は他人だ。
オレ達夫婦の話に、他人を割り込ませるな。
夫婦のこと、オレのこと、公爵家のこと。
この三つは、オレにも関係してくる。
何かを決める前に、公爵がオレに相談しにこい。」
「私が決めることなのにか?」
公爵は、訝しげにオレを見てくる。
具体例がいるのか。
「公爵が手配して、オレに寄越してきた教育係は、クビにして、出禁にしたが、理由を知っているか?」
「ヒサツグに教育係は必要ない、と言っていた。」
と公爵。
「オレが必要なかったのは、あの教育係だからだ。まともな教育係が来ていたら、今も、公爵の屋敷にいたぞ?」
「彼は、教育係として、申し分ない人物だ。私に敬意を持っていて、教育に関して、彼は評判がよく、実績もある。」
公爵は、自分に好意的な人物であるか、どうかで、フルイをかけたのか。
公爵自身の友人選びなら、間違ってはいないけどな。
「教育係は、公爵のことが大好きだ。
ひるがえって。
教育係は、公爵の伴侶になったオレが気に入らない。
教育係の大好きな公爵が、屋敷に不在だからな?
オレに対する不愉快さを隠す気は最初からなかった。」
公爵は、心底、驚いていた。
「教育係のスタンスは、公爵が恥をかかないために教えてやる、というもの。
オレのために、教育する気は、一切なかったぞ。
オレの教育係でありながら、オレを認めていなかったからな。
オレが、知らないことを聞くと。
『そんなことも知らないで、よく今まで恥をかきませんでしたね?』
という返事を返す。
毎回、定型句のように。」
「彼は、毎日、私に報告に来ていた。そのような話はなかった。」
毎日?
報告なら、週一、一行メールで十分な内容だったぞ?
貴族年鑑や、紳士録を読ませた、と書けば終わり。
公爵に近づくために、公爵の伴侶の教育係、という立場を利用したのか?
「オレについての話題は、会話のうちの何割だ?
貴族年鑑を、オレ一人で読ませ。
その間、教育係は、お茶とお菓子でのんびりティータイム。
オレが貴族年鑑を読み終わるまで、同じ内容の報告を毎日聞いたのか?」
「いや、順調だと。」
報告は、五秒で終わるな。
「大好きな公爵とお話をする機会を作るために、公爵の伴侶の教育係になったんだろう。」
「そんな卑しい真似をする人物ではない。」
公爵の前では、品行方正なんだな、教育係は。
「オレが初めて開催したお茶会。
日時もゲストも、教育係は、オレに何の相談もなく勝手に決めてきた。
オレは、別のゲストを考えていたし、その意向も伝えておいたのに、公爵家の伴侶で主催者のオレの意向を無視して、教育係が勝手に先方と話を進めた。
日時とゲストを決めた後は、教育係は何もしていない。
毎日、公爵の屋敷に来て、茶を飲んで、食事して、オレを観察して帰るだけ。
茶会について、オレが相談しても、返事が返ってきたことはない。
オレの茶会についての相談相手は、全部、公爵家の家人だ。
公爵が不在の公爵の屋敷で、公爵の伴侶が開催する初めてのお茶会。
大失敗に終わった理由は、明白だ。
主催者側に、敵が紛れ込んでいて、成功させまいと、オレの足を引っ張り続けたから。
何のために?
オレが、公爵の伴侶でいること自体が気に食わない?
教育係にとって、オレのお茶会の成功は、都合が悪かったから?
オレは、公爵の婚約者候補をお茶会に招く予定はなかった。
招きたいとも考えていなかった。
オレは、公爵が交流したことのない人達の話が聞きたくて、お茶会を開きたかったんだ。
お茶会をきっかけに、教育係は、クビにした。
クビの原因は、公爵の伴侶の教育係を拝命しておきながら、公爵の伴侶を侮辱し、公爵家を貶めることを目的とした行動に終始したから、だ。
教育係本人と家に、内容をしたためた文書を送りつけている。
教育係は、クビになった原因を知っていて、公爵には黙っていたということだ。」
公爵は、情報の多さに驚きながらも、キャパオーバーにならずについてきている。
「公爵は、公爵の選んだ公爵の伴侶を認めないやつらに、公爵家とオレを疲れさせるな。
オレは、めちゃくちゃ疲れている。
公爵と一緒のベッドじゃなく、今まで通り、オレは、一人で、自分の寝室で寝る。」
オレが言うと、公爵は、初夜、という言葉を引っ込めた。
「今日は、疲れすぎた。続きは、明日の朝。
公爵は、いつまで、屋敷にいられる?」
「オレは、一人で寝る。オレの寝室に公爵は入れない。」
「私達は、夫婦だ。私達に白い結婚の取り決めはない。」
公爵が頑なだ。
おい、ヤりたいだけじゃないのか?
24歳の性欲なら、そんなもんか?
しかーし。
オレは、断固拒否する。
「昨日、王城で神子様とベタベタしている姿をオレに見られておきながら、強気だなー?
今日、公爵のいない日中に、神子様が押しかけてきた。
『公爵が真実の愛を捧げる相手は、神子様』
だから、
『オレに公爵と別れて、公爵を自由にしてほしい』
と神子様は、お望みだ。」
「神子様の望みは、私の望みではない。」
公爵の声はかたい。
神子様の地位が、よく分からん。
まだ、ヤグルマさんに聞けていない。
公爵は、固定観念や思い込みで、身動きがとれなくなっているのか?
公爵の頭を柔らかくしてやるか。
「この国で、神子様にノーを突きつけて、問題ない人間は、何人いる?」
「どういうつもりだ?」
公爵は、けんのある声を出した。
神子様には、逆らわない、というルールでもあるのか?
「公爵、あんたは、神子様と一緒に戦ったと、神子様がオレに言った。
神子様の言うことが本当なら、神子様を拒絶して、神子様に物申せる一人は、公爵、あんただ。
あんたは、ポジション的に、神子様と対等か、それ以上の振る舞いが出来る。
神子様が一人で、魔王討伐に成功したのか?
違うんだろう?
魔王討伐に成功したのは、公爵だ。
公爵がいたから、魔王討伐は、成功した。
そうだな?」
公爵は、はっとしたようだ。
「オレと公爵は、夫婦だ。
神子様は、公爵の何だ?
オレにとっては、神子様は他人だ。
オレ達夫婦の話に、他人を割り込ませるな。
夫婦のこと、オレのこと、公爵家のこと。
この三つは、オレにも関係してくる。
何かを決める前に、公爵がオレに相談しにこい。」
「私が決めることなのにか?」
公爵は、訝しげにオレを見てくる。
具体例がいるのか。
「公爵が手配して、オレに寄越してきた教育係は、クビにして、出禁にしたが、理由を知っているか?」
「ヒサツグに教育係は必要ない、と言っていた。」
と公爵。
「オレが必要なかったのは、あの教育係だからだ。まともな教育係が来ていたら、今も、公爵の屋敷にいたぞ?」
「彼は、教育係として、申し分ない人物だ。私に敬意を持っていて、教育に関して、彼は評判がよく、実績もある。」
公爵は、自分に好意的な人物であるか、どうかで、フルイをかけたのか。
公爵自身の友人選びなら、間違ってはいないけどな。
「教育係は、公爵のことが大好きだ。
ひるがえって。
教育係は、公爵の伴侶になったオレが気に入らない。
教育係の大好きな公爵が、屋敷に不在だからな?
オレに対する不愉快さを隠す気は最初からなかった。」
公爵は、心底、驚いていた。
「教育係のスタンスは、公爵が恥をかかないために教えてやる、というもの。
オレのために、教育する気は、一切なかったぞ。
オレの教育係でありながら、オレを認めていなかったからな。
オレが、知らないことを聞くと。
『そんなことも知らないで、よく今まで恥をかきませんでしたね?』
という返事を返す。
毎回、定型句のように。」
「彼は、毎日、私に報告に来ていた。そのような話はなかった。」
毎日?
報告なら、週一、一行メールで十分な内容だったぞ?
貴族年鑑や、紳士録を読ませた、と書けば終わり。
公爵に近づくために、公爵の伴侶の教育係、という立場を利用したのか?
「オレについての話題は、会話のうちの何割だ?
貴族年鑑を、オレ一人で読ませ。
その間、教育係は、お茶とお菓子でのんびりティータイム。
オレが貴族年鑑を読み終わるまで、同じ内容の報告を毎日聞いたのか?」
「いや、順調だと。」
報告は、五秒で終わるな。
「大好きな公爵とお話をする機会を作るために、公爵の伴侶の教育係になったんだろう。」
「そんな卑しい真似をする人物ではない。」
公爵の前では、品行方正なんだな、教育係は。
「オレが初めて開催したお茶会。
日時もゲストも、教育係は、オレに何の相談もなく勝手に決めてきた。
オレは、別のゲストを考えていたし、その意向も伝えておいたのに、公爵家の伴侶で主催者のオレの意向を無視して、教育係が勝手に先方と話を進めた。
日時とゲストを決めた後は、教育係は何もしていない。
毎日、公爵の屋敷に来て、茶を飲んで、食事して、オレを観察して帰るだけ。
茶会について、オレが相談しても、返事が返ってきたことはない。
オレの茶会についての相談相手は、全部、公爵家の家人だ。
公爵が不在の公爵の屋敷で、公爵の伴侶が開催する初めてのお茶会。
大失敗に終わった理由は、明白だ。
主催者側に、敵が紛れ込んでいて、成功させまいと、オレの足を引っ張り続けたから。
何のために?
オレが、公爵の伴侶でいること自体が気に食わない?
教育係にとって、オレのお茶会の成功は、都合が悪かったから?
オレは、公爵の婚約者候補をお茶会に招く予定はなかった。
招きたいとも考えていなかった。
オレは、公爵が交流したことのない人達の話が聞きたくて、お茶会を開きたかったんだ。
お茶会をきっかけに、教育係は、クビにした。
クビの原因は、公爵の伴侶の教育係を拝命しておきながら、公爵の伴侶を侮辱し、公爵家を貶めることを目的とした行動に終始したから、だ。
教育係本人と家に、内容をしたためた文書を送りつけている。
教育係は、クビになった原因を知っていて、公爵には黙っていたということだ。」
公爵は、情報の多さに驚きながらも、キャパオーバーにならずについてきている。
「公爵は、公爵の選んだ公爵の伴侶を認めないやつらに、公爵家とオレを疲れさせるな。
オレは、めちゃくちゃ疲れている。
公爵と一緒のベッドじゃなく、今まで通り、オレは、一人で、自分の寝室で寝る。」
オレが言うと、公爵は、初夜、という言葉を引っ込めた。
「今日は、疲れすぎた。続きは、明日の朝。
公爵は、いつまで、屋敷にいられる?」
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