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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
327.クロードと結婚したオレと、クロードと結婚したかったサーバル王国の王女様。王女様の感情の火薬庫に火がつきました。
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オレの『王女様は、結婚式に詳しいのかな?』
は、王女様の感情の火薬庫に火を付けた。
爆発した、王女様が。
男の庇護欲を誘うか弱そうモードでも、下々に相対する王女モードでもない、鬼女が降臨した。
うん、オレの言葉選びがまずかった。
ごめん。
国の行事になる、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式を格式高い式にするために。
どういうポイントを外さない結婚式にすればいいか、目の前にいる王女様は詳しそうかもしれないな、と考えていたら、結婚式について聞きたいという気持ちで、ストレートに言葉に出してしまった。
他人の金で結婚式の準備をする王女様だけどさ。
結婚式の準備をしたのに、結婚式が行われることはなくなった女性にかけるにしては、配慮にかけた言葉だったな。
「結婚式にかける情熱がどれほどか理解できない男など、結婚するものではない、ずべし。
結婚式をあげてこそ、正式な夫婦になる、ずべし。」
と怒れる王女様。
うん?
この世界では、入籍と結婚式は、同日なのかなー?
結婚式で祝福されながらの入籍って、ロマンチックだなー。
オレは、入籍してから、結婚式をあげたぞ。
結婚式の途中で、マウンテン王国からの邪魔者を見つけて、予定した式典が変更になったりしたなー。
懐かしい。
オレとクロードが結婚式をあげることにしたのは、結婚式も済ませていないのに、初夜はしない、とオレがクロードとの初夜を引き延ばしたからだからなー。
オレにとっての結婚式は、夫婦生活の解禁の序章。
清らかな関係に終止符を打ち、オトナの時間へようこそ、みたいな。
クロードもオレも、結婚式というきっかけがなければ、互いに一歩踏み出せなかったから、結婚式はして良かったな。
「結婚式の出来栄えは、その先に続く花嫁の人生を左右する、ずべし。」
と鬼気迫る表情の王女様。
花嫁の人生を左右する?
「王侯貴族の結婚式は、社交なのかな?」
「結婚式は、人生最大の社交ずべし。
どんな家のどんな相手と、どのような結婚式を挙げたかは、女性の社交で語り継がれる、ずべし。」
今さらながら、オレとクロードは、ケレメイン公爵領で、ケレメイン公爵と公爵の伴侶としての結婚式を挙げておいて、正解だったんだな。
オレが、オレとクロードの結婚式を思い出していると。
「娘を持つ親は、娘が物心つく頃から、結婚式について娘自身に考えさせる、ずべし。」
と王女様。
一瞬。
王女様は、全ての感情を押し殺したかのように静かになった。
「わたくしは、クロード様との結婚のお話に心を踊らせ、サーバル王国の王女として、人々の記憶だけではなく、歴史に名を残すほどの結婚式を挙げるために、結婚式の研究を重ねた、ずべし。
クロード様と結婚式を挙げる日まで首を長くして、手抜かりがないように準備した、ずべし。
それなのに、わたくしの結婚式は、ずべし。
わたくしは、このような姿に成り果て、ずべし。
わたくしのクロード様に、わたくしは、花嫁として一度も認められないまま、ずべし。」
と王女様は怒り、潤む目から、涙がこぼれないように、何度も瞬きをした。
おおう。
クロード以外との結婚を目指していたら、王女様はその研究をお披露目する場があったな、きっと。
オレが、この件で王女様に言葉をかけるのは、お門違いだから、オレは何も言わない。
オレは、涼しい顔で、王女様に対峙する。
クロードと王女様が一緒になることは、万が一の可能性もない、と理解して、王女様自身で踏ん切りをつけてほしい。
王女様は、ケレメイン大公国に入国して、初恋の人だったクロードに会えるのを心待ちにしていたんだろうな。
女神様の裁定が下った後も、クロードが、王女様に会いに来る希望を持ち続けてきたんだよな、今日まで。
王女様に囁く言葉を携えたクロードは、ついぞ、姿を見せなかった。
初対面からずっと、クロードが、王女様を歓迎しなかった。
王女様のケレメイン大公国滞在中、クロードは一度も王女様に会いに来ず、ご機嫌伺いの使者も来ない。
とどめに。
クロードに望まれて伴侶になったオレが、非公式だと言って、一人で王女様に会いに来た。
王女様は、クロードへの初恋が実らないのは不条理だと怒りながらも、初恋が実らないことを理解したんだ。
は、王女様の感情の火薬庫に火を付けた。
爆発した、王女様が。
男の庇護欲を誘うか弱そうモードでも、下々に相対する王女モードでもない、鬼女が降臨した。
うん、オレの言葉選びがまずかった。
ごめん。
国の行事になる、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式を格式高い式にするために。
どういうポイントを外さない結婚式にすればいいか、目の前にいる王女様は詳しそうかもしれないな、と考えていたら、結婚式について聞きたいという気持ちで、ストレートに言葉に出してしまった。
他人の金で結婚式の準備をする王女様だけどさ。
結婚式の準備をしたのに、結婚式が行われることはなくなった女性にかけるにしては、配慮にかけた言葉だったな。
「結婚式にかける情熱がどれほどか理解できない男など、結婚するものではない、ずべし。
結婚式をあげてこそ、正式な夫婦になる、ずべし。」
と怒れる王女様。
うん?
この世界では、入籍と結婚式は、同日なのかなー?
結婚式で祝福されながらの入籍って、ロマンチックだなー。
オレは、入籍してから、結婚式をあげたぞ。
結婚式の途中で、マウンテン王国からの邪魔者を見つけて、予定した式典が変更になったりしたなー。
懐かしい。
オレとクロードが結婚式をあげることにしたのは、結婚式も済ませていないのに、初夜はしない、とオレがクロードとの初夜を引き延ばしたからだからなー。
オレにとっての結婚式は、夫婦生活の解禁の序章。
清らかな関係に終止符を打ち、オトナの時間へようこそ、みたいな。
クロードもオレも、結婚式というきっかけがなければ、互いに一歩踏み出せなかったから、結婚式はして良かったな。
「結婚式の出来栄えは、その先に続く花嫁の人生を左右する、ずべし。」
と鬼気迫る表情の王女様。
花嫁の人生を左右する?
「王侯貴族の結婚式は、社交なのかな?」
「結婚式は、人生最大の社交ずべし。
どんな家のどんな相手と、どのような結婚式を挙げたかは、女性の社交で語り継がれる、ずべし。」
今さらながら、オレとクロードは、ケレメイン公爵領で、ケレメイン公爵と公爵の伴侶としての結婚式を挙げておいて、正解だったんだな。
オレが、オレとクロードの結婚式を思い出していると。
「娘を持つ親は、娘が物心つく頃から、結婚式について娘自身に考えさせる、ずべし。」
と王女様。
一瞬。
王女様は、全ての感情を押し殺したかのように静かになった。
「わたくしは、クロード様との結婚のお話に心を踊らせ、サーバル王国の王女として、人々の記憶だけではなく、歴史に名を残すほどの結婚式を挙げるために、結婚式の研究を重ねた、ずべし。
クロード様と結婚式を挙げる日まで首を長くして、手抜かりがないように準備した、ずべし。
それなのに、わたくしの結婚式は、ずべし。
わたくしは、このような姿に成り果て、ずべし。
わたくしのクロード様に、わたくしは、花嫁として一度も認められないまま、ずべし。」
と王女様は怒り、潤む目から、涙がこぼれないように、何度も瞬きをした。
おおう。
クロード以外との結婚を目指していたら、王女様はその研究をお披露目する場があったな、きっと。
オレが、この件で王女様に言葉をかけるのは、お門違いだから、オレは何も言わない。
オレは、涼しい顔で、王女様に対峙する。
クロードと王女様が一緒になることは、万が一の可能性もない、と理解して、王女様自身で踏ん切りをつけてほしい。
王女様は、ケレメイン大公国に入国して、初恋の人だったクロードに会えるのを心待ちにしていたんだろうな。
女神様の裁定が下った後も、クロードが、王女様に会いに来る希望を持ち続けてきたんだよな、今日まで。
王女様に囁く言葉を携えたクロードは、ついぞ、姿を見せなかった。
初対面からずっと、クロードが、王女様を歓迎しなかった。
王女様のケレメイン大公国滞在中、クロードは一度も王女様に会いに来ず、ご機嫌伺いの使者も来ない。
とどめに。
クロードに望まれて伴侶になったオレが、非公式だと言って、一人で王女様に会いに来た。
王女様は、クロードへの初恋が実らないのは不条理だと怒りながらも、初恋が実らないことを理解したんだ。
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