402 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
402.女神様に、お住いの話を提案しました。『女神様、女神様の住民と一緒に住みませんか?』
しおりを挟む
女神様のしもべの条件が、女神様を一番大事にすることなら。
女王が女神様の好みではなかったという問題もあっただろうけれど。
女神様を一番に位置づける女王がいままで誕生しなかった、ということなんだろうなー。
王姉殿下スナメリ様は、考え込んでいる。
王姉殿下は、女神様と恋人関係にあるお父さんとお父さんに歩み寄ろと努力しているお母さんの姿を見てきた。
王姉殿下スナメリ様は、仲の良い夫婦関係を築きたいと考えている。
王姉殿下スナメリ様は、女神様を一番に考えていたお父さんをお手本にしようとは考えていない。
王姉殿下スナメリ様に、家族を二番目以降にするようにしたらどうか、なんて、オレは言いたくない。
オレは、家族を生きがいで支えだと思っている。
となると、女神様との話し合いだなー。
女神様は、女神様を一番に考えてくれる恋人がほしいんだよな。
その心は?
考えてみる。
各国の国王陛下というしもべの中から、一人を恋人に格上げして、恋人が亡くなったら、別の恋人を選ぶ女神様。
野原で花を摘むように、魔王による消失を使って、お気に入りを人の世から持ち去ってしまう女神様。
女神様は、一人でいたくないのかな?
クロードを守るためのオレの加護として顕現した女神様は、オレの周りで、毎日楽しそうにしている。
女神様は、人といることが好きなのかな?
人と関わるのが、楽しいのかな?
女神様の住まいがどこにあるかは、分からない。
この世界の外側にあるのか、内側にあるのか。
人が気軽にいける場所をではない気がする。
女神様が、気軽に、女神様の世界の中に入って来て、女神様の世界で毎日を楽しめるようになれば、魔王による消失は起きなくなるんじゃないかな?
お気に入りを持ち帰らなくても、女神様自身が、お気に入りを見に来る習慣になれば。
変わってもらうなら、女神様だな。
オレは、女神様に提案をしてみることにした。
「女神様。一つ、提案があるんだけど、考えてみてくれ。」
「ふふふ。」
と女神様。
「女神様には、女神様だけが知っている住まいがあるだろうけどさ。
女神様の住まいを、この世界の、人の住んでいる場所にも作ったら、どうかなー?」
「人の世に妾が住む?」
と女神様は、いたずらを思いついた子どものように目をキラキラさせた。
「女神様の世界の住人や、住人が生み出す何か。
持って帰って眺めたいくらいに好きなものがあるから、女神様は、住まいに持ってかえるんだよな?
魔王による消失を利用して。
持ってかえるんじゃなく、女神様が、お気に入りを見にいく生活をしてみてはどうかな?
オレや愛こんにゃく家と移動したときみたいに、女神様の足で探検して、楽しむときの拠点が地上にあれば、気軽に出かけられるだろう?」
女神様と住民との繋がりを国王陛下との恋人関係だけに限定せずに、友人関係や、家族みたいな繋がりや、趣味の集まりみたいに、交流の輪を広げていけたら。
女神様は、恋人に対する考え方を変えていくかもしれない。
家族がいても、女神様が一番な国王陛下を相手に選ぶんじゃなくてさ。
フリーの相手に、一番に思ってもらえるようになって、女神様もその相手と仲良く恋を育んでさ。
女神様が国王陛下に授けている力がなくても、国王陛下が国を治めるのに困らないようになったら?
『あ、女神様、今日は、その人とデートなんだ?
楽しんできて。』
と住人に言われるくらいに女神様が住人の生活の日常にいるようになったら、いいんじゃないかな?
女神様は、気に入ったものを自分で見にいける。
気になるものを自分で探しにいける。
気に入った人ができたら、アプローチして、成功したら一緒に過ごすのを楽しみ、失敗したら、次を探そうと、住人と笑いあえる環境があれば。
女神様は、孤独じゃなくなる。
「ふふふ。どこに住む?」
と面白がる女神様。
お?女神様が乗り気だぞ!
「愛こんにゃく家の結婚式が終わったら、ケレメイン大公国のどこかに、女神様の家を探してみるのはどうかな?」
「ふむ、英雄クロードのいる場所。」
と女神様。
女神様は、ブレないなー。
訂正するけど。
「女神様。発案者は、クロードじゃなく、オレ。
オレと女神様は対等だから、言いたい放題言うぞ。
ヒサツグの住んでいる国と言ってくれ。」
女王が女神様の好みではなかったという問題もあっただろうけれど。
女神様を一番に位置づける女王がいままで誕生しなかった、ということなんだろうなー。
王姉殿下スナメリ様は、考え込んでいる。
王姉殿下は、女神様と恋人関係にあるお父さんとお父さんに歩み寄ろと努力しているお母さんの姿を見てきた。
王姉殿下スナメリ様は、仲の良い夫婦関係を築きたいと考えている。
王姉殿下スナメリ様は、女神様を一番に考えていたお父さんをお手本にしようとは考えていない。
王姉殿下スナメリ様に、家族を二番目以降にするようにしたらどうか、なんて、オレは言いたくない。
オレは、家族を生きがいで支えだと思っている。
となると、女神様との話し合いだなー。
女神様は、女神様を一番に考えてくれる恋人がほしいんだよな。
その心は?
考えてみる。
各国の国王陛下というしもべの中から、一人を恋人に格上げして、恋人が亡くなったら、別の恋人を選ぶ女神様。
野原で花を摘むように、魔王による消失を使って、お気に入りを人の世から持ち去ってしまう女神様。
女神様は、一人でいたくないのかな?
クロードを守るためのオレの加護として顕現した女神様は、オレの周りで、毎日楽しそうにしている。
女神様は、人といることが好きなのかな?
人と関わるのが、楽しいのかな?
女神様の住まいがどこにあるかは、分からない。
この世界の外側にあるのか、内側にあるのか。
人が気軽にいける場所をではない気がする。
女神様が、気軽に、女神様の世界の中に入って来て、女神様の世界で毎日を楽しめるようになれば、魔王による消失は起きなくなるんじゃないかな?
お気に入りを持ち帰らなくても、女神様自身が、お気に入りを見に来る習慣になれば。
変わってもらうなら、女神様だな。
オレは、女神様に提案をしてみることにした。
「女神様。一つ、提案があるんだけど、考えてみてくれ。」
「ふふふ。」
と女神様。
「女神様には、女神様だけが知っている住まいがあるだろうけどさ。
女神様の住まいを、この世界の、人の住んでいる場所にも作ったら、どうかなー?」
「人の世に妾が住む?」
と女神様は、いたずらを思いついた子どものように目をキラキラさせた。
「女神様の世界の住人や、住人が生み出す何か。
持って帰って眺めたいくらいに好きなものがあるから、女神様は、住まいに持ってかえるんだよな?
魔王による消失を利用して。
持ってかえるんじゃなく、女神様が、お気に入りを見にいく生活をしてみてはどうかな?
オレや愛こんにゃく家と移動したときみたいに、女神様の足で探検して、楽しむときの拠点が地上にあれば、気軽に出かけられるだろう?」
女神様と住民との繋がりを国王陛下との恋人関係だけに限定せずに、友人関係や、家族みたいな繋がりや、趣味の集まりみたいに、交流の輪を広げていけたら。
女神様は、恋人に対する考え方を変えていくかもしれない。
家族がいても、女神様が一番な国王陛下を相手に選ぶんじゃなくてさ。
フリーの相手に、一番に思ってもらえるようになって、女神様もその相手と仲良く恋を育んでさ。
女神様が国王陛下に授けている力がなくても、国王陛下が国を治めるのに困らないようになったら?
『あ、女神様、今日は、その人とデートなんだ?
楽しんできて。』
と住人に言われるくらいに女神様が住人の生活の日常にいるようになったら、いいんじゃないかな?
女神様は、気に入ったものを自分で見にいける。
気になるものを自分で探しにいける。
気に入った人ができたら、アプローチして、成功したら一緒に過ごすのを楽しみ、失敗したら、次を探そうと、住人と笑いあえる環境があれば。
女神様は、孤独じゃなくなる。
「ふふふ。どこに住む?」
と面白がる女神様。
お?女神様が乗り気だぞ!
「愛こんにゃく家の結婚式が終わったら、ケレメイン大公国のどこかに、女神様の家を探してみるのはどうかな?」
「ふむ、英雄クロードのいる場所。」
と女神様。
女神様は、ブレないなー。
訂正するけど。
「女神様。発案者は、クロードじゃなく、オレ。
オレと女神様は対等だから、言いたい放題言うぞ。
ヒサツグの住んでいる国と言ってくれ。」
75
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
王様お許しください
nano ひにゃ
BL
魔王様に気に入られる弱小魔物。
気ままに暮らしていた所に突然魔王が城と共に現れ抱かれるようになる。
性描写は予告なく入ります、冒頭からですのでご注意ください。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる