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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
566.愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式をカズラくんがお祝いします。『明かりをつけましょ、ぼんぼりに。』
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愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式における政治的な駆け引きは、終了した。
ここからは、神主になってくれたカズラくんが、ハイパー神主さんとしてお祝いしてくれる。
建物の中に、花を咲かせた桃の木と石灯篭がいくつも現れた。
ぼんぼりが宙に浮いている。
座椅子に脚がついて、脚にタイヤがついた大きな椅子が、ボンっと出てきた。
「愛こんにゃく家と、こんにゃくは、椅子に座って。」
とカズラくん。
大きな椅子は、違い棚みたいに座面の高さが違う。
愛こんにゃく家は、こんにゃくを輿からおろすと、カズラくんの出した椅子の座面の高い方に、こんにゃくを丁寧に置いた。
こんにゃくが、ぷるぷるしている気がする。
愛こんにゃくは、座面の低い方に、慎重に腰をおろしていく。
「じゃあ、始めるよ!」
とカズラくん。
桃の花が咲いている木がたくさん植わっている桃園が、建物の中に出来上がっている。
愛こんにゃく家とこんにゃくが座っている椅子は、ゆっくりと動いて、桃園の中を移動していく。
椅子の動く速さは、オレが歩く速さより遅いくらい。
桃の花のお花見なんて、大人になってからしていなかったなー。
桃の花は、桜より前なんだよなー。
年が明けたら、梅、桃、桜。
梅は、受験期。
桃は、卒業前。
桜は、早いときは卒業式に咲いていた。
オレ、花を愛でたのは、いつ以来かなー。
日本にいるときは、混んでいるからと、花見自体、いがなくなった。
同じときに同じ場所にいて、同じ花を見て、綺麗だと思う時間。
全然、取れていなかったなー。
いつ、どんな花がどこで咲いても気にならない、というよりも。
花が咲いたことを喜ぶ感覚を置き去りにしていた。
ケレメイン大公国内のオレと周囲の軋轢は、あちこちで和解済みにはなったものの、感情面では、どうにもならないことも多々あった。
感情的な理由で足を引っ張られないようにと気を緩めずにいて、今日やっと、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式までたどり着いた。
ほっとして、肩の力を抜くことができたこのタイミングで、厳かに花見。
花見なんてずっと頭になかったから。
桃の花が、視界に飛び込んでくる。
オレは、今日の桃の花を忘れない。
綺麗なものを見て、綺麗だと感じることができるようになった記念だな。
「あかりをつけましょ、ぼんぼりに。」
とカズラくんが歌い始めた。
桃の節句は、お雛様を飾るもんなー。
宙に浮いているぼんぼりに明かりが灯る。
部屋が少しずつ暗くなっていく。
石灯篭にも、明かりが灯る。
カズラくんが歌い終わる前には、薄暗くなった部屋の中で、ぼんぼりと石灯篭が桃の花を照らしている。
結婚式で桜の花を使わなかったのは、桜の花の場合、儚さをたたえられるからかなー。
結婚式を祝うには、儚さよりも永続性が欲しいよな。
カズラくんの歌うお雛様の歌だけが響いている。
オレ達は、全員、カズラくんの歌に聞き入っていた。
ドリアン王国の国王陛下夫妻も、一言も喋らずに聞いている。
歌い終わったカズラくんは、愛こんにゃく家とこんにゃくに、椅子はプレゼントする、と伝えた。
「愛こんにゃく家とこんにゃくが、出かけるときに使うといいよ。」
とカズラくん。
「ありがとうございます、カズラ様。」
と愛こんにゃく家。
「愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式は、これで終わりだけど、愛こんにゃく家とこんにゃくの暮らしはこれからだから。」
とカズラくん。
カズラくんが、人生の先達みたいなことを話している。
「私とこんにゃくは、幸せになります。」
と愛こんにゃく家。
「幸せになれないことがあったら、ヒサツグに相談して、解決していくんだよ?
こんな国のトップだらけが参列者の結婚式の主役になったんだからね?
自分だけで解決できないことも増えていくから。」
とカズラくん。
「お心遣いに感謝いたします。」
と愛こんにゃく家。
「分かっているよね、ヒサツグ?」
とカズラくん。
「おう。
愛こんにゃく家は、オレの直属の部下だからなー。
オレとクロードも、愛こんにゃく家とこんにゃくも。
幸せに長生きするぞ。
報告、連絡、相談と、たまの恋バナなんていいんじゃないかなー。」
ここからは、神主になってくれたカズラくんが、ハイパー神主さんとしてお祝いしてくれる。
建物の中に、花を咲かせた桃の木と石灯篭がいくつも現れた。
ぼんぼりが宙に浮いている。
座椅子に脚がついて、脚にタイヤがついた大きな椅子が、ボンっと出てきた。
「愛こんにゃく家と、こんにゃくは、椅子に座って。」
とカズラくん。
大きな椅子は、違い棚みたいに座面の高さが違う。
愛こんにゃく家は、こんにゃくを輿からおろすと、カズラくんの出した椅子の座面の高い方に、こんにゃくを丁寧に置いた。
こんにゃくが、ぷるぷるしている気がする。
愛こんにゃくは、座面の低い方に、慎重に腰をおろしていく。
「じゃあ、始めるよ!」
とカズラくん。
桃の花が咲いている木がたくさん植わっている桃園が、建物の中に出来上がっている。
愛こんにゃく家とこんにゃくが座っている椅子は、ゆっくりと動いて、桃園の中を移動していく。
椅子の動く速さは、オレが歩く速さより遅いくらい。
桃の花のお花見なんて、大人になってからしていなかったなー。
桃の花は、桜より前なんだよなー。
年が明けたら、梅、桃、桜。
梅は、受験期。
桃は、卒業前。
桜は、早いときは卒業式に咲いていた。
オレ、花を愛でたのは、いつ以来かなー。
日本にいるときは、混んでいるからと、花見自体、いがなくなった。
同じときに同じ場所にいて、同じ花を見て、綺麗だと思う時間。
全然、取れていなかったなー。
いつ、どんな花がどこで咲いても気にならない、というよりも。
花が咲いたことを喜ぶ感覚を置き去りにしていた。
ケレメイン大公国内のオレと周囲の軋轢は、あちこちで和解済みにはなったものの、感情面では、どうにもならないことも多々あった。
感情的な理由で足を引っ張られないようにと気を緩めずにいて、今日やっと、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式までたどり着いた。
ほっとして、肩の力を抜くことができたこのタイミングで、厳かに花見。
花見なんてずっと頭になかったから。
桃の花が、視界に飛び込んでくる。
オレは、今日の桃の花を忘れない。
綺麗なものを見て、綺麗だと感じることができるようになった記念だな。
「あかりをつけましょ、ぼんぼりに。」
とカズラくんが歌い始めた。
桃の節句は、お雛様を飾るもんなー。
宙に浮いているぼんぼりに明かりが灯る。
部屋が少しずつ暗くなっていく。
石灯篭にも、明かりが灯る。
カズラくんが歌い終わる前には、薄暗くなった部屋の中で、ぼんぼりと石灯篭が桃の花を照らしている。
結婚式で桜の花を使わなかったのは、桜の花の場合、儚さをたたえられるからかなー。
結婚式を祝うには、儚さよりも永続性が欲しいよな。
カズラくんの歌うお雛様の歌だけが響いている。
オレ達は、全員、カズラくんの歌に聞き入っていた。
ドリアン王国の国王陛下夫妻も、一言も喋らずに聞いている。
歌い終わったカズラくんは、愛こんにゃく家とこんにゃくに、椅子はプレゼントする、と伝えた。
「愛こんにゃく家とこんにゃくが、出かけるときに使うといいよ。」
とカズラくん。
「ありがとうございます、カズラ様。」
と愛こんにゃく家。
「愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式は、これで終わりだけど、愛こんにゃく家とこんにゃくの暮らしはこれからだから。」
とカズラくん。
カズラくんが、人生の先達みたいなことを話している。
「私とこんにゃくは、幸せになります。」
と愛こんにゃく家。
「幸せになれないことがあったら、ヒサツグに相談して、解決していくんだよ?
こんな国のトップだらけが参列者の結婚式の主役になったんだからね?
自分だけで解決できないことも増えていくから。」
とカズラくん。
「お心遣いに感謝いたします。」
と愛こんにゃく家。
「分かっているよね、ヒサツグ?」
とカズラくん。
「おう。
愛こんにゃく家は、オレの直属の部下だからなー。
オレとクロードも、愛こんにゃく家とこんにゃくも。
幸せに長生きするぞ。
報告、連絡、相談と、たまの恋バナなんていいんじゃないかなー。」
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