635 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
635.こんにゃく芋を養子に勧められたら?こんにゃく芋冥利に尽きる可愛がり方を愛こんにゃく家に聞きましょう。愛こんにゃく家の弟達は?
しおりを挟む
祝言の部屋から漏れ聞こえる声を拾おうとする人の動きは、部屋の中にいてもよく見える。
祝言をあげるにあたり、祝言をあげる部屋の出入り口に面している廊下の天井近くに、簡易の鏡を取り付けた。
その鏡は、廊下にいる人を映し出す。
通行人は勿論、祝言をあげる部屋の音が聞こえる距離にいる人達の姿は、バッチリ確認できる。
山道のカーブがきつい道や、町中でも片道一車線なくて車がすれ違うときに、どちらかが待たないといけないような道には、対向車が来ているか確認できる大きなミラーが道路脇にあったことを思い出して、取り入れてみた。
このミラーは、オレ、クロード、カズラくんで考えて、愛こんにゃく家に取り付けを頼んでいるから、愛こんにゃく家もミラーの存在を知っている。
祝言をあげる部屋からは見られていない、と思って聞き耳を立てている人達を確認しながら話すオレと愛こんにゃく家。
「こんにゃく芋を我が子として慈しんだり、クワと愛を育んだりするようになるには、人の心だけじゃ足りないような気がするなー。」
「人をやめて、山にならないと難しいです。
私の家族も私も、人をやめていませんから。」
と愛こんにゃく家。
「オレも、愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族には人でいてほしいなー。」
オレは、オレの意向を口に出した。
「こんにゃく芋を養子に、なんてさ。
どう持ち込んで来るのかな?」
「こんにゃく芋にリボンをつけて
『この子を可愛がってください』
と言われることが増えました。」
と愛こんにゃく家。
「こんにゃく芋にリボンを巻いても、こんにゃく芋のままだよなー?
こんにゃく芋を養子にして、可愛がるといっても、可愛がり方が思いつかないぞ?」
桃からは桃太郎が生まれた。
桃は、そのまま食べられるけど、こんにゃく芋には加工が必要なんだよな。
加工が必要なこんにゃく芋の中からは、何も生まれたりしないんじゃないかな。
こんにゃく芋にリボンを巻いて寄越すくらいだから、さ。
こんにゃく芋に服を着せて、芋人形遊びに使ってください、というわけでもないよな?
「『いただいたこんにゃく芋は、こんにゃく作りの専門家に持ち込みますから、リボンは外してからこんにゃく芋だけを玄関横の箱に入れてください。
他の芋と合わせてこんにゃく作りに使います。
出来たこんにゃくは、こんにゃくの直売所で販売します。
直売所でお買い求めいただける数には限りがあります。
どのこんの芋を使ったこんにゃくかを指定しての購入はできませんことを、ご承知の上でお買い求めください。』
と言って、全員に、こんにゃく芋を置いてからのお帰りを願っています。」
と愛こんにゃく家。
「リボンをつけて送られてきたこんにゃく芋を加工してこんにゃくとして舌で味わって、腹におさめてやれば、こんにゃく芋冥利に尽きるな。」
「置いてけこんにゃくしているんだな。」
置いてけ、置いてけ、置いてけぼりの昔話のように。
「養子にと我が家に望まれてやってきたこんにゃく芋は、全部こんにゃくに加工されて、直売所で売られています。
こんにゃく事業は、右肩上がりですね。」
と愛こんにゃく家。
「女神様の名前を冠したこんにゃく事業を興したのは、我ながら英断だったと思う。
女神様が楽しく時間を使えて経験も積めるものを考えて、会社経営をやってもらったけど、成功だったな。」
こんにゃく会社の社長をしている女神様は、会社で女神様社長と呼ばれている。
「愛こんにゃく家の弟その二は、女神様の秘書が板についてきた、と評判だよな?」
女神様は、愛こんにゃく家の弟その二と機嫌よく過ごしている。
女神様が少し手をかけたときに、女神様に素直に感謝できるような、誰かの心配りに気がついて喜び、心配りを返そうとする、愛こんにゃく家の弟その二。
女神様に、春が来るかもしれないけど、来ないかもしれない。
周りが騒がなければ、なるようになるとオレは思う。
「こんにゃくとの愛を育んだのは、愛こんにゃく家本人だけで、愛こんにゃく家の家族は違うのになー。」
愛こんにゃく家の性的指向だけが特別なんだと、周りに聞こえるように話すオレ。
「こんにゃくに愛される人生。
誰も想像していないことが起きたからといって、一人いれば二人いるくらい、誰にでもある出会いだ、とはならないのですが、目先の利益を求めると全体が見えなくなりますよね。」
と愛こんにゃく家。
「クワとの見合いは、どうしているのかな?」
「こんにゃくの生産者と引き合わせて、金額交渉がうまくいけば、こんにゃくの生産者が買い取ります。
弟夫婦が、クワとこんにゃく生産者の見合いの場を設けて仲人しています。
買取額のうちの一定額を仲介料として徴収しています。
副業ですから、儲けすぎずやっています。」
と愛こんにゃく家。
「愛こんにゃく家の弟その二も弟その一夫婦も、堅実で良かったぞ。」
祝言をあげるにあたり、祝言をあげる部屋の出入り口に面している廊下の天井近くに、簡易の鏡を取り付けた。
その鏡は、廊下にいる人を映し出す。
通行人は勿論、祝言をあげる部屋の音が聞こえる距離にいる人達の姿は、バッチリ確認できる。
山道のカーブがきつい道や、町中でも片道一車線なくて車がすれ違うときに、どちらかが待たないといけないような道には、対向車が来ているか確認できる大きなミラーが道路脇にあったことを思い出して、取り入れてみた。
このミラーは、オレ、クロード、カズラくんで考えて、愛こんにゃく家に取り付けを頼んでいるから、愛こんにゃく家もミラーの存在を知っている。
祝言をあげる部屋からは見られていない、と思って聞き耳を立てている人達を確認しながら話すオレと愛こんにゃく家。
「こんにゃく芋を我が子として慈しんだり、クワと愛を育んだりするようになるには、人の心だけじゃ足りないような気がするなー。」
「人をやめて、山にならないと難しいです。
私の家族も私も、人をやめていませんから。」
と愛こんにゃく家。
「オレも、愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族には人でいてほしいなー。」
オレは、オレの意向を口に出した。
「こんにゃく芋を養子に、なんてさ。
どう持ち込んで来るのかな?」
「こんにゃく芋にリボンをつけて
『この子を可愛がってください』
と言われることが増えました。」
と愛こんにゃく家。
「こんにゃく芋にリボンを巻いても、こんにゃく芋のままだよなー?
こんにゃく芋を養子にして、可愛がるといっても、可愛がり方が思いつかないぞ?」
桃からは桃太郎が生まれた。
桃は、そのまま食べられるけど、こんにゃく芋には加工が必要なんだよな。
加工が必要なこんにゃく芋の中からは、何も生まれたりしないんじゃないかな。
こんにゃく芋にリボンを巻いて寄越すくらいだから、さ。
こんにゃく芋に服を着せて、芋人形遊びに使ってください、というわけでもないよな?
「『いただいたこんにゃく芋は、こんにゃく作りの専門家に持ち込みますから、リボンは外してからこんにゃく芋だけを玄関横の箱に入れてください。
他の芋と合わせてこんにゃく作りに使います。
出来たこんにゃくは、こんにゃくの直売所で販売します。
直売所でお買い求めいただける数には限りがあります。
どのこんの芋を使ったこんにゃくかを指定しての購入はできませんことを、ご承知の上でお買い求めください。』
と言って、全員に、こんにゃく芋を置いてからのお帰りを願っています。」
と愛こんにゃく家。
「リボンをつけて送られてきたこんにゃく芋を加工してこんにゃくとして舌で味わって、腹におさめてやれば、こんにゃく芋冥利に尽きるな。」
「置いてけこんにゃくしているんだな。」
置いてけ、置いてけ、置いてけぼりの昔話のように。
「養子にと我が家に望まれてやってきたこんにゃく芋は、全部こんにゃくに加工されて、直売所で売られています。
こんにゃく事業は、右肩上がりですね。」
と愛こんにゃく家。
「女神様の名前を冠したこんにゃく事業を興したのは、我ながら英断だったと思う。
女神様が楽しく時間を使えて経験も積めるものを考えて、会社経営をやってもらったけど、成功だったな。」
こんにゃく会社の社長をしている女神様は、会社で女神様社長と呼ばれている。
「愛こんにゃく家の弟その二は、女神様の秘書が板についてきた、と評判だよな?」
女神様は、愛こんにゃく家の弟その二と機嫌よく過ごしている。
女神様が少し手をかけたときに、女神様に素直に感謝できるような、誰かの心配りに気がついて喜び、心配りを返そうとする、愛こんにゃく家の弟その二。
女神様に、春が来るかもしれないけど、来ないかもしれない。
周りが騒がなければ、なるようになるとオレは思う。
「こんにゃくとの愛を育んだのは、愛こんにゃく家本人だけで、愛こんにゃく家の家族は違うのになー。」
愛こんにゃく家の性的指向だけが特別なんだと、周りに聞こえるように話すオレ。
「こんにゃくに愛される人生。
誰も想像していないことが起きたからといって、一人いれば二人いるくらい、誰にでもある出会いだ、とはならないのですが、目先の利益を求めると全体が見えなくなりますよね。」
と愛こんにゃく家。
「クワとの見合いは、どうしているのかな?」
「こんにゃくの生産者と引き合わせて、金額交渉がうまくいけば、こんにゃくの生産者が買い取ります。
弟夫婦が、クワとこんにゃく生産者の見合いの場を設けて仲人しています。
買取額のうちの一定額を仲介料として徴収しています。
副業ですから、儲けすぎずやっています。」
と愛こんにゃく家。
「愛こんにゃく家の弟その二も弟その一夫婦も、堅実で良かったぞ。」
60
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
カヨワイさつき
BL
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
令嬢に転生したと思ったけどちょっと違った
しそみょうが
BL
前世男子大学生だったが今世では公爵令嬢に転生したアシュリー8歳は、王城の廊下で4歳年下の第2王子イーライに一目惚れされて婚約者になる。なんやかんやで両想いだった2人だが、イーライの留学中にアシュリーに成長期が訪れ立派な青年に成長してしまう。アシュリーが転生したのは女性ではなくカントボーイだったのだ。泣く泣く婚約者を辞するアシュリーは名前を変えて王城の近衛騎士となる。婚約者にフラれて隣国でグレたと噂の殿下が5年ぶりに帰国してーー?
という、婚約者大好き年下王子☓元令嬢のカントボーイ騎士のお話です。前半3話目までは子ども時代で、成長した後半にR18がちょこっとあります♡
短編コメディです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる