《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

688.女神様とカズラくんからの祝言祝いは、オレ、クロード、女神様、カズラくんだけになってからですか?

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中立派の文官は、両派閥のトップをチラチラ見て、旗色が悪くなったと理解したらしく、口を閉ざした。

オレは、中立派のトップの名前を呼ぶ。

中立派のトップは、オレに名前を呼ばれて顔を上げても、慌てた様子は全くない。

肝が据わっているのか、慣れているのか。

落ち着いた話し合いをするには、もってこいだな。

「考える時間なら、既に与えた。

今からのオレの問いに考えずに答えろ。

この場において、傲慢なのは、誰だ?オレか?」

「女神様とケレメイン大公クロード様には、私の配下の者の無礼をお詫び申し上げます。」
と中立派のトップ。

詫びからきたな。

「詫びた後に回答はあるのかな。」

「はい。クロード様のなされてきたことを理解できずに冒涜した私共です。」
と中立派のトップ。

中立派のトップは、言葉を荒げることはおろか、感情を乱すことさえない。

中立派のトップの下につく人の反応は、頼もしいと感じるか、読み取れないと悩むか、に分かれるかなー?

中立派のトップは、政治的に大きな失敗をしてこなかったような気がする。

「大公妃命令だ。

この部屋の中にいない人達は、今からクロードのしてきたことを理解するための時間とする。

この部屋の中でオレに態度が悪かった文官、職人、職人、農家の人も一緒に理解に励め。

四人の上長は責任持って、四人に理解させろ。

二度目は、ないぞ。

この四人以外も二度目にカウントするからな。

文官の処罰は、文官が選ばないなら、女神様とオレで決めるけど、希望はないよな?」

中立派の文官は、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人がカァーカァーカァーと鳴く姿に肩を震わせて、食い気味に希望を伝えてきた。

「ヒサツグ様でお願いします。私は人を止めたくありません。」
と中立派の文官。

「ヒサツグ様で、だと?無礼にもほどがある。」
とオレの秘書。

「クロードのことを知ろうとしてこなかった人達に、骨の髄まで染み込ませてきたらいい。」

オレは、クロードに仕えているウキウキした人達に、心ゆくまで楽しんでこい、と伝えた。

「クロード様は、クロードがいなかった間のケレメイン公爵領で何があったかを理解しようとされてきました。

彼らは、クロード様と同じ熱心さで、知っていこうとするでしょう。」
とクロードの秘書。

「今こそ力を合わせるときです。

ヒサツグ様、私達も手伝いにいってきます。」
とオレの秘書。

鼻歌を歌い出しそうなオレの秘書に、励んでこい、と言うと。

瞳がキラーンと輝いた。

オレの秘書達は、部屋の中にいた中立派の文官、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人、商人、農家の人を囲みながら出口へと押しやっていく。

出入り口のロープは最初の一本だけに戻った。

ロープを外してまた取り付けるのは、オレの秘書達。

人口密度が一気に減って。

祝言の部屋の中には、オレ、クロード、カズラくん、女神様だけ。

オレは、廊下に向かって、一番大きい声を出す。

「女神様は、この世界を創り給うた方だ。

敬意を払え。」

「女神様が、世界を創り給うたなら。

クロードは、何だ?

クロードは、英雄。

カズラくんの立ち位置は、分かるか?

カズラくんの格は、女神様に負けていないぞ。

オレが女神様と親しく話をしているのは、女神様とオレが対等な付き合いをしているからだ。」

「ぼく達は、女神様と親族になる前から、女神様とは特別な関係を築いてきたからね。」
とカズラくん。

「オレとクロードへの女神様からの配慮は、女神様の親族としての情よりも前からあるオレ達との信頼関係が前段階にあったから生まれた。

女神様の配慮が自分達にも当然に与えられるものだという思い込みこそが、傲慢だ。」

人恋しかった女神様に、国王陛下とだけ恋人になることを持ちかけて、女神様の力を独占した 昔のどこぞの国王陛下の心理と同じ心理が働いている、とオレは思った。

「女神様に配慮されるよう要求するだけで大きな顔ができる人生なんて、この世にはないと覚えておけ。」

オレの声だけが、廊下に吸い込まれていく。

「四人だけでやる方が、集中を切らさなくていいよね?」
とカズラくん。

カズラくんは、カズラくんと女神様のグラスに酒を足している。

「カズラくん、酒が足りなかった?」

「ヒサツグとクロードのグラスにも酒を足すよ。

今から、酒の入ったグラスを四隅に置くよ。」
とカズラくん。

オレとクロードは、カズラくんに言われるがまま。

酒が溢れないように気をつけながら、グラスを部屋の角に置きにいく。

女神様とカズラくんも、それぞれ、部屋の角に酒入りグラスを置いて、部屋の中央に戻ってきた。

「説明するよ。

まず、ヒサツグは女神様に向かってメッセージを喋る。

女神様は、ヒサツグの喋ったメッセージをぼくに向かって喋る。

ぼくは、女神様の喋ったメッセージをヒサツグに向かって喋る。

ヒサツグは、最後に上を向いてメッセージを喋る。

それで届くはず。

女神様とぼくが混乱しないメッセージにしてよ。」
とカズラくん。

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