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小ネタ
プスっと音のする未来
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明るい部屋の中、白い羽根が舞っています。ああ、幻想的……じゃなくて、昨日の分の作業が終わらなくて、結局休日使って自室で作業ですよ。とほほ。
だというのに。
「……グレアム」
「んー?」
「んー、じゃない! 離れなさいっての!」
さっきから背中にべったり張り付かれてますよ! 鬱陶しいったら。おかげで動きづらくて作業が捗りません。なのにグレアムの奴。
「やだ」
「やだじゃないでしょ! 仕事の邪魔!!」
「ただくっついてるだけじゃないか」
「それが邪魔だっていってんの! ただでさえ羽根飾りは神経使うのに。しかも今回の羽根は軽い物だから余計に大変なのよ。大体今昼時じゃないの。朝じゃないんだからね!」
悪戯は朝だけで十分ですよ。いや、朝のもいりませんけど!
「朝ならいいんだな?」
「そういう意味じゃなーい!」
腹が立ったのでそのまま背後にいるグレアムに肘を打ち込みました。でも気のせいかしら? 打ち込んだはずの肘の方が痛いんですけど。すんごく固いものに肘を当てた感じです。うう、指先まで響くー。
「あだだ」
「ルイザ、これでも一応鍛えてるんだから、そのくらいの攻撃じゃあ意味はないよ?」
おのれ勇者め。あ、なんか悪役っぽい言い方になってしまいました。しかも傷みで涙目になってしまいました。
「痛かった? ごめん。でもこれで諦めて」
「られるかー!」
プス!
「痛ー!!」
持ってて良かった凶器。じゃなかった道具ですよ道具。羽根飾りを作る時に使うこてを持っていたんでした。
先が鋭利じゃないから深く刺さる事はないですけど、それなり痛むみたいですね。おかげで脱出成功です。まったく。
「グレアム! これ以上仕事の邪魔するなら部屋から叩き出すからね!!」
「……ちっ」
「舌打ちするなー!」
その後は渋々といった体で、おとなしく椅子に座っていました。最初からそうしてればいいのに。
※書籍二巻目の表紙を見た方からいただいた「プスっと音がする未来しか想像できない」という一言から生まれました。
ちなみに表紙でルイザが持っている道具はこてです。先は鋭利ではありませんが、一応細くなっているので刺せばそれなり痛むかな、と思って書いてみました。元ははさみを持っていたなんて、とても言えない……。
だというのに。
「……グレアム」
「んー?」
「んー、じゃない! 離れなさいっての!」
さっきから背中にべったり張り付かれてますよ! 鬱陶しいったら。おかげで動きづらくて作業が捗りません。なのにグレアムの奴。
「やだ」
「やだじゃないでしょ! 仕事の邪魔!!」
「ただくっついてるだけじゃないか」
「それが邪魔だっていってんの! ただでさえ羽根飾りは神経使うのに。しかも今回の羽根は軽い物だから余計に大変なのよ。大体今昼時じゃないの。朝じゃないんだからね!」
悪戯は朝だけで十分ですよ。いや、朝のもいりませんけど!
「朝ならいいんだな?」
「そういう意味じゃなーい!」
腹が立ったのでそのまま背後にいるグレアムに肘を打ち込みました。でも気のせいかしら? 打ち込んだはずの肘の方が痛いんですけど。すんごく固いものに肘を当てた感じです。うう、指先まで響くー。
「あだだ」
「ルイザ、これでも一応鍛えてるんだから、そのくらいの攻撃じゃあ意味はないよ?」
おのれ勇者め。あ、なんか悪役っぽい言い方になってしまいました。しかも傷みで涙目になってしまいました。
「痛かった? ごめん。でもこれで諦めて」
「られるかー!」
プス!
「痛ー!!」
持ってて良かった凶器。じゃなかった道具ですよ道具。羽根飾りを作る時に使うこてを持っていたんでした。
先が鋭利じゃないから深く刺さる事はないですけど、それなり痛むみたいですね。おかげで脱出成功です。まったく。
「グレアム! これ以上仕事の邪魔するなら部屋から叩き出すからね!!」
「……ちっ」
「舌打ちするなー!」
その後は渋々といった体で、おとなしく椅子に座っていました。最初からそうしてればいいのに。
※書籍二巻目の表紙を見た方からいただいた「プスっと音がする未来しか想像できない」という一言から生まれました。
ちなみに表紙でルイザが持っている道具はこてです。先は鋭利ではありませんが、一応細くなっているので刺せばそれなり痛むかな、と思って書いてみました。元ははさみを持っていたなんて、とても言えない……。
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いつも楽しく拝読させて頂いています。欲を言えばサイドストーリー的でもよかったので、グレアム視点のルイザへの恋心始めなものも読みたかったなと思いました。